せーはくの備忘録

備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。

転職します

ご報告。転職し、2023年6月から新しい会社で働きます。

せっかくの機会なので、経緯とか今の価値観を書き残しておこう。

 

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新卒入社してから5年ちょいですか。世間知らずでならず者だった私を拾ってくれた今の会社には、本当に感謝しています。仕事はとても楽しかったし、社内外どちらも良い人ばかりだったな。さすが俺、豪運の持ち主だぜ。

ユーザーの声が分かりやすく確認できるタイプの仕事をしていたので、生み出したものが喜んでもらえたときはウッキウキだったし、叩かれたときはめちゃ凹んだ。まぁ、たとえ叩かれても、そもそも届かないよりは100倍マシで、誰かに届けと願いながら自分の人生を捧げたものが、誰にも届かずネットの海に消えてしまうのが一番しんどかったですね。

転職しても似たような業種なので、そういう喜びや苦しみはまた味わうことになるんだろう。ただ、それが私にとっての「生を実感する瞬間」のひとつであるのは間違いないので、やるしかねぇわな、という気持ちです。

 

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転職を検討し始めたのは昨年の9月下旬。会社の研修で「今日は日常業務を忘れて、自分の将来を考えましょう」的なものがあり、そこで1日かけて色々な観点から考えた結果、「転職すっか」となりました。弊社、ごめん。研修してくれてありがとう。

そこから周囲の転職経験者に話を聞いたりして、取り急ぎビズリーチに登録したのが10月下旬。最終的に登録した転職サービスを残しておくか。

 

  • ビズリーチ:広告めっちゃやってるだけあってアプリの利用は快適。実際に「凄いなビズリーチ!」となる企業からのオファーもあったけど、転職プランナーがつくわけではなく、あくまでプラットフォームなので、自分で動く必要あり。ヘッドハンティングがメインなので、同業への転職なら便利。個人的には微妙でした。
  • スポジョバ:スポーツ関係の転職に特化したサービス。担当者がめちゃくちゃ良い人だった。転職エージェントから「転職を前提とせず、現職に留まるという選択肢も最後までキープしてください」と言われるとは。転職活動の初期にこの人と話せたのは大きかったです。
  • パ・リーグマーケティング(PLM):スポーツ関係その2。担当者の熱意が本当に高く、そして知識も豊富で、かつ野球以外の職も取り扱っているという、何でもござれなサービスでした。スポーツ関係やりたかったらPLMでイイんじゃない?
  • doda:いくつか気になる企業をブックマークしておくと「この求人はどうですか?」とAIだったり担当者だったりが紹介してくれる。そのレコメンドが結構イイとこ突いてくれるので、「とりあえず転職したいけど、具体的な企業まではイメージしてない」というときは便利かも。
  • リクルートリクナビ:あんま使ってないからわからんけど、担当者はかなり親身に相談に乗ってくれた。

 

プラス、気になる企業はHPから直接連絡したりもしましたね。最終的には知人に紹介してもらった企業の選考を3月から進め、4月頭に内定を頂きました。

 

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転職を検討したキッカケは先述のとおり社内研修なのですが、では何故その結論に研修で至ったのかいうと、「会社の方針」と「自分が理想とする会社方針」の乖離が大きくなりつつあるのを悟ってしまったから、というのがありました。音楽性の違いによるバンドの解散、みたいなもんですね。

 

仕事って1日のうち9時間くらいを費やすわけで、それを40年間くらい続けるわけで、それって物理的に、人生を捧げているのと同義だと思うんですよね。もちろん精神的には捧げてないぜっていう人もいて、それはその価値観もイイよねと思いつつ。

私は、物理的にも精神的にも、自分が楽しめること・好きなことに人生を捧げたいタイプなので、ワークライフバランスとか、仕事のスイッチON/OFFとか、そういう概念をあまり自分に当てはめたくなくて。一生好きなことやってられるなら超良くない?と本気で思っています。習い事も勉強も趣味も、好きなことだけやって生きてきたし、そうやって生きてきちゃいました。

業界研究も何もせずにふらっと入社できてしまったんだけど、やってる仕事は楽しくて、うお〜こりゃ一生働けちゃうぜ~とガシガシやってたり、気づいたら鬱病っぽくなってヤベェとなったり、まぁ色々ありましたが、人生捧げてやってる感じは本当に充実感がありました。いわゆる「文化祭前夜」がずーっと続いてる状態といいますか。これこそ求めていたモノだぜ!と、毎日楽しかったですね。

 

ただ、5年も経てば企業体質は変わるわけで、「文化祭前夜状態を良しとしない流れに向かいつつあるんだなぁ」「この流れはもう元には戻らないんだろうなぁ」というのを感じることが増えてきました。

それって企業方針としては全然アリで、今の世論的にも妥当だというのは理解しています。だからこそフラットに、「あ、早く離れないと」と感じました。この流れに呑まれてしまうと、自分が大事にしたいものが薄れていってしまうだろう、という危機感みたいなもんですね。年齢的には今年で28なので、転職を検討するにはちょうどいいし、元々は異業種への転職も視野に入れていたので、できるだけ早い方が良かろうと。そして最終的に、私の価値観とのマッチング率が高いかな?と思える企業から内定を頂いたというわけです。

 

結局、転職活動を始めて半年くらいかかってしまったわけですが、この期間、「業種」「居住地」「個人としての価値観」「夫婦としての価値観」などなど、色々なことを考えつづけたのは、今後の人生の糧に必ずなると思います。

 

スキルよりも遥かに高い評価と、年齢の割にまぁまぁな金額を頂いていた会社に対してスマンという気持ちはありますが、ちゃんと理由も含めて話したら「そういう人生を送りたい気持ちは分かる。引き止めないから頑張れ」と背中を押してくれたのはありがたかったですね。

なにより、嫁さんを振り回してしまいましたが、支えてくれて、尊重してくれて感謝感謝です。

 

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大きな決断ではありつつも、私が私らしく生きるための自然な選択でもあると自己分析しています。

心の中にあるロマンとエンタメの火を絶やさずに、誠心誠意がんばるので、これからも仲良くしてください。よろしくお願いします。