- 月曜。休日。
- ゆっくり目に起きてしまったが、星街すいせいさんの2ndライブを配信で見る。アーカイブが明日までなので……。
星街すいせい 2nd live「Shout in Crisis」|ホロライブプロダクション
- 冒頭45分ほどを見て家を出る。残りは帰ってからや……!
- で、嫁さんと合流し、池袋へ。ブリリアホールで『少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE-#4 Climax』を鑑賞しました。
少女☆歌劇 レヴュースタァライト -The LIVE-#4 Climax | 舞台 | 少女☆歌劇 レヴュースタァライト
- 以下、感想。ネタバレを含みます。
- うっかり読み進んでネタバレを踏む被害者が出ないよう、行数を稼ぐために、昼に食べたトンカツについて書くか(通称「トンカツのレヴュー」)。
- 池袋の「清水屋」さんのロースカツ定食995円。ご飯大盛り無料です。
- カツは衣サクサクで軽めの食感。それでいて肉の旨味と脂の甘さがしっかりと感じられ、濃すぎない味付けのソースと相性が抜群でした。
- 千切りキャベツがこれでもかと山盛りになっており、食べれば食べるほど健康になれると噂になっているとかなっていないとか。ちなみになっていません。
- 後半は味変でカラシをちょいと乗せて、付け合わせのお味噌汁や漬物もパクつき、あっという間に完食。ごちそうさまでした(ここで『舞台少女心得』が流れる)(勇気乗せて箸を伸ばし 優しくかぶりつく)(世界は私たちの 大きなお皿だから)。
- というわけで、#4感想。の前に、こちらが私の主なスタァライト遍歴です。
TVアニメ:2019年秋にdアニメストアで。
劇場版:「ロンド・ロンド・ロンド」「劇場版」ともに公開当時に映画館で。
THE LIVE:「#1〜3」はBlu-rayで。「ONLINE」は配信で。
九九組ライブ:Blu-rayで何かは見た。単独現地はないがフェス系はちらほらあり。
- そして念願叶い、#4にしてようやく「THE LIVE」を現地で初観劇したわけです。待ちわびたぜこの野郎。
- 客層。男女比は4:6くらい?夜に女性限定公演がある日だったからかもだけど、女性客がこんなに多いのは驚きでした。
- 開演前。#4テーマソング『綺羅星ディスタンス』が普通に場内で流れており、その間奏に『99 ILLUSION!』のフレーズが使われていることを知ってしまい、#4の展開をなんとなく察してしまった(悲しい)(『サイカイ合図』は気付けず)(にわかなので許せ)。
- それと、小山さんと三森さんが諸注意を話して「よっしゃ始まるぜ」と思ったのだけど、直後に同じ内容を会場内のスタッフさんが方々でアナウンスしてくれて、それはとてもありがたいことなんだけど、世界観に浸るために入れたスイッチが宙ぶらりんになってしまった(悲しいその2)。
- ステージ。抽象的な構造ながらも、ポジションゼロを示す中心線(これが舞台装置や心理描写にも一役買うわけですが)がめちゃくちゃ分かりやすく引かれていたことが印象的。それと、スクリーンがよくある16:9ではなく台形っぽくなっていて、まるでタワーの足元のように見えた(このスクリーンの使い方もめっちゃ良かった)。
- というのを始まる前にぼんやり思っているうちに開演。
- 始まるとあっという間で、#3までとは全く違うものを感じた。全体の印象を端的に言うと「勢い全振り」みたいな、例えるならアニメのスタァライトのような、「論理的」「理路整然」とは正反対のような、そんなもの。Blu-rayで見るのと劇場で浴びるのと、という差もあるのだろうけど。
- ハイライトはやはり後半。レヴュー「NO TITLE」で『Star Divine』が歌われた瞬間に、その後の展開を全て悟り(開演前のBGM問題もあるが)、「うわぁ本当に"Climax"じゃん……」とひっくり返ってしまった。
- そしてそのままレヴュー「Climax」で『綺羅星ディスタンス』が歌われ、幕が下りる。
- もうライブコーナー要らんやろ……という私の気持ちを無視して始まるライブパート。その1曲目がTVアニメのOP主題歌『星のダイアローグ』だとわかったときにその後のセトリを全て悟り(2度目)、ひっくり返ったまま震えてしまった。
- #1〜3を象徴する曲たちを、その名を冠するレヴューでなぞったあとに、それ以外の九九組の活動(アニメやライブなど)を象徴する曲たちを、ライブパートで拾い上げるの、本当に良い。
- 実はもともと、舞台だけやればいいのに派の人ではあったんですよね。ライブはファンサ的意味合いがあるのかなぁとか、あまり舞台慣れしていない人がたくさん来るだろうからそういう層向けなのかなぁとか思って、半分諦めの気持ちで受け止めていました。が、今回のライブパートはね……必然性を感じました。スタァライトって舞台だけじゃなくて、いろんな概念すべてがスタァライトなんですよね。
- 結論。ライブパート、必要です。
- その「いろんな概念すべて」には観客も含まれているんだな、と感じて。
- 舞台には「第四の壁」という概念があるんですが、それを壊そうというのがスタァライトのテーマのひとつなのかなと。
第四の壁は、舞台と客席を分ける一線のこと。舞台の正面に築かれた想像上の見えない壁であり、フィクションである演劇内の世界と観客のいる現実世界との境界を表す概念である。
- この「壁を壊そうマインド」は、劇場版のラストでも感じていました。
華恋が、エンドロールに入る直前に放ったのは「『レヴュースタァライト』、演じ切っちゃった」という言葉で。
作中に「レヴュー」「スタァライト」というふたつの言葉はあっても、「レヴュースタァライト」という言葉は無くて、つまりこれってめちゃくちゃ神目線というか、華恋には言えない台詞のはずで、「愛城華恋役の小山百代さん」でしか言えない台詞なんですよね。そこに、実在性を超えた現実侵食・メタ表現がある
- ライブパートでは、物理的に第四の壁をキャストが壊して、つまり客席に降りて歌唱することで、そのテーマがわかりやすく示されていたように思います。カッコよかったね。
- ちなみにこのふせったーにも書いていた「演じ切っちゃった」ですが、#4ラストで華恋が上掛けと剣をそっと舞台に置いて去るの、マジで山口百恵すぎて、「舞台少女を辞めて普通の女の子になるのね」になっちゃいました。本当にこれで終わりなのかな……。
- 少し長くなってしまったけど、まるっと観終わった私が受け取ったのは「私はこの舞台(=いま生きできる世界)できらめく。じゃあ、あなたは?」というメッセージでした。その意志を華恋たちに見たし、そんな作品を届けようとする覚悟と誇りを製作陣から感じた。
- 背すじを正される作品はたくさんあるけど、それを超えて、命を燃やすことに駆り立てられるエネルギーがあるんですよね。
- 本当に幸せな作品だな。すごい作品だな。
- これから先、華恋たちの物語が描かれるのかわからないけど、華恋の「私が『終わり』って言うまで幕は下ろさない」の言葉を信じつつ、俺は俺の人生をしっかりと生きようと思います。
- 夕方から仕事して、飯食って、ポケモンデーの配信を見て、今。寝ます。星街すいせいさんのライブは明日……。