せーはくの備忘録

備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。

20160923TIBF乃木坂トークイベント

2016年9月23日に東京ビッグサイトで開催された、東京国際ブックフェア(TIBF)内の乃木坂46トークイベント。

正式名称は、「「乃木坂活字部!」in 東京国際ブックフェア 乃木坂46読書選抜メンバーが語る、女性アイドルと本のはなし」 でした。長い!!

登壇者は、齋藤飛鳥さん、高山一実さん、中元日芽香さん。
公式ページ(→こちら)では「〇〇氏」という見慣れない表記。

司会は、TIBF事務局の女性と『ダ・ヴィンチ』編集部の男性の2人。


ちなみに、このトークイベントはビッグサイトの国際会議場という1000人位のホールで行われましたが、直前には同じ会場で脳科学者の茂木健一郎さんがトークイベントを開催されていました。
あと、開会式には秋篠宮殿下がいらっしゃった。
そのくらいの公式なイベント。しゅごい。 


 


 
開演17:02
終演17:45


当日の朝に一旦会場へ行き、参加メールを提示して座席券をゲット。
その後大学行って、夕方に再度ビッグサイトへ。



開場から開演までの30分間のホール内のBGMが、なかなかに素敵な選曲でした。
1.君の名は希望(乃木坂といえば、みたいな感じ?)
2.あらかじめ語られるロマンス(飛鳥さんセンターのユニット曲)
3.やさしさなら間に合ってる(高山さんセンターのユニット曲)
4.扇風機(飛鳥さんセンターのアンダー曲)
5.君は僕と会わない方がよかったのかな(中元さんセンターのアンダー曲)
6.バレッタ(中元さん初選抜曲)
そして、メンバー登場時のBGMは、最新シングルにして飛鳥さん初センターの「裸足でSummer」。


登場後、最初にフォトセッション。
公式記事見つけたら追記するかも。


フォトセッション後着席。
下手から、司会の2人、中元、飛鳥、高山の順。




最初に司会の方から各メンバーのプロフィール紹介。
あくまで一般の参加者向けのイベントだったので、出身地やおおまかなパーソナリティまで紹介していたのですが、中元さんの「甘え上手な妹キャラ」という説明に会場からは笑いが。
中元さんも「間違ってないけど~?」みたいなおちゃめな表情。


トーク開始。
事=女性の方、ダ=ダ・ヴィンチの方で書き分けます。


事「東京国際ブックフェアのことを、今日イベントに参加するまで知っていましたか?」
飛鳥「もちろんです。人気の作家さんの講演会があるので、来たのは初めてでしたが興味はありました」
事「(驚きつつ)さすがです。あちらのキャラクター(フォトセッションのときのパネルにいる)、『ほん吉』というんですが、LINEスタンプも発売されています」
スクリーンにはLINEスタンプの宣伝が。
飛鳥「使いづらそう(笑)」
中元「私は帰ったら即買いたいと思います!」必死のフォロー!
高山「私も」 






ここから事前にとったアンケートに沿って進行。



・どんな場所で本を読む?
 

中元<半身浴をしたり、ベッドだったり、静かで集中できる場所>
中元「環境を整えて、『読むぞ!』となってから読みます。自分と接点のある本に惹かれることが多いです」
ダ「半身浴しながらだとふやけない?」
中元「ハードカバーなので大丈夫です。重いんですけど頑張って持ってます」

高山<仕事の待ち時間>
高山「楽屋とかで周りに人がいても読みます。周りの話が盛り上がってたら、相槌を打って、話が収まってきたなと思ったら本に戻ります」
中元「すごいね。私は集中しないと読めないし、一瞬で本の世界に戻れるのすごいと思う」
高山「必勝法があって、どうしても読みたいっていう時は洋楽を聴くといいよ。ショパンとかバッハでもいいけど。J-POPだと歌詞があって気を取られちゃう」
中元「やってみます」

ちなみに飛鳥さんの回答は、<椅子と暇さえあれば>でした。






・乃木坂の中で、本の趣味が合いそうなメンバー

中元<寺田蘭世
中元「価値観が合うというか、似たことを考えていることが多いから」

高山<秋元真夏
高山「前になーちゃん(西野七瀬)に『本読みたいんだけど何かオススメある?』と聞かれて、湊かなえさんの『リバース』を紹介したら、真夏が『私もどす黒いの好き』と言っていて意外だなと思ったから」

