- 火曜。
- 午前中は役所関係の手続きをちまちまと。基本的なのは入籍時に済ませていたけど、パスポートだけは旧姓のままだったので更新した次第。そろそろ海外出張も復活しそうですからね。
- そう、昨日から世間的にはノーマスクでも許される感じになってきた。と言っても、電車内を見た感じは8〜9割がマスクをつけていますね。まぁ私は花粉症なので問答無用のマスク生活ですが……。
- 午後から出社し、早めに切り上げて池袋へ。嫁さんと合流し、池袋シネマ・ロサで映画『14歳の栞』を観ました。
映画 #14歳の栞 アフタートーク決定🌸
— 映画『14歳の栞』公式🌸 3/3より再上映 (@14shiori_cinema) 2023年2月28日
3/5(日)19:55回上映後
📍渋谷パルコ8F ホワイトシネクイント
🗣監督・竹林亮、企画/プロデュース・栗林和明
3/14(火)18:00回上映後
📍池袋シネマロサ
🗣監督・竹林亮、プロデュース・永井千晴
ぜひご来場ください! pic.twitter.com/bOoeGWCmsk
- 「たっちレディオ」で田淵さんが絶賛していたので気になっていて、たまたま合うタイミングでアフタートークもあったのでラッキー!みたいな感じ。
『14歳の栞』…………俺はアドくんだ!!!
— せーはく (@sehaku_) 2023年3月14日
見ていくにつれ、2年6組のみんなが愛おしくなってしまって仕方なかったな……。
たとえ細くても長く長くやってほしい作品ですね
#映画大好きせーはくさん
- 大変良かった。これは素晴らしい作品ですね。内容に言及してもネタバレにはならんので言及しつつ感想を書いていこうと思う。
- 本作は2021年3月に公開された作品で、配信やパッケージ化はせず、映画館で毎年春に上映しています。つまり今年は再々上映にあたるわけですね。この時点で、私は「映画屋のロマンが詰まっていて最高やんけ……」となってしまった。
とある中学校の3学期、「2年6組」35人全員に密着し、ひとりひとりの物語を紐解いていく。
そこには、劇的な主人公もいなければ、大きなどんでん返しもありません。
それなのになぜか目が離せないのは、きっとそれが「誰もが通ってきたのに、まだ誰も見たことのなかった景色」だから。
そしてその35人全員が、どこか自分と重なってしまうからかもしれません。
まだ子供か大人かも曖昧なその瞬間、私たちは、何に傷ついて、何に悩んで、何を後悔して、何を夢見て、何を決意して、そして、何に心がときめいていたのか。
これは、私たちが一度立ち止まり、いつでもあの頃の気持ちに立ち返るための「栞」をはさむ映画です。
- 本当にこの作品紹介のとおりなので、これ以上なにも説明することはないです。
- なのでさっそく感想に入るのですが、「ガワは実験的でありながら、それでいて中身には普遍的な価値がある映画だなぁ」というのが、私が最初に抱いた感想でした。
- そう、普遍的なんですよね。とある学校の、とあるクラスの、ただあるがままの姿を切り取ったフィルムが、なんと普遍的なんです。
- これって凄いことだと思っていて。この子たちの過ごした14歳の50日間は、私が13年前に過ごした14歳の50日間と変わらない。それに驚きました。
- もちろん表面的には違うところもあります。週末にイオンで遊んだ経験は私にはないし、スマホも持っていなかった。だけど内在する本質は変わらなくて、だからこそ35人の中に「俺」がいるのだなと(ちなみにアドくん)(最初に紹介される、クラスの中心にいつもいるサッカー部の彼)。
- もともと、春とか、学生とかで、普遍的なものを描くのってとても難しいと思っていたんですね。だからこそ桜ソングは毎年出てくるのだろうと(昨年の桜ソングはもう古くなってしまう)。一方で冬だったり、大人だったりはそれに比べて簡単なのかなと(クリスマスソングはいつまで経っても山下達郎と松任谷由実だし)。
- もちろん、アニメや漫画やドラマでは学生が主人公のものはたくさんあります。でもそれは、恋愛だったり競い合い(=部活動)だったり、そういう生物の本能的に共感できるものを題材とする上で、取り扱いやすい年代が学生時代、というのが大きいように思っています。
- つまり、学生が主人公の物語を見ても、「学生らしさ」に共感しているのではなく、「恋愛を成就させたいという願い」や「勝利を目指す姿勢」に共感しているのでは、というのが私の考えでした。だって現に、現役の高校生と話していても、ぜんぜん話題や価値観が合わないし。
- なので、本作のようなドキュメンタリー調の作品で、「ただそこにいる生徒たち」を切り取って、それが「『栞』をはさむ映画」として成立し得るイメージが全然わかなかったんです。
- が、なんと、成立してしまった。
- そういう意味で凄いと思っています。編集が上手いのか、学生たちとの関係性を築くのが上手かったのか、それとも本当に、「ただそこにいること」に普遍的価値があるのか。わからないんだよなぁ。わからないから凄い。
- もちろんこれはドキュメンタリーであるとともに映画作品なので、なんらかの恣意的な要素が介入していて、それによって普遍的価値がある「ように見せている」可能性もあります。でも、その可能性も含めて、「人が人を撮ること」で引き出せる魅力や、それに込められたロマンを強く感じました(そういう意味で、冒頭の馬のシーンはめちゃくちゃ必要だと思っています)(あれがあったおかげで、この映画が何を描きたいかが明確にわかったので)。
- やっぱり私は人が好きで、だから人がつくるエンターテインメントが好きなんでしょうね。
- ということで、映画『14歳の栞』、とても良かったです。気になった人は是非。35人の生徒たち(と担任の先生)が幸せに暮らしていることを願います。
『#14歳の栞』
— 池袋シネマ・ロサ (@Cinema_ROSA) 2023年3月14日
3/14(火)トークショー、ありがとうございました。
“映画監督” 竹林亮さんのさらなるご活躍が楽しみでなりません!#竹林亮 #永井千晴 #シネマロサ pic.twitter.com/kMosfbwt6p
- 映画のあとは池袋のやよい軒で夕食。身も心も14歳なので(錯覚)、ご飯を3杯も食べてしまった…………。