せーはくの備忘録

  ブログ(blog)は、World Wide Web上のウェブページに、覚え書きや論評などを記すウェブサイトである。

「春にテーマを決めた時はこんなことになるとは思わなかった話」

こちらは、昨年末のコミックマーケット93にてサークル「井戸底プラネタリウム」さんから発売された、『雨やしこ vol.1』に寄稿させていただいた文章です。

主宰のうじゃのさんから「ブログに載っけてええやで」と言っていただいたので、コミケから1ヶ月が経ったタイミングでぬるっと掲載します。暇なら読んでね。

 


 

(以下リード文)


「どうもうじゃのです。実は冬コミで本を出そうかなと」

「ほう」

「好きなことを好きなように書いて頂きたく」

「僕で良ければ是非」

「あ、ふとももはR指定なのでご遠慮下さい」

「ハッハッハ」

「ハッハッハ」

「うじゃのさん」

「なんでしょう」

「重要なことは先に言ってくれるかな」

 

 

 

(以下本文)

 

 乃木坂46の「ひめたん」こと中元日芽香さん。もう名前の字面だけで尊い。ということで、ひめたんの話をします。


 中元日芽香。1996年4月13日生まれ。広島県出身。サイリウムカラーはピンク×ピンク。小学4年からアクターズスクール広島でダンスや歌のレッスンを開始。中学1年からアイドルグループ「SPL∞ASH」のメンバーとして活動。2011年8月(当時中3)、乃木坂46の第1期生オーディションに合格。2013年10月、7thシングル『バレッタ』で初選抜入り。2015年4月、NHKラジオ「らじらー!サンデー」のアシスタントに就任(メインパーソナリティはオリエンタルラジオ)。2017年1月、体調不良を理由に休業。4月に復帰。8月に「らじらー!」にて卒業・引退を発表。同年11月、東京ドームにて最後のライブ。11月19日、「らじらー!」での最後の出演。というアイドル人生でした。Wikipedia便利。

 

 僕は、高校時代の友達に勧められて2015年の1月に乃木坂46を知りました。その後は坂道をフワリ、ゴロリ、ゴロン、ゴロン。その年の7月に乃木坂46ドキュメンタリー映画を見て、8月のライブに参加して、9月にひめたんを好きになって、10月には握手会に行くほどの転がりっぷりです。ひめたんを好きになる前は他のメンバーを冷やかし半分で推してたんですが、先述の「らじらー!」を聞いてイチコロでした。ラジオ半端ないって。アイツ半端ないって。推し増しするとき絶対ラジオがキッカケだもん。そんなんできひんやん、普通。

 

 7月に映画を見た時に、「アイドルは、言葉に表現できない部分にその弱さや脆さが感じられて、でもその弱さを笑顔や輝きで隠そうとしている強さに惹かれる」という感想を持ったんです。んで、ひめたんって、加入してからずっとツインテールだったんです。でも、それをちょうど2015年の夏に卒業したんですよ。ツインテとピンクでガチガチに武装してTHEアイドルを演じていたひめたんのことを、それまでも凄いなぁとは思ってたんですけど、人間としての弱さを曝け出してもいいのかどうか悩んでいるのを他でもないラジオというメディアを通して知ってしまって、もうね、完敗。

 

 そんなひめたん、歌が上手いです。「乃木團」っていう、氣志團とのコラボ企画みたいなやつでボーカルを担当しているくらい。あとダンスが上手いです。スタッフさんの誰かが「見られ方を分かっているダンス」と評していた気がするけど、まさにその通りでどんだけデカい会場でも分かるくらいに表現力のあるダンスをします。声も可愛いし、頭もいい。

 

 ざっくり説明。乃木坂は運営が選抜メンバーの編成を決め、漏れたメンバーは「アンダーメンバー」と呼ばれます。専用の劇場を持たない乃木坂46にとって、アンダーの活躍の場は8thシングルから始まった「アンダーライブ」という企画がメインです。最初は会場が全然埋まらなかったものの、今では武道館公演や全国ツアーを行うほどまでに成長しました。そして「人気でグループを支える選抜」「パフォーマンス力でグループを支えるアンダー」という構図ができあがりました。

 

 こう書くとめでたしめでたし、なんですが、アンダーライブがブランド化されるほどに「選抜」「アンダー」が固定化されつつあるのも現実です。ひめたんもその1人で、選抜に入ったのは7th、15th、16thの3回のみ。他は全てアンダーでした。どんだけパフォーマンス力があっても、むしろパフォーマンス力があるからこそ、アンダーとして活動することが多かったのかもしれない。8th~18thまでの計11回のアンダーライブで、ひめたんは実に4度もアンダーセンターを務めました。これはグループ最多の数字で、アンダーライブを語る上でひめたんは欠かすことのできない存在であることを示しています。もちろんアンダーでも良かったし、全員が出演するライブでも端っこの方にいるひめたんだけを見ていたけど、やっぱりテレビに出て、CMに出て、雑誌に載ってっていうひめたんも見たかったから、15thで選抜入りしたときは死ぬほど泣いちゃったな。

 

