せーはくの備忘録

備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。

20151029エルフロート3rdライブ

2015年10月29日に渋谷RUIDO.K2で行われたイベント、「エルフロート3rd ONEMAN 【A new challenge】」。

誘われたので行ってみた。
んで、いろいろ新鮮だったので忘れないうちに。

初の、いわゆる「地下ドル」現場でした。
なので、他のジャンルや他のアーティストと比べる文が多めになりますが、決して優劣をつけようとか、そういう意図ではありません。

曲も何も知らない状態だったので、セットリストは割愛。
全体で1時間半の長さのライブだった。

入場前。
前売り券保有者が入場してる間、当日券列ができるのをぼんやり待っていた。
サラリーマン「これ、なんの列なんですか?」
せーはく「エルフロートっていうアイドルのライブです」
サラリーマン「へぇ、人気なんですか?」
せーはく「いや、わかんないです……」
という会話(?)をしたりして時間を潰し、入場口へ。

まず、入場時に緑の大閃光と黄緑のフラッグをもらった。
「企画者一同」様から、「この曲で振ってほしい」「この曲で折ってほしい」とのお願いが書かれた紙があったので、これは従うのが無難だなと。

ライブハウスに入る。
思ってたより狭かったし、人が多かった。
これの倍くらいの規模かと思ってたし、これの半分くらいの人数なのかと思っていた。
つまり、想定の4倍の人口密度だった…暑い…。
女性は無料招待とのことだが、やはり圧倒的に男性が多い。
とりあえず、下手最後列で待機。
2階部分に、10人ほどの関係者らしき方たちもいた。
メンバーの親と思わしき方から、友達なのかアイドル仲間なのか、若い女性も。

ライブが始まる。
1曲目が、どうやら例の旗振りソング(『奇跡の旗』という曲名)らしかったのだが、そうと知らずに旗なしでぼんやり見てた(あとで曲名を知り、終盤にこの曲をもう一度やった時はちゃんと振った)。

そもそも曲を知らないので、曲ごとの感想を述べることはできないので、ライブ全体を通しての感想をだらだらと。

コールめっちゃ揃ってる。
ここまでMIX揃ってる現場が初だったので、聞いてて気持ちいい。
MIXの亜種もたくさんあって、それがいちいち揃ってて凄い。
Cメロの所で、オタクがオタクを抱えてあげる文化にびっくり。
自分の担当が歌う時に前進し、それを前にいるオタクが譲ってあげて、歌い終わったら定位置に戻るというのも新鮮。
もっと地下ドルって、殴り合いみたいな怖いイメージあったから、こんなマナーいい客層なんだ…って。

あと、「地下ドル」という、そのものに対しても驚くことがたくさん。
「地下ドル」という概念を、エルフロートさんにそのまま当てはめていいのかは、ほかの地下ドルを知らない自分にはわからないけど、ほかを知らないのだからエルフロートさんから地下ドルを解釈するしかない。

今まで、「地下ドル≒ロックバンド」的な、「私たちがやりたいからやる」的な、「アイドルというのは自己表現の方法」的な、そんなイメージがあった。
学業の傍らに、部活のひとつみたいな感じで、自主的に活動の場を地下に求めてる人たちというか。
あえて言うなら、「自分主義な」アイドルなのかと思ってた。

でも、それとはちょっと違うのかな?っていうのはライブを見ながら感じた。
本格的なPVも制作してたり、衣装(しかも出来が良い)が3パターンもあったり、アルバムも出したり。
しかもどうやらプロダクションに所属しているらしい(今までは、学生バンドのように、地下ドルはてっきりセルフプロデュースで活動しているものだとばかり思っていた)。
いちばんびっくりしたのは、メンバーのひとり(たしかミズキさん)が、最後のMCで「今日もしお客さんが集まらなかったら終わりじゃないけど、くじけちゃうなって思ってて」と語りながら涙を流したところ。
以前の自分のイメージだと、「お客さんが少なくても、私がやりたいことをやるんだ」ってのが地下ドルという存在だった。
でもそれとは真逆で、お客さんを求めていることに驚き。

過去のエルフロートさんのことはわからないけども、どうやら1st→2ndと会場を大きくしていったが、メンバーの卒業や入れ替え等を経て、この3人で初めてのワンマンライブとなった3rdでまた小さい箱に戻ったらしい(ろくに調べてないので違ったらごめんなさい)。
なので、「この箱で埋まらなかったら」という思いがミズキさんにあったのかな、と。

ひとつひとつの曲を髪を振り乱しながら全力でパフォーマンスする姿は、先日行った乃木坂のアンダーライブに似たものを感じた。
アンダラの場合、選抜に選ばれなかった=「劣」の烙印を押されたもどかしさを、自分たちに与えられたステージで、自分たちを見に来てる観客の前で爆発させてるところに魅力があると感じていた。
でも、地下ドルは「優劣」とか、そういうものを度外視したものに燃えてる感じがした。
何に燃えてるのかは、さすがに自分はエルフロートさんを知らなすぎて、感じ取れなかったけども。
結局、それは「自己表現」に落ち着く、のかな。

次のワンマンも決まった。
2016年2月8日に、4thを新宿BLAZEでやるらしい。
今日よりも、大きな箱でやれることを3人は喜んでいたので、大きな箱で、多くの客の前でやるのは純粋に嬉しいんだろう。
だから、あくまで客が来てくれることに喜びを感じていて、その前提の先に、自分たちのやりたいパフォーマンスを示すための手段として、「地下ドル」というものがあるのだな、と感じた。

パフォーマンスの質は純粋に高いと思ったし、ビジュアル的にも十分かわいいと思えた。
だけど、今回は100人くらいの集客。
難しい世界なんだなと思ったし、その世界で頑張る姿はかっこよく見えた。
やっぱり一生懸命頑張る人を見るのは好きだ。

彼女たちの最終目標がどこなのか、あくまで今のスタンスで大きくなりたいのか、それともどっかのアリーナでライブをやれるアイドルを目指しているのかは分からないけど。
彼女たちが目指すところまで、納得できる形でいけるといいなぁと思った。



以上、まとまりがないにも程がある感じのブログになってしまった。