せーはくの備忘録

備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。

好きなこと、やりたいこと

いろいろと整理を。








僕は、路上ミュージシャンが好きです。

立ち止まって聴くことはめったにないけど。
池袋や新宿や町田や新百合ヶ丘で演奏してる人がいるとイヤホンを片耳だけ外して歩くくらいには、路上ミュージシャンが好きです。





僕は、やりたくないことは「やりたくない」って言ってやらないタイプの人間です。

「甘い」とか「若い」とか思われてしまうかもしれないけど、こういう性格なのはほんとだし、別に変えなくてもいいやと思っています。
今まで親に習い事させてもらってたけど「そろばんやりたくねえ」て言って数ヶ月で辞めたりしてたし。
逆に、長く続けていた勉強は楽しかったし、サッカーも楽しかったし、あとはなんだろ、小学生の頃は毎朝走ってたけどそれも好きだったし、今こうしてラジオ聞いたりイベント行ったりするのも好きだし、選んだバイトも「給料が良いから」とかじゃなくて「なんか楽しそうだから」って理由だし、そういうことです。



大学3年の夏を迎えて、就職とかちょっと意識するようになって。
周りが「ES書いたわ~」とか「公務員試験の勉強だり~」とか言ってて。
「なんでインターンやるの」「公務員って楽しいの」って訊いても、「インターンやったら就活有利らしいし」「公務員とりあえず安定でしょ」みたいな、そういう答えしか返ってこないし、ちょっと俺ってズレてんのかなって思うことも増えてきて。

仕事っていうのを考えた時に、その仕事をずっと続けられるかはわからんけど、続けられると仮定したら40年位続けるわけで、人生の半分くらいを費やすわけで。
そんな膨大な時間を、やりたくないことやつまんないことには費やしたくないなぁって思って。
つまり、「楽しいことを仕事にしたいな」って思ったのです。


「やりたいこと」「好きなこと」「楽しいこと」を、わかりやすく「趣味」に置き換えてみよう。

「趣味は仕事にしないほうがいい。嫌いになっちゃうから」って、よくある言葉だと思うんですけど。
うーん、なんていうのかなぁ。
自分の好きな世界のために、自分の能力や自分の時間を使えるのってめちゃくちゃ幸せだと思うし、もしその趣味を楽しめなくなっちゃったとしても、満足度は高いと思うんです。
この考え自体が「甘い、若い」のかもしれないけど。

仕事っていうのは、求められてやることだと思ってます。
求められてもないのにやるのは、ボランティアだったり時には迷惑だったりするし、きっと仕事っていうのは「これやって」「よっしゃやりますわ」っていう、そういうのだと思うんです。




さてここで問題が出てきます。
「果たして自分の趣味は、誰かに求められることか?」っていう、でっかいでっかい問題。


ここで冒頭へ。
路上ミュージシャンって、多分求められてないじゃないですか。
求められてたら、事務所と契約してCDデビューしてるじゃないですか。
求められてないけど、やりたいからやってるじゃないですか。

求められてなくても、彼らはやりたいから演奏してて、それってめちゃくちゃカッコイイなって思ったんです。
だから路上ミュージシャンのことが好きなのかな。
憧れなのかな。いや違うかも。

でも、どんだけカッコよくても、彼らの路上ライブは仕事ではなくて。
カッコイイだけじゃ、夢見てるだけじゃ仕事ではなくて。



でもやっぱやりたいこと仕事にしてーなー、だってそのほうが楽しいもんなーって思ってた時、とあるアルバムと出会いました。

7月6日に発売された、田所あずささんの2ndアルバム『It's my CUE.』です。

Lantisのころあずちゃんのページ(こちら)で、アルバム発売と連動して「田所あずさ新聞」っていうのやってて、それの最終号のころあずちゃんのコメントにびっくりして。


「実は今でも、ロックでいかせてもらえてるってことにすごく驚いています。まだCDをリリースさせて頂く前から、「かっこいい曲が歌いたい。歌ってる時はいつも見せられない姿を見せたい。」と思っていて、でも自分がそんな曲を歌いこなせるほど実力はないこともわかっていたし、「求められていることと、やりたいことは違う」と言われたときに、その通りだって思いました。これはただの私のわがままで、仕事なんだから当たり前のことだって気付きました。だからもう叶わないだろうなって思っていたんです。でもそんなときに2ndシングル「君との約束を数えよう」をいただきました。ストレートでかっこいいロック曲。認めてもらえたようなそんな感じがしました。めちゃくちゃ嬉しかったのを覚えています。」
 


なんだこれ名文かよ。

声優さんとか歌手って、まぁいろいろ制約はあるだろうけど、わりと「趣味を仕事にしてる」タイプの職業だと思っていて。
でも、そんなころあずちゃんでも、「求められていることとやりたいことは違う」なんて言われることがあるっていうのが衝撃的だったのだよ。

実際1stアルバムと聴き比べると、キーも上がってるし、ロックだし、「あぁ、すげえ楽しそうだ」って思いました。




さてその翌日、7月7日。

川本成さんのソロ公演第二弾「独歩」を観に行きました。
 
川本成さんっていうのは、2014年に愛生ちゃんが初めて出た舞台「不如帰」で共演していた役者さんです。
その成さんがソロで舞台をやると知って、「なんか楽しそう」と思って、ふらっと行ってみたわけです。

1時間半、ひたすら成さんがやりたいことを全力で、独りでやっていて。
「ひとりバック・トゥ・ザ・フューチャー」ってなんだよ。最高かよ。

40歳を超えたおじさんが、100人位の観客を相手に全力で汗かいて、笑って、叫んで、走り回って。
そして、100人の観客も、それを楽しみに来ていて、その期待通りで。
内容はめちゃくちゃくだらなかったけど紛れも無くエンターテイメントに溢れていて、かっこよかったなぁ。





えとえと、話をもどそう。

そういう風にうだうだ考えてる時に、丁度いいタイミングでころあずちゃんとか成さんに触れて、「やりたいことやってていいじゃん」って思ってしまったんです。

やりたいことと求められていることが一致して仕事になるのはほんの一握りだと思うけど、路上ミュージシャンでもいいから、やりたいことやってたいなって、思ってしまった。





最初の方に書いたけど、昔からやりたいことばっかやってきたから、「将来はサッカー選手になる!(ショタ声)」だったり「将来はサッカーの審判やる」だったり思ってきたんですけど、今思ってるのはちょっと違う道で。

ここには書かないけどね。
知りたかったら素敵なふともも画像をください。自撮りだと尚良し。



というわけで、今はとりあえず今やりたいと思っていることを飽きるまで頑張ってみようと思いました。


おわり