 握手会もたくさん行きました。私物サイン会とか録音会とかの、全国で5人みたいな超高倍率イベントにも参加できました。手紙もたくさん書いたし、「らじらー!」にもたくさん投稿してそれなりに読まれました。雑誌も月に十冊くらい買ったこともありました。出演したテレビ番組は最高画質で録画して今も保存してあります。ひめたんのはもちろん、他のメンバーのブログにもひめたん情報があるかもしれないから全員毎日欠かさずチェックしました。月額課金制の個人メールにも登録して、それに対する返事もブログへ毎回コメントしました。ひめたんと仲良しなメンバーのメールにも登録して、できるだけ情報を仕入れようとしました。そんな感じでひめたんのことを知れば知るほどひめたんのことがどんどん好きになっていきました。引くなら引け。しかし事実だからしょうがないのさ。

 

 そんな時、ひめたんは休養を発表しました。2作連続で選抜入りし、ここからだと思っていた2017年1月28日のことです。「らじらー!」も何回か連続で休んだり2週間くらいブログやメールの更新が無かったりと怪しい予感はしていたので、目の前が真っ暗になったというだけでなくて「生きてた良かった~!」って気持ちがあった、と今は思える。当時はめちゃ落ち込んでたけどな。

 

 3月17日の「らじらー!」でサプライズ復帰して、あんまり体調は良くなさそうだったけど、なんとか誤魔化しながらやっていくんだろうと思った、けど、8月6日の「らじらー!」で卒業発表。以前から「私にとってはアイドルがゴール」と宣言していた通り、卒業後は芸能界引退することも合わせて発表。まぁしんどかった、泣いた、絶望よね絶望。「ひめたんが決めたことだから背中を押します」なんて言えるわけない。ひめたんがアイドルとして叶えたい夢が叶ったとはとても思えなくて、それなのにひめたんが「私としてはもう満足」って言ってるのが余計しんどくて、悔しかった。

 

 でも悔しいとか言ってる間にも終わりは近づいてくるから、向き合わざるを得ない。とりあえず10月に行われる福岡のアンダーライブのチケットを取りました。体調がどうしても戻らなくて、ひめたんは2曲しかパフォーマンスしなかった。当時は「福岡まで来てこんなの酷だ」と思ったけど、今は2曲だけでも出てきてくれたことに感謝しています。11月4日には最後の握手会が京都で行われました。握手券は7月に使い切ってしまっていたので握手はできなかったけど、卒業セレモニーだけ見に行きました。クソ寒かったけど行ってよかった。同じく11月に乃木坂史上初の東京ドーム公演が行われました。ひめたん最後のライブを、東京ドームのいちばん高いところから見られてクソ泣いた。そして、19日夜の「らじらー!」で最後のラジオ出演(生放送)、その直後に放送された「乃木坂工事中」で最後のテレビ出演がありました。コレを書いている前日のことです。

 

 卒業セレモニーでも、東京ドームの最後のMCでも、「らじらー!」でも、「乃木坂工事中」でも、ひめたんは共通して「乃木坂ちゃんをよろしくお願いします」と言いました。そういう人なんです、ひめたんは。他人想いで、真面目で、仕事バカで、不器用で、理想のアイドル像があって、意外とサバサバしてて、アドリブが下手くそで。そんなひめたんが大好きだった。
でも、そんなひめたんが、「らじらー!」の最後の最後で、恐らくアイドルとして話す最後の言葉として、「皆さんいつまでも『らじらー!』リスナーでいてください。乃木坂ファンでいてください。オリラジファンでいてください。そして、中元日芽香のファンでいてください」って言ったんです。今まで「私のファンでいて」なんて言ったことなかったのに。最後のワガママだったんだと思います。

 

 なんかもう、めちゃくちゃ好きだったなぁ。でももう終わり。あとは、最後のブログと最後のメールを待つだけ。それでアイドルひめたんは死にます。そしてドルオタせーはくも同時に死にます。僕にとって、たったひとりで、最高のアイドルでした。大好きをありがとう。そしてさようなら。これからは人間中元日芽香として、たくさん幸せを掴んで、たくさん夢を叶えてください。ずっと応援しています。

 

 よし、これを書き終えたので卒論を書き始めよう。テーマは「アイドル」です。この精神状態で、このテーマで、果たして卒業できるのか。

 


 

以上です。

 

一応事後報告しておくと、ちゃんと卒論書いて、口頭試問も終えて、無事卒業することができそうです。わぁい!

 

そして、ちょうどこの記事が更新される2018年1月31日23時59分を以て、ひめたんのブログデータが全消去されます。

何故かそういうことになっているんです。過去に卒業したメンバーのブログも無慈悲に消されているので、ひめたんも例外ではなくズゴーンと消されます。

バックアップ取ってるからもう読めない~ってことはないんだけど、なんだか乃木坂に中元日芽香っていうアイドルがいた事実が少しずつ薄まっていくようで寂しいですな。

 

 

ほんとに楽しいドルオタ人生だったし、ひめたんに会えてほんとにほんとにほんとにほんとに良かったです!幸せ!!!!!!

 

 

 

おわり