ちなみに飛鳥さんは<鈴木絢音>。





・何を読んでるか気になるメンバー


飛鳥<高山一実
飛鳥「何の本というより、どういう気持ちで読んでるのかが気になります。結構私も読みたいのが多くて、『貸して』っていうと『いいよ』って言ってくれるのに、実際は貸してもらったことないです(笑)」
高山「私、飛鳥が貫井さん好きって言ってたから読み始めたんだよ」 
飛鳥「知らなかった」
ダ「そういう情報交換することってないんですか?」
飛鳥「自分の中身を見せるようで、言うのが恥ずかしくて」
中元「星野みなみちゃんが『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』を読みたいと言っていて、それに対して北野日奈子ちゃんが読んでるよと言っていたので、そういう同世代の伝染はありますね」
高山「恋愛系は…」
飛鳥「読まないからなぁ…」

高山さんは<白石麻衣>、中元さんは<秋元真夏>という答え。





・読書家の男性は恋愛対象としてアリ?ナシ?


3人とも<アリ>。

中元「語彙力があるのは素敵」
飛鳥「活字に触れてるのはいいこと」
高山「数学書読んでたりすると、自分にはない真面目さを感じて興味をもつ」

みたいな答えでした。





・同じ本に同時に手が伸びたら?

 
高山<結婚します>
会場は大拍手。
 
中元<一目惚れはしないので、特にキュンとはこない>

飛鳥<手が伸びた時点で、相手の手に気付いて引っ込める>
高山「速いのよ、このスピードが」(手を本に伸ばす仕草を高速で)
飛鳥「速くない?もし手が当たっても、ただただ『すいません』としかならない」
中元「あ、同じ趣味なんだな~ってなるだけ」
飛鳥「ほんとに結婚する?触れただけで?」
高山「運命を信じるかどうかだと思う」
飛鳥「運命とかさー」
高山「私の場合、本屋での出会いに憧れてるのもあるかも。『君の膵臓をたべたい』とか」





・好きな作家、好きな本


中元さんは、
加藤千恵『ラジオラジオラジオ』
降田天『女王はかえらない』
村田沙耶香コンビニ人間』 
の3冊。
この中から、『コンビニ人間』について話すことに。

中元「身近な存在で世界に入りやすいのと、主人公がマニュアル人間で、私もアドリブが苦手だったりして、主人公の気持ちがわかるから好きです」
ダ「作家に興味があったりは?」
中元「作家で選ぶことはないですね。メディアで紹介されてるのを見て興味をもつことが多いです」 


飛鳥さんは、
遠藤周作『海と毒薬』
安部公房砂の女
ゴーゴリ『外套・鼻』
村上龍『空港にて』
フランツ・カフカ
貫井徳郎
という答え。
トークは『外套・鼻』について。

飛鳥「ゴーゴリのなかでも有名な作品で、ロシア文学に興味のある人にはおすすめです」
ダ「ゴーゴリ作品はほかにも読んでるんですか?」
飛鳥「ほとんど読んでます」
ダ「さすがです」
飛鳥「『外套』は、外套を新しく買うところから大きな展開になっていて、ドストエフスキーに『我々はゴーゴリの外套の中から生まれでたのだ』と言わしめた作品です。『鼻』は、起きたら主人公の鼻がなくなっていて、人格を持った鼻と主人公のおいかけっこの作品です。文体もコミカルなので楽しく読めると思います」
事「最近買ったので読もうと思います」
中元「話を聞いていて読みたくなってきました」


高山さんは、
湊かなえ
中村文則
という答え。
トークは、『ダ・ヴィンチ』でも対談した中村文則さんについて。

高山「優しい人で、いい意味で衝撃を受けました。暗いイメージがあったんですけど、ユーモアや自虐が好きな方でした。中村さんの『私の消滅』は、フィクションとノンフィクションの境目がわからなくなるほど飽きずに読める作品です。自分で小説を書いてみて、書き出しの大事さがわかりました」





・雑誌など、自分たちが色々な人の目に触れることについて


中元「乃木坂に入ってからは撮られる側の視点になりました。他のメンバーが表紙になると良かったなぁって思います。私の夢の一つに、ソロ表紙を飾るというのがあって、今年『ヤングチャンピオン』で実現できて。ファンの方から『コンビニにひめたんがたくさんいたよ!』と言ってもらえて、表紙って大きいんだなぁと思いました。自分で買うのが恥ずかしかったんですけど、スタッフさんから特典のクリアファイルを3枚ももらってどうしようか迷っています(笑)」
飛鳥「乃木坂は可愛い子が多いので、うちの子たちは可愛いなぁと思っています。いちばん手前に並べ直したいけど、きっと店員さんも考えて並べているのでやめようかなとか、折れていたら直してあげたりしています」

