2017年6月11日に新宿バルト9で行われた、「Re:CREATORS」第11・12話の先行上映会。
上映後にトークショー。
司会はアニプレの太田さん。
35分くらいトークしてくれました。
前日の6/10の夜に、10話が最速放送されていますです。
で、翌日の今日に11〜12話先行上映。
・12話まで見てどう?
あおき「12話で第1部完結です。真鍳が勝手に10話で言っちゃってますけど(笑)。12話で打ち出された指針を元に、これから後半が展開していきます」
山下「颯太はやっと勇気を振り絞って告白できたので、これで仲間として認められたのかなと」
豊崎「最初は颯太に感情移入してたのに、いつの間にか颯太が一番謎の多いキャラというか。皆さんにアルタイルのことも分かってもらえたので、これから楽しみです。必殺技は第何楽章まであるんですかね…(笑)」
あおき「歯抜けもありますし、もしかしたら、アルタイルの2次創作を作った人たちがしっくりくる番号をつけてるのかもしれないです」
豊崎「オンエアを見て、リアルでもファンの皆さんがキャラクターを描いてくれたりしていて、どっちが現実なのか分からないというか、巻き込まれている皆さんも主人公のひとりだと思います」
・颯太について
山下「人間らしいキャラクター。演じてるからかもしれないですけど、ネットの怖さとかは同情してしまいますし。他のキャラはその作品の主人公とかで、意志がありますけど、颯太はそうではなくて、そこにギャップがあるかなと」
あおき「広江先生の原作テキストを読んで、一番質問したのは颯太についてですね。家族構成はとか、友人はとか。単なる引きこもりっていう記号的なキャラクターではないので、そういうところも話し合いました」
豊崎「山下くんの優しさが滲み出たキャラクターだと思います。颯太くんが描いているキャラクターも、タッチが柔らかくて笑顔で。でも、優しすぎてその結果残酷な面を持ってしまって、被害者でもあり加害者でもあり、大変だなぁと」
あおき「僕はプロとして作っていますけど、ああいう嫉妬心とかは他人事ではないですね」
豊崎「そういう気持ちはあるけど、表に出さないようにしていて、それを真鍳に吐露されたというか。私も分かるなーと思いますけど、それに蓋をしていて、でも颯太はそれと戦っていかなきゃいけない」
・お気に入りキャラクター
あおき「松原とか中乃鐘とか、そういうおじさんたちの熱意や、人生の半分以上をつぎ込んでるところにグッときます」
山下「菊地原さんですね。最初はビジネスだったのに柔らかくなってきて。頭もよくて、メテオラに母や姉の立場で対応できる唯一のキャラクターで。単に僕の好みですかね(笑)」
太田「今後は可愛い回も」
山下「すっげーから!」
豊崎「一番はアルタイルですけど、それ以外だとブリッツさんですね。斧さんが演じられていて、締まるというか、頼りになります」
太田「謎の多いキャラですね」
太田「広江先生のテキストからアニメ化するとき、意識した点は?」
あおき「表向きにはオリジナルアニメですけど、僕としては原作をアニメ化するというスタンスです。広江節が映像に出るといいなと思って、エピソードを前後させたりしました。12話の告白シーンも本当はもっと後に出てきます。テキストには、10話のセレジアがピンチになるところも、松原のかっこいいシーンもないです」
太田「今後の展開の見所は?」
あおき「解決するところを見て感心したのは、『作り手の作品を、楽しんだり楽しまなかったり…という現実を、ストーリーのなかでうまくエンターテイメントに落とし込む』という構成ですね」
最後は、太田さんが「どうしても聞きたくて…」と言って切り出したテーマ。
・作り手として、皆さんにとっての「作る、演じる」とは
豊崎「私は、あくまでツールというか、代弁するセクションでありたいです。CVを担当して、キャラの気持ちの部分も任されていて。ニアなところというか、元々の作品が表現したいところを、チームワークを合わせてやりたいです。ベストを尽くして、心が動かせたら気持ちいいですし、その快感が好きなんだなと。だから、この作品を見ていて、松原さんとかの気持ちは分かりますね」
山下「僕としては、料理のスパイスというか。1つの味では美味しくなくても、スパイスが混ざると美味しくなって。キャラがどうしたら魅力的になるかとかを考えながら演じています」
あおき「ものづくりというのは、アニメに限ったことではないと思うんですけど、『好き』という気持ちから入ることが多いと思います。最初は『楽しい』というところから始まって、どこかで壁にぶち当たって、『好き』だけではダメになると思うんです。そこから辞めるか割り切るかに分かれると思っていて。でも、そのなかでも、『好き』という気持ちを持ち続けたい気持ちもあって、でも、自分の『好き』はお客さんにヒットしないこともあって、『えっ』とも思うんですけど、その時の気持ちとも向き合わないといけない。自分の『好き』と、それをお客さんに認めてほしいという心のバッティングで悩むこともあります。『Re:CREATORS』は、その迷いすらも作品の要素になっていて、ものづくり自体がテーマになっています。『Re:CREATORS』が心に残る作品になるかどうかは分かりませんが、そうなることを信じて作っていけたら」
ここでインフォメーション。
7/22に特番2回目、8/5に特番3回目が放送されます。
となると、その間に挟まる16話が少し気になりますね。
・最後の挨拶
豊崎「12話で第1クール完結ですが、引き続き見ていただけたら。先ほども言いましたが、『Re:CREATORS』は体感型アニメというか、皆さん一人一人がクリエイターや主人公になれるアニメですので、そういう気持ちで見てみてください」
山下「『Re:CREATORS』はいろいろな楽しみ方ができる作品です。キャラの視点によっても、繰り返し見てみても感じ方が変わります。伏線だとか、そういうのを見つけるのも、楽しみ方のひとつだと思いますし、戦闘シーンもかっこいいので今後もよろしくお願いします」
あおき「作り手の視点に立ってしまうので、難しい言葉を並べてしまって反省してます。とにかく、皆さんはシンプルな気持ちで楽しんでほしいです」