せーはくの備忘録

備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。

20150628シドニアの騎士上映会

2015年6月28日にTOHOシネマズ新宿で行われた第3回「シドニアの騎士第九惑星戦役」宇宙最速上映会。
最終話である12話は、TV未放送のディレクターズ・カット版。

トークショー登壇者は、逢坂良太さん、洲崎綾さん、豊崎愛生さん、金元寿子さん、原作者の弐瓶勉先生。
いつものように、瀬下監督をはじめスタッフ陣も観客席にいらっしゃるのが見えました。

まず9~12話の上映。
ぱっと見で分かったディレクターズ・カット版とTV版の違いは、
・纈による作戦説明の有無
・纈考案作戦の戦闘描写の尺
・つむぎが星白に変装して長道を元気づけるシーンの有無
・長道の里帰りのシーンの尺
くらい。

12話の上映が終わり、司会のキングレコード宣伝プロデューサーの矢田晶子さんが登場。
のち、上手からスタッフ・キャストが登場。
下手から矢田逢坂洲崎豊崎金元弐瓶の順。

あやっぺは、シドニアでは珍しく緑の服。
愛生ちゃんは、黒い大人っぽいやつ。せくすぃー。
洲崎「白羽衣つむぎ役の洲崎綾です。なんだっけ。あ、こんばんは、よろしくお願いします」
豊崎「こんばんは。今日は大事な時間をありがとうございます。科戸瀬イザナ役の豊崎愛生です。よろしくお願いします」

あやっぺと金元さんが2期上映会皆勤、愛生ちゃんは初登場。
豊崎「しばらく会わないうちに、弐瓶先生が『ツトム』と呼ばれていて戸惑っています」
洲崎「マブダチですもんね!」
弐瓶「…いや、そういうわけでは」
矢田「ツトムは攻殻機動隊とのコラボ上映、ニコ生出演、今日と、今週だけで3回もイベントに出ていますね」
弐瓶「仕事させてください」

着席。
矢田「収録開始から2年が経ったこの作品ですが、とうとう最終回を迎えました。シドニアとの出会いから振り返ってください」
逢坂「あっという間で、不思議な感じ。最終話で『シドニア』が流れて泣きそうになって、『俺シドニアのこと好きなんだなぁ』って思いました」
矢田「2期のプレスコ収録は昨年4月からですが、なにか思い出はありますか?」
洲崎「1期はVTRありのときもあったんですが、2期は完全プレスコで。収録がセリフだけだから、Aパート5分とかで終わってw 戦闘パートのイメージは皆違うのに、本番で合わせるから『プロって凄い』と思いました。私はまだキャリア的に浅いので」
矢田「ちょっとズレてしまいましたが、洲崎さんは出会いから振り返ってどうですか?」
洲崎「最後を見るのが悲しくて見たくなくて、でもラジオがあるから綾音に見てこいと言われて見ました。ディレクターズ・カット版は昨日の夜見たんですけど、『シドニア』が流れて、回想シーンがあって、ラストらしく盛り上がって。6つくらいの角度でシドニアが映ったとき、『この作品はシドニアを守るために戦っていて、登場人物たちはこれからも戦っていくんだ』と思って、寂しくないぞと思いました。最高の12話でした」
豊崎「回想のあと、シドニアシドニアシドニアシドニア!って映って、シドニア全景推しでしたね、最高でした。イザナはもともと自信なくて。星白を受けに行ったら、オーディションでイザナをやってと言われて。元々星白を練習してたし、原作も星白に気持ちを寄せて読んでいたので、ふわふわ迷いながらイザナをやったら結果的にそれがよかったらしいです。『どっち付かずのままで良い』と言ってもらいました。イザナは2期は女の子寄りでしたけど、見てる人にはバレないくらいに『今日からは女子!』と思って収録しました。今まで考えたことのないことを考えさせてくれたのがイザナでした」
金元「(纈の胸の)プロテクターはやむを得ずつけてるんですよ!ですよね、先生」
頷くツトム。
金元「纈は2期でほかのキャラと日常シーンで絡めたのが嬉しかったです。司令官としても成長していて、プレッシャーもありつつ楽しかったです」
弐瓶「ラストにシドニアをバンバン映した意図を監督にあとで聞こうと思います」
いつも通訳してくれる瀬下監督が隣にいないため、終始ソワソワしているツトム。

矢田「9話では、冒頭で弦打が振り回されていました」
洲崎「鳥海さんも楽しんでいました」
豊崎「長く録って、ずっと叫んでた。『もっと弦打の叫びが欲しいんです』って言われて」
洲崎「中に乗ってる海蘊は平気なのかな」
弐瓶「平気です。慣性制御してるので」
洲崎「カンセイセイギョしてるんですよ!」
弐瓶「じゃないと、操縦室の中がトマトジュースぶちまけたみたいになっちゃう」

