- 水曜。在宅。
- 仕事で「は?」と思うことがありましたが受け止めました。大人なので……。
- 怒りは何も生まないですからね。数年前に「サイコー」「楽しい」「ウケる」「無」以外の感情は全て捨てました。おかげで生きやすいです。
- 夜はリスアニのYouTubeチャンネルでTrySailの生配信がありました。次回はニッポン放送の吉田アナ。番組後半にはゲストとしてアニサマの齋藤Pも登場しました。
- 嬉しかったところ:リスアニライブを切り口に、三者三様の「武道館への思い」が聞けたところ。オタクさんたちのインターネットマナーを感じられたところ。
- 俺向けじゃなかったところ:番組後半。「お祭りマッスルユニット」の方向性が改めて明言されたところ。
- 武道館トーク、良かったですね。初めて立つ念願の武道館……ではないけど、何度もリスアニライブで立ってきたからこその質感があるんだろうし、麻倉さんの「ついに来たか」という受け取り方もめちゃくちゃイイですねぇとなっていました。
- オタクさんたち、ハッシュタグをつけたツイートではポジティブなことを言って、そうじゃないところでボロカス言ってるの最高ですよ。君たちの親は素晴らしい教育を施してくれたんだね。
- 番組後半、マジでアレは何だったんでしょう。真剣に考えちゃったな。「この番組を企画したりお金を出したりしてるのって多分リスアニだよな……そうじゃないとリスアニチャンネルでやる理屈がないよな…………"TrySailを応援するリスアニ"という印象付けをすることで、今後もTrySailと仲良くやっていきたいみたいな目論見だよな……じゃあ何でこの人がこんなに喋ってるんだ……そもそも何でゲストに呼ばれてるんだ……もしかして番組制作費の半額はアニサマが出資したのか……んなことある??」みたいな答えのない推察が頭を駆け巡っていました。トークは聞いていません。
- 「お祭りマッスルユニット」、この方向性ほんとに厳しいんですよね。俺向けじゃなさすぎて……みんなは好きらしいんだけど……。
ーー今TrySailは「パワフルな側面を押し出していこう」という方向になっているのでしょうか?
麻倉 “SuperBloom”ツアーの走り出しの時点ではそうじゃなかったんですけど、久しぶりに声出し解禁のライブをやりながら「こうやってみんなで楽しめるのがTrySailの強みだよね」という話になっていきましたね。
夏川 お呼ばれしたフェスで曲数が限られているなかでの見せ方を考えたときに、やっぱりお客さんが求めているTrySail像って「お祭りワッショイ」だよねって。私たちとスタッフの中でも共通認識だったので選ぶ曲がそういう方向になり、フェスを入り口にツアーに来てくれた人のために曲を選ぶと2時間お祭りで突っ切ることになり……という。
雨宮 ツアーの終盤にみんなで話したんですよね、今後のTrySailについて。「もうここまで来たら、このままお祭りマッスルユニットでやっていくのがいいんじゃないか」って(笑)。
――長くインタビューを担当してきましたが初めて聞いたキャッチコピーですね、“お祭りマッスルユニット”。
雨宮 お祭りマッスルユニットでやっていくのが私たちも楽しいし、これまで培ってきた体力やパフォーマンスもあるし、お客さんもヤケクソみたいに暴れ回る私たちを見るのが楽しそうなので。その方向がいいよねという話になったんですよ。
ニューシングル「マイクロレボリューション」でTrySailの3人が目指すのは“お祭りマッスルユニット”!? – リスアニ! – アニソン・アニメ音楽のポータルサイト
- これは今年の8月に公開された『マイクロレボリューション』のインタビューですが、マッスル関連を時系列に直すと、
2019.2 アルバム『TryAgain』に『Sunsetカンフー』収録
2019.8 アニサマで『Sunsetカンフー』披露
2019.8 ファン投票で『Sunsetカンフー』の新規MVを制作
2020.1 リスアニライブで『Sunsetカンフー』披露
2023.5 シングル『華麗ワンターン』発売
2023.8 アニサマで『華麗ワンターン』披露
2023.9 SuperBloomツアー終了→方向性を定める
2024.1 リスアニライブで『華麗ワンターン』披露
2024.8 シングル『マイクロレボリューション』発売
- という感じでしょうか。
