せーはくの備忘録

備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。

20230511/ハンブレッダーズ浜松

  • 木曜。有給。
  • 10時に起きてご飯を食べ、近所を散歩。
  • めっちゃイイ土地が売りに出されていたので値段を調べたのですが、約7000万円。夢はあるけど現実的には厳しいわね。身の丈にあった暮らしの中で楽しさを見つけていきたい。
  • お昼にうどんを食べて出発。浜松に向かう新幹線の中でございます。

 

  • 寝てたら着いてた。やっていきます。

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  • ハイボール豚バラ串2本、冷奴で1000円。女将の気前も良く、大変良いお店だった。
  • ちらりと覗いたら空いていたので16時半頃に入店したのだけど、そこからどんどんお客さんが入ってきて、出る頃には満員(8人くらい)になっていた。俺、商売繁盛の神様かもしれん。

 

  • マイフェイバリットライブハウス・浜松窓枠に移動。マイフェイバリットロックバンド・ハンブレッダーズ「ヤバすぎるワンマンツアー」の静岡公演に参加します。

ハンブレッダーズ Official Site

  • ハンブレ、客層が若くてしんどい。平均で22歳くらいなのではなかろうか。高校の制服を着た子もめちゃくちゃいる。
  • 後ろに並ぶメンズの「みんな若いね〜」「ほんとそう、もう俺23だよ、おじさんだよ」の会話、心にくるぜ。
  • 前にいるカップルの彼、公衆の面前で尻を触るんじゃないよ。彼女も受け入れるんじゃないよ。本当に良くないだろ。
  • そんな中、ひとりで黙々とスマホに向き合うほろ酔いのアラサー……普通にダメ!
  • 俺が頼れるのは窓枠2階のクロークスタッフだけだよ……。「はい!この袋に入れてね」「引換券はちゃんと持った?」と話しかけてくれるおばちゃんが優しすぎて泣きそうになった。

 

  • 20時24分。ライブ終わり。
  • 端的に言ってめちゃくちゃモヤモヤしています!!!!とりあえず麺と酒と浜松餃子で流し込むか。

  • ちゃんと麺の味を感じられたので、そこまでダメージはないみたい。大丈夫、まだ戦える……。

 

  • 新幹線に乗った。バンドを嫌いになりたくないので整理するか……。
  • まず、今回のツアーはメジャーデビュー後初となる「声出し可能公演」だったんだよな。で、俺はハンブレッダーズをデビューと同時に知った。故に、「声出しOKのハンブレライブ」は初めてだった。うんうん。
  • で、今回のツアーは客が存分に歌うツアーになるだろう、という予感もなんとなくあった。ハンブレは若者に支持されているバンドで、今の若者はどうやらロックバンドに一体感を求めているらしいので、一緒に歌ったり、一緒に手を叩いたりしたいはずだろう。あと、ツアーの前にギターボーカルのムツムロさんがこんなツイートもしてたし。

  • で、蓋を開けてみたら、本当にそうだった。冒頭で「俺たちは『ここで手を叩け』『こうやって踊れ』とかは言わないけど、今日は歌ってほしいです」みたいな口上もあった。それを聞いたときは「そっか〜。じゃあ歌ってあげようかな」と素直に思った。
  • けどすぐに「あれ、『歌ってあげよう』と客に思わせるのってダサくない?」って思っちゃったし、俺はバンドのためではなく俺のために浜松に来たから、「楽しくなって、歌いたいって思ったら歌おう」に切り替えた。これが俺のやり方。
  • 結果…………歌えなかった。
  • 考え自体は間違ってなかったと思う。その場のノリに合わせてウェーイってアホになったほうが個人的な満足度が上がった可能性はあるけど、それと引き換えに俺にとってのコアな部分を妥協するのは、あまりにもダサい。
  • でも、周りはめちゃ歌ってた。めちゃクラップしてた。結構結構。そんな中で俺は……無言でひたすら踊ってた。音楽は相変わらず最高。ムツムロの節回しも、でらしの暴れベースも、木島のドラムもライブ映えするようになってる。でも、どこかで「ああ、俺向けじゃないんだな」を感じながら踊ってた。
  • 救いになったのはukicasterだけで、彼はUNISON SQUARE GARDENのファンだし、そのマインドに憧れてギターを弾いているはずなので、俺の理想を重ねやすかった。一体感に溢れたこのライブハウスで、俺とukicasterだけは旧時代のロックンロールをやっていた……と思う。
  • 疎外感はあるがそれはマイナスな感情ではない。それが俺にとってのロックンロールなので。ただ、一体感わーきゃー勢にヘラヘラしてるバンドを見るのは心が苦しい。
  • いつも1曲目を歌う前に、ムツムロは「スクールカーストの最底辺から青春を歌いに来ました。大阪のハンブレッダーズです」と述べる。でも、今日その言葉を聞いて思ったのは「ムツムロ、めちゃくちゃカッコよくなってるじゃん」というもので、つまりウェイの香りを感じて、彼らは果たして未だに「最底辺」なのか?という疑問がじわじわと頭に広がった。
  • 歌詞はたしかに中高生受けするし、音楽性はポップでメジャーだし、『ファイナルボーイフレンド』もTikTokでバズったし、ハンブレで音楽を知る若者がいるのは素晴らしいことだと思う。多くの人に支持されるのも分かる。それは本当に嬉しい。ただ、それに迎合して浮かれてヌルいライブやってんじゃないよという。
  • そう、ヌルかったんですよ。歌詞飛ばすし。ドラムソロでミスってたし。終盤、セトリにおける大事なポジションとして『東京』があって、ギターソロ後の歌詞を間違えて「ごめんもう一回やらせて。大事な曲だから」と言ってやり直しになったし。
  • そのとき俺は心底キレながら納得していた(終盤のバラードで歌詞を間違えたのは本当にダサいしヌルいけど、妥協しないでやり直したのは解釈一致だったので)けど、フロアの客が「わーい、2回聞けちゃうラッキー」みたいな雰囲気で。は?となったね…………。君らが育てた客、君らが作ったライブの結果がコレですよ。それでええんか?という。
  • 声出しを煽るのは好きにやってくれと思うし、言うても俺が惚れたバンドなので、ちゃんと「1対1」のマインドを忘れずにいると信じている。それに今回のツアーが特別なもの(初の声出し)というのも理解している。が、その前にやることやってくれよ。じゃないと、ただのよくあるダサいバンドになってしまう。ハンブレはそんなバンドじゃなかったはずだろ……!
  • 次のツアーではちゃんとカッコいいハンブレッダーズになって帰ってきてくれ。どうせ好きなんだ…………。あなた達は俺のロックスターなんだよ。頼む。
  • そんな感じでしょうか。うおー、失望したくねぇ〜。日常に戻してくれたおからじと、愚痴を聞いてくれた青Pさんありがとう。

 

  • まもなく新幹線も降りるので終わりでええか。
  • UNISON SQUARE GARDENを聞いて慰めてもらいます。こんな聞き方、音楽を道具にしてる感じがして自己嫌悪だけど、こうするしかない。

 

  • つらつらとツイート。