矢田「長道とイザナを、つむぎと纈が覗き見ていました」
洲崎「原作通りでしたね、ぶにゅーって」

矢田「また、イザナが偵察部隊に繰り上げられて、フラグなのではないかと言われていました」
豊崎「イザナは長道やつむぎと違って、今まで前衛にあまり行かなかったので、いつかそういう日が来るなと思っていました。長道やつむぎに心配されているのが、イザナの気持ちとしては嬉しかったです。絆が深まっているというか」
矢田「海苔夫の提案によって2人がイザナを助けに向かいました」
洲崎「ノリオチアイ!継衛改ニとつむぎの掌位かっこよかったですね。あれ、原作だと見開きでしたよね」
弐瓶「覚えてないっすね」
洲崎「私あそこ大好きなのに!予想を上回る美しさで、何度も繰り返し見て鳥肌たちました。え、本当に覚えてないのw」
弐瓶「床屋の横にあるあれみたいでしたね」
洲崎「綾音も同じ事言ってたw」

矢田「イザナは燃料を捨てるという判断をして、成長していることが感じられました」
豊崎「イザナくん、あ、イザナは、家で長道と過ごすときは素の年齢感があるんですけど、任務だとビシッと任務を遂行していて。声的には男の子に戻っています。あと、隊長は頼りなかったですねw 隊長を守りつつもあのガウナですよ。マジでやべぇという生存本能で。プレスコは原作を教科書にしました。イザナが成長していると思ってもらえたら嬉しいです」

矢田「そして洲崎さんVS洲崎さんでした」
洲崎「不安でした。なぜなら同じ声だから。別のキャラですけど、声帯は同じなので。でも、絵と音がつくとちゃんと洲崎綾対戦が成立してて。4話の暴走シーン以来に不安でしたけど、周りからの評判もよかったので安心しました」

矢田「ポリゴン・ピクチュアズや監督との打ち合わせはどうでしたか?」
弐瓶「脚本段階では話し合いました。具体的には秘密主義なので忘れました」
矢田「じゃあ思い出したらよろしくお願いします。なんとかガウナから逃れて、そのあと無数のガウナに囲まれましたが長道が登場しました」
弐瓶「あ、思い出しました。ガウナのベロ、出てよかったです。あのためにCGモデリングしてるんで、金かかってるんです。ベロが出るのかどうかは打ち合わせしましたね。金銭的な面で」
矢田「長道はマジ主人公的な登場でしたね」
逢坂「なんで俺にだけチャラくなるのw イザナも主人公感ありましたよね、義手はロマンです」
豊崎ララァさんも義手だよ」
逢坂「将来的にララァになる説ありましたね。長道は、あの数ガウナがいて、よく倒したなと。刀も使い慣れてるようでした」

矢田「紅天蛾との戦い、そして最終話につながります」
洲崎「あの話数(最終話)は、どのセリフも大事に演じました。1期のアフレコ中から、原作を読んでいてやりたいシーンだと思っていたので、どんな気持ちでやるか想像していました。浅くて速い息をあてながら原作を読んでいたので、はたから見たら変だったと思いますw (紅天蛾とは)因縁の対決ですね。つむぎにとっては母が乗っていたようなものなので、複雑だったと思います。ディレクターズ・カット版で、イザナがつむぎの気持ちを思ってくれて、ほっこりしました」

矢田「星白のエナのところは、非常にエロいシーンでした」
弐瓶「自分の欲望についてコメントしないといけないみたいで恥ずかしいですね。すごい再現度でした」
矢田「花がばーっと咲きましたね」
洲崎「あのエナでできた花は、空気呼んで咲いたんですか?」
弐瓶「花もエナの一部なので、気持ちが盛り上がって花になったんです。花は倫理的にいいのかと論議しました」
洲崎「小つむぎがいいならなんでも大丈夫でしょ」
弐瓶「ちょっと何を言っているのかわからないですね(すっとぼけ」


矢田「そして救ったのはイザナでした」
豊崎「あのシーン、シドニアなりの長道ハーレム状態でしたよね。それは阻止しないとと。というのは冗談ですけど、今まで使えなかった隊長が頑張ってくれました。収録では、『んー!』『もうちょっと頑張ってる!』『んーーー!』みたいなやり取りをしました。プレスコ収録で自分の体験から引っ張ってこれないのが多いのがシドニアで、想像するのが楽しかったです」

矢田「纈の作戦が輝きました」
金元「芸術的というか、花みたいで綺麗でした」
矢田「ディレクターズ・カット版では、『シドニア』に合わせて戦っていました。そしてまた勢威がいいとこ取りを」
金元「弦打と勢威のLOVEが始まるかと思いました」
豊崎「真の主人公登場でしたね」
矢田「薄い本が出そうです」