- 麻倉さんの言うこと、わかるんですよね。TrySailも長いこと活動しているので、非常に残酷ながら最強の価値である「若さ」を失いつつあります。となると「独自の強み」を武器にしていこうと考えるのは自然なことです。
- 夏川さんの言うこと、わかるんですよね。フェスって短距離走ですから、爆発力のあるマッスル曲を使いたくもなります。それに、これだけのコンテンツが溢れる中で大型フェスは非常に効果的な宣伝なわけで、「フェスをきっかけに知ってくれた人をしっかり沼にハマらせる」のは、今後も続けていくためにやるべきことのひとつです。
- 雨宮さんの言うこと、わかるんですよね。実際、3人だけなのにあれだけ動けて歌えるのは本当にすごいし、自分たちが楽しいと思うことをやらないとどこかで無理が生じるので。
- つまり、「お祭りマッスルユニット」は極めて自然に、妥当に、適切に導き出された方向性だと理解しているんですが、俺は……俺は……アルバムだと『TAILWIND』が好きな俺は……コミカルではなくポップに進化する3人を見たかった……。
- まぁ私も長いことTrySailを応援してきたので、伏線みたいなのはあったなぁと思ったりしています。ポップソングとビジュアルと歌唱力でファン層を拡大し最高に波に乗っていた2019年に、突然「魅せる」「聴かせる」をテーマに20公演を行ったOdysseyツアーがその最初だったのかな。
- 単なるポップ&キュートでは飽きや限界が来るから、ここいらで幅を広げておこう……みたいなことだったと思うんですが、私はこのツアーは失敗だったと思っています。いや、めちゃ楽しかったけどね。14公演くらい行ったからね。社会人1年目なのに!
- でも失敗ですよ。だって結局最後まで「魅せる」「聴かせる」を極めることはできなかったし、ツアー後もファンは増えなかったですからね。
- さらに最大の不幸は、その直後のアニサマで『Sunsetカンフー』が大ウケしてしまったことでしょうね。そして立て続けにリスアニでも大ウケ。この成功体験というか気持ちよさがなぁ。徐々にマッスルの影がチラついていますよ。
- ポップ&キュートは限界があるという前提がある。完成度を高めることはできず、ファンは増えない。どうしようどうしよう。あれ、『Sunsetカンフー』めっちゃ反応いいじゃん。オマケにMVのファン投票でも『Sunsetカンフー』が選ばれた。もしかしてこの方向、アリですか?みたいな。
- しかしその後もTrySailは粘ります。『Free Turn』『ごまかし/うつろい』『誰が為に愛は鳴る』『Lapis』『はなれない距離』と、従来路線の延長にある曲を2022年までリリースしていきました。『はなれない距離』に関しては売り文句が「最強にキュートなTrySailのキラーチューン」ですからね。諦めてないぜ、キュートを!
- でも、それらはそんなにヒットしません。フェスの反応もイマイチ。あれぇおっかしいなぁ。最近のいい感じだったやつはないかな……コロナも明けつつあるしみんなで盛り上がれるやつだといいな……せや!マッスルや!!ということで生まれたのが『華麗ワンターン』です。アニサマでも大ウケ。よっしゃこの方向性や!!!
- で、今です。俺は!悲しい!!!『はなれない距離』を最後に距離が離れてしまって!悲しいッ!!!
- とか言いつつ私はもう囚われているので、それでも各ツアー1回は参加しています。そしてマッスル系の曲の楽しみ方を見つけました。ズバリ……事前に某飲料で脳をふらつかせておき、頭フラフラの状態で曲を浴びるという……。くそ、こんなのドーピングじゃねぇか。やっぱり……悲しい!
- 『Sunsetカンフー』ではカンフー衣装に着替えることでドーピングを重ね掛けしているのですが、それにあたるものを『華麗ワンターン』と『マイクロレボリューション』でもやればいいのかな。席でカレーとワンタン麺を早食いするとか……某飲料より怒られそうだな……。
- そんな感じで、実は齋藤Pの登場よりも「私たちはお祭りマッスルユニットです」をRoad to 武道館の番組で改めて明言されたことが、何よりも俺向けじゃないポイントでした。という独り言です。
- でも大丈夫です。数年前に「サイコー」「楽しい」「ウケる」「無」以外の感情は全て捨てました。おかげで生きやすいです。
- とか言いつつ武道館にも行きますよ。これが……オタクや……。
- おわり。寝る。