せーはくの備忘録

備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。

映画の日

TOHOシネマズ新宿
8:30「きみの声をとどけたい

11:15「新感染」

14:35「ベイビードライバー」


疲れたよ!!!!!!(自業自得)


「新感染」について。

邦題は「新感染」だけど、韓国では「シンカンセン」ではないわけだし、邦題考えた人の「感染やろ…鉄道やろ…せや!新感染にしたろ!w」っていうドヤ顔が目に浮かんできてしんどい。

韓国映画、ホラー(パニック?)映画と、なんかもー普段触れないカテゴリの映画に挑戦してみた。
結論から言うと、めちゃくちゃ怖かったです。
見終わった後は手足ヒエッヒエだったもんね、クソ怖かったよね。

客層は中年女性が多く、怖いのに慣れてんのかなんなのか知らんけど、親子愛的シーンでちゃんと泣いていて「こいつらバケモンか?」と。
親子愛や!とは思ったけど感情が揺さぶられる余裕もなく、もうただただ怖いンゴ〜〜〜〜〜〜〜!!!ってなってる2時間でした(体感6時間)。

でもまぁ、前評判通り見て良かった作品でした。
勧めてくれた友達に感謝。
しばらくホラー系は要らないや。



「ベイビードライバー」について。

これも前評判高いやつ。

映画館でバイトするまで洋画はあんまり見てなかったので、アメリカ映画!って感じのドンパチアクションは新鮮新鮮。

音楽ガンガンかけて車運転する男の物語かと思ったら、途中普通に走って逃亡し始めて「いやおま、ベイビーランナーちゃうやろ、あかんて!」ってハラハラしたけど最終的に車乗ったので安心した。

キャラクターの殺し方とか、人によって文句はいろいろあるのかもしれんけど、僕的には文句はないというか、そもそも期待していたところはアメリカンドンパチだったので最高の映画でした。

あとあれね、「なぜ会話を録音してるんだ!」「スパイちゃうねん、録音して編集して自分で楽しんでるだけやねん」って完全にラジオ等のメディアで流れたちょっと興奮する一節を録音してリピートしてるオタクとやってること同じで我々は"B・A・B・Y、ベイビー"だったのかもしれない…と思ったよ。



三度目の殺人」について。

福山雅治×役所広司×広瀬すず、そして監督が是枝裕和(作品は見たことないけどとりあえず名前知ってるから多分すごい人)という、成功が約束された作品。
ベネチアの映画祭にも出品されたらしいですぞ。

さすがに4本目ともなると脳みそバテバテだったんですが、お話が面白かったおかげで寝ずに見られました。

何が真実だったのか、といったところははっきりとは示されていなくて、被告人が結局何を目的にしてたかもちゃんとは分からなくて、モヤモヤは残る作品ではあったけど、作品のテーマ的にこのモヤモヤこそが正解であったような感じすらあるので、とても良い作品だった。

広瀬すずちゃん、とても可愛かったです。
10月28日公開「先生!」も楽しみですね。




最後、「きみの声をとどけたい」について。

キャストの選び方とか展開の仕方とかに商業臭を感じていて、なんかWUG(作品の方)みたいだなーって少し敬遠してしまっていたんですが(WUGちゃん(ユニットの方)をdisっているわけではない)(吉岡さんが好き)、題材が「鎌倉」「ラジオ」ということで観に行かねばならない気がして行きました。

観て良かったです。
激烈に観て良かったです。

ラジオというものはマスメディアでありながら一対一のメディア、双方向のメディアでもある、特殊なメディアです。
本作は、その特殊さをとてもよく活かしていました。

ひと世代前のアクアマリンラジオは、地域内で人気のママさん1人が発信する、マスメディア(つっても規模はちっさいけど)。
現代のアクアマリンラジオは、そのママさんただ1人に向けて1人の少女のその友人たちが発信するラジオ。

その1人のために、地域の人々が機材をあれこれしたりしてるっていうのもめちゃくちゃ良いよね。

テレビだとか音楽だとかを題材にしたら絶対に得られないような、ラジオならではの匂いが最高でした。
メインキャストが棒演技?それがいいんだよそれが!!

ラジオオタクの眼鏡女がどういうキッカケであのラジオにチャンネルを合わせたのかは知らんけど、ラジオオタクとして「ラジオをつくれる!かも!」という熱意には共感できるし、「ラジオを冒涜してます」というキツめのお便りを送っていたけど、最初から友達が欲しかっただけなのでは?と思った。
ちなみにペンネームは変えた方がいいと思うぞ。

その眼鏡女が連れてきた金髪ミュージシャンも終始謎の存在ではあったけど、主人公ちゃんに対して声を褒めるという役目は彼女にしか出来なかったと思うし、一歩引いた位置からサポートする目線が慈愛に満ちていて素敵だった。

幼なじみ丸眼鏡ちゃんは、なんだか料理専門キャラに徹してしまっていた感じがして、お前ラジオやらんのかい!と突っ込みまくっていたけど、終盤にパティシエを目指してフランスに留学することを唐突に宣言していて、もう少し彼女の物語を掘ってほしかった気持ちもありつつ、きっと劇中で描かれないところでは彼女がいることで幼なじみは幼なじみとして機能していたのかな、とも思うので、俺にもクッキー焼いてくれ。

ライバル校ラクロス部ちゃん、正直僕の中ではあまり印象に残らないキャラクターではあったけど、ラクロス部ちゃんの呼びかけに対してちゃんとアクアマリンに来たりするあたり、とても良く出来た人だと思うし、これからも祖父の幻影を背負わざるを得ない人生が待っていると思うけど、強く生きて欲しいし、その傍に幼なじみ達やラクロス仲間がいるといいなと思う。
なんでこいつ飛び入りのくせに歌えてんねん、対応力高杉。

ラクロス部ちゃん、感情にまっすぐでTHE思春期!という少女で眩しかった。
アカン、書くことがない……あ、バイト中にラジオの受信機とスマホを持ち歩くのはやめろ。

紫音ちゃん(唯一名前を思い出した)、なんかもう終始愛おしくて、母親を思う気持ちだとか、ラジオに縋る気持ちだとか、とても素晴らしかった。
クライマックスのシーンで、受信地域に引き返すよう懇願したときは「そうだ!お前が取るべき行動はそれだ!!」と心の中で拍手喝采だった。

主人公ちゃん、パーフェクトだった。
言葉が出ないけど、まぁ実にパーフェクトだった。
ほんの少し描かれた未来図ではラジオパーソナリティとして活躍していて、あのときスタッフサイドに眼鏡ラジオオタクがいるといいなと思って必死に探したもののいなくて、まぁそこまで出来たストーリーにしなくていいかな、、という気持ち。


調べてみたら、これのアニラジはナウオンエアではなく湘南・鎌倉地域の高校生がやってるらしいので今度聞いてみます。

長々と語ってしまったけど、湘南地域の高校を卒業したひとりのラジオオタクとして、なにか大切で特別な作品になったので、円盤出たら買います。

商業臭、万歳!!!




おわり