矢田「ディレクターズ・カット版のBパートでは、勲章授与後につむぎが星白に変装しました」
洲崎「アニメ版だと似てるけど、原作だと変装してるのがバレバレで。つむぎは悪気ないのに長道が怒るのはなんでや!と思いました」
逢坂「こちとら火傷してんじゃ!」
洲崎「あのシーンを演じられて嬉しかったです。長道はエナを見て星白って呼んでいたり、吹っ切れていないなと」
逢坂「あのあとしっかり仲直りできるのが、長道のいいところですね」

矢田「警官や看護婦とのやりとりは、長道がシドニアの騎士として住民に知られていて、長道の成長物語であることを感じさせました。そしてチビ長道の声を担当されたのは豊崎さんです」
豊崎「収録が終わって、改めて追加シーンを録ると言われて言ったらチビ長道役と言われて、『やった覚えないな…』と。泣いててヘニョヘニョな子どもで。追加シーンで、米が好きな理由はヒロキとの思い出もあったのかなと。仮象訓練装置入るのはあれが最初だったんですか?」
弐瓶「……です、そうです」
豊崎「全ての始まりだと思って、心込めてダメな長道を演じました」
矢田「勲章を残して戦いに飛び立ち、完結となりました。改めてスタッフ・キャストに拍手をお願いします」

ここでインフォ。
矢田「またラジオのゲストにきてくれますか?」
逢坂「弄りがなければ。佐倉に言っとけ」
洲崎「ハイ!わかりました!」
矢田「豊崎さんはvol.4のゲストに呼ばれていました」
豊崎「楽しかったです。すーちゃん(って呼んでた気がする…気がする…)とどっちがヒロインか対決して、それを佐倉ちゃんがジャッジしてくれて」
矢田「BDの3巻には、モバイルブースターがついてきます」
豊崎「星白のタペストリーとかがついてきがちなところを、シドニアはほんとにストイックですよね、継衛のUSBとか、媚びてないところが大好きです。これ(モバブ)もスタバで使えますよ」
矢田「4巻には『BLAME!』のロングバージョン、アニメ設定資料集、スタッフの対談もついてきます」
弐瓶「シドニアと全然違う、暗い漫画です」
矢田「『BLAME!』を読んで育ったというファンの方も多いと思います」
豊崎「『BLAME!』もともと知ってたから、シドニア見た時『女の子多い!』って思いました」

ここで、4話についてくる『BLAME!』の90秒バージョンを特別に上映。
椅子が片付けられ、登壇者は観客席の最前列に着席。
上映後、再登壇し、立ったままトークショー再開。

矢田「ポリゴン・ピクチュアズさんの力の入れようが伝わってきました。どうでしたか?」
弐瓶「面白かったです。続きが見たいですね」
矢田「ここまでのクオリティを見せられると、自らフラグを立てているような感じもしますが、応援次第ですね。4巻にはラジオの公録の応募券もついてきます。こちらは当選者は無料招待です」
洲崎「太っ腹!」
矢田「ディレクターズ・カット版は最終6巻についてきます」

ここでオフィシャル写真。
矢田「この光景が見られるのは最後だと思うと悲しいですね」
Twitter用は相変わらずのおふざけポーズ。

挨拶。
金元「何度見ても面白いです。今までのことを思うとジーンとしました。続きが気になりますが、応援次第です。よろしくお願いします」
豊崎「今日はありがとうございました。最終話がオンエアされて、寂しいなと思いました。この仕事をしてて、1クールや2クールで終わる作品が多くて、最終話は寂しいと思いつつもそういうものだと思って慣れている部分もあって。その中で本当に寂しくてびっくりしました。なんでこんなに泣きそうなんだろうって。3期があったらいいなと思いつつ、皆さんの応援まで2期までこれたことに感謝したいです。ありがとうございました」
洲崎「今日を無事に迎えられたことが嬉しい……けど、寂しいが上回ります。姿形を変えて色んなキャラでシドニアに関われました。シドニアを通して、絵と音の力って凄いと思いました。戦闘シーンや、小つむぎの可愛らしさは、私の声だけじゃ足りないことまで表現してくれました。各セクションの力が合わさって、プレスコで最高の収録で録ってもらえました。弐瓶先生、いつもツトムって呼んでるけど、弐瓶先生の美しい絵、例えばさっきの掌位のところとか、つむぎが初めて居住棟を見て感動したところとか、エナ星白の残酷でもあり美しいキスシーンとか。想像してたより鮮やかに絵と音が加わっていて。1期2期と関われて幸せでした。続きも気になりますが、皆さんのお力なくしては見られないのでどうか!一緒に作ってきたスタッフ・キャスト、そしてなにより応援してくださった皆さんに感謝したいです」
逢坂「プレスコは自分を成長させてくれました。3期と言わず、原作の終わりまで演じられたら。応援していただいて、僕らもこうしてまた舞台の上で会えるよう頑張りたいと思います」


以上です。
逢坂さん金元さんのは浅く広く拾う練習をしつつのメモだったので、実際はもっとちゃんと長く喋っています。
弐瓶先生はこんな感じでした。やはり瀬下監督の通訳が必要。