事「高山さんは先日写真集を出しましたが、コンディション管理の秘訣はありますか?」
高山「前日全然眠れずに、移動のバスで1~2時間寝ただけなので、コンディション管理全然ダメでした。私は他のメンバーに比べてグラビアの経験が少ないので、やってきたものを出そうというより、写真集を撮影しながら学んだことが多かったです。自分の好きな角度があって、歌番組とかは決めるようにしてるんですけど、写真集は違う角度で撮られることもあって。でも、そういう写真もファンの方に好評で驚きました。写真集にストーリー性を感じるとも言ってもらえたりして嬉しかったです」

事「乃木坂46としては『1時間遅れのI love you.』を出しましたが、その中で『チーム南国嫌い』が結成されていましたね」
中元「グアムに行けるということで、メンバーは高揚感があったんですけど、私は暑いのが苦手で。『暑いな…』と思っていたら、同じ顔をした人が2人(生駒里奈井上小百合)がいて、日傘を持ちながら『もうちょっとだけ頑張ろう』と励ましあっていました。

事「齋藤さんはブログのタイトルが長くなったきっかけはなにかありますか?」
飛鳥「覚えてないです。何文字までいけるんだろうと思って遊心で始めたような気がします。確か220文字くらいまで行けるはずで、知らない人にもそれを伝え続けるためにやっています」
ダ「毎回タイトル書くのは大変ですか?」
飛鳥「大変なんですよ。タイトル用のネタ帳もあって、最近は短いタイトルもあったりします」
事「中元さんにとってブログとは?」
中元「最近アイドルは身近さが求められてるなって思っていて、例えば握手会とかがそうなんですけど、考えを発信するのはブログが大きいかなと思っています。アレ(スクリーンに映ったカープユニ姿の写真のブログ)は1年前のやつなんですけど(笑)、そういう報告したいことできたら鮮度が大事かなと」
事「高山さんは…更新頻度が低めですね」
高山「ですよね…。他のメンバーのブログもあまりみないし、他のメンバーが『見たよ!』と言ってくれるとすごいなぁと思います。そもそもスマホ触る時間が少なかったり、小説を書くまで真面目に作文を書いたこともなかったので、自己発信するのが苦手なのかもしれないです」

事「『トラペジウム』の連載は大変ですか?」
高山「ちょっとだけ大変です。でもありがたいですね。そういう機会って滅多にないと思うので、期待に応えたいですし、優しくしてくれたら倍にして返したいと思っています。こういう仕事をしているからこそ、楽しみながら書きたいと思っています」
ダ「22歳の女性でなかなか小説を連載するってないことなので、アイドルならではの視点があっていいと思います」

事「齋藤さんは『別冊カドカワ』でエッセイの連載をしていますが、きっかけは?」
飛鳥「スタッフさんから『書いてみない?』と言われ、年4回ならいけんじゃね?と思って受けました」
ダ「エッセイはウソをつかないジャンルなので、自分の言葉で書いていてさすがだなと思いました」
飛鳥「ハードルが上がっちゃう…(笑)」





・グループ、個人の抱負
 

中元「グループとしては上を目指せるように、グループアイドルの頂点に立てるように。個人としては、オールラウンダーになりたいです。やりたいことも増やして、いろいろなことをキャッチしたいです」
飛鳥「こういう場に呼ばれることはありがたいなと思いますし、本に触れていたいです。あと、かずみんは移動中もずっとワープロで連載を書いているので、ブログの更新頻度が少ないのは許してあげてください(会場拍手)優しくしたので倍にして返してもらおうと思います(笑)あと、私も椅子と暇さえあれば読んでいるので許してほしいです」
高山「知り合いから薦められたのがきっかけで本好きになったのが高校生のころで、今は仕事にできているのが幸せだなと思います。ファンの方から『おすすめ教えて』って言われることも多くて、それで好きになってくれたら素敵だなと思います。本とアイドルって無関係だなと思っていたのですが、実は素敵な関係だなと。グループとしては、11月9日に16枚目のシングルが発売されます。あとは写真集を買っていただけると…!」






以上ですー遅くなってしまったー