せーはくの備忘録

備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。

20230312

  • 日曜。たぶん休日。花粉がキツい。
  • 目覚ましをかけずに8時半くらいに起きて、ご飯を食べながら1日の計画を考える最高の切り出し。
  • 近所の映画館のスケジュールを見ていると、なんと映画ドラえもんが公開されていた。もうそんな季節ですか。
  • ほぼほぼ満席だったのだけど、滑り込みでお昼前の回をゲット。やっぱり、子供向け映画は満席のシアターで歓声を聞きながら観たいよね。

『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』公式サイト

 

  • なので、ネタバレ込みで書きます。以下ご注意を。
  • ネタバレ見たくないよ勢のために、昼にすすった麺の感想を置いときます。オタク各位の間接視野に配慮ができる俺、偉すぎる。

 

キャッチコピー:僕らの「らしさ」が世界を救う。

ざっくりストーリー:空に浮かぶ理想郷<ユートピア>を訪れたのび太御一行。誰もがパーフェクトになれるというその土地で過ごすにつれ、どんどん「良い子」になっていくジャイアンたちと、それに違和感を覚えるのび太ユートピアに降り注ぐ光には「土地を統べる<三賢人>の思考を住民にコピーする」という効果があったのだ。のび太ドラえもんは、本当の友達を取り戻すため、ユートピアに住む住人を守るために奔走する。

  • 結論、めちゃくちゃ良かったです。何度だって言おうじゃないか。

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  • ドラえもん」然り「ポケモン」然り、子供向けの作品には、作り手側の願いや祈りが込められていると思っています。

どちらでもないということは、どちらでもあるということ。

これを2020年の子供向け映画で打ち出すのめちゃくちゃカッコいいし、作り手から子供への願いが込められたメッセージとして熱くなってしまいますね……。

わりと満席な劇場で鑑賞したのですが、隣でポップコーンをずっとむしゃむしゃしていた少年が、シーンが佳境に近づくにつれて、手を止めてスクリーンに集中しているのが嬉しかったです。これを子供の頃に見るというのは、情操教育的な意味でもとても大きなものになると思いますし、それだけの作品をつくりあげた製作陣には尊敬と感謝しかありません。

『劇場版ポケットモンスター ココ』感想 - せーはくの備忘録

  • 今回のテーマとして私が受け取ったのは、「僕らはひとりひとり違うということ」「自分の足りないところも、他人の苦手なところも、お互いに受け止め合うこと」「そんな世界だから素晴らしいということ」というメッセージでした。
  • そして、これこそがツイートに書いた「豊崎愛生さんやUNISON SQUARE GARDENに通じるマインド」、つまり私の人生を形成する根本的な考え方です。
  • 私は私なので、どうしても「みんなこうなったら生きやすいのに」と思ってしまうのだけど、それは作中の三賢人がやっていたことと同じで、だからこそ三賢人の気持ちもよくわかるんですよね。
  • それに、作中でも描かれているように、僕らはひとりひとり違うので、この考え方に反対する人や、共感できない人もいるはずで、だからこそ世界はこんなにも美しいということを忘れてはいけないな、と感じました。
  • という、あまりにも普遍的であまりにも深いメッセージを、映画館に集まったちびっ子たちが受け取れたかはわからないけど、何かのセリフが心に残っていたら嬉しいなと思うし、どうか親たちには届いていてくれ……と願っています。
  • 脚本は「コンフィデンスマンJP」「どうする家康」などの古沢良太さんで、これがドラえもん初参加。そんな作品にこんなテーマをもってきて、かつ鮮やかに描いてくれるのはさすがとしか言えないですね。
  • また監督の堂山さんは初監督作品とのこと。今後にも期待しちゃうぞ……!
  • そして忘れちゃいけないしずかちゃんのお風呂シーンですが、今回はシャワーが一度のみと少し控えめでした。しかし相変わらずの仕上がり具合。来年はゆっくり湯船に浸からせてあげてください……(俺が見たいので)。
  • ということで、『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』、とても良かったです。世間的に本作が評価されるかは別として、私はこのテーマをドラえもんでやってくれて嬉しいし、この作品が大好きだなと。皆さんも是非。

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  • 仕事みたいなことをして、帰って飯食って風呂入って今。寝ます。花粉キチィ〜。