せーはくの備忘録

備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。

20230103

  • 火曜。病人生活3日目です。
  • 昨晩はバファリンをキメてから寝たので、夜中に関節痛などで起きることなくスヤスヤ眠れました。人生に必要なものは優しさです。
  • 箱根駅伝を見て、そのままバファリンが切れても症状が出なかったので風呂に入り、夕方頃に実家を出てマイホームへ帰還しました。
  • 依然として喉は痛いのですが、まぁ暮らせるくらいにはなった。フォロワー諸君、たくさんの愛と応援(いいね)をありがとうございました。
  • 出したもの:汗(今年初の入浴)、3,000円(実家から家までのタクシー代)
  • とり入れたもの:焼き餅(ママの手作り)、卵焼き(同)、たらこのパスタ(パパの手作り)、おせち料理(妻が取っておいてくれたやつ)、お雑煮(妻の手作り)、箱根駅伝復路(駒澤三冠おめでとう)、『ぼっち・ざ・ろっく!』10〜12話(これは最高のアニメです)

 

  • 『ぼっち・ざ・ろっく!』、本当に良かったですね。

  • アジカンあんま知らないし、ボトルネック奏法もよく理解してないし、細かいところはわからないのだけど、『けいおん!』からアニメの魅力を知った私にとって、他のアニメとは少し違うものを感じながら楽しんでいた。つまり、比べてながら見ていた(悪い意味ではなく)。
  • あくまで主人公にスポットライトを当てた場合の話をしてその辺りを整理していくと、『けいおん!』は、ギターやバンドに出会った唯ちゃんが、仲間たちとの交流を通して、その絆の尊さ(=バンドを組むのって素敵やね)に気付く物語だと思っています。これは即ち、物語の根幹を成すのは「音楽」ではなく「交流」とか「仲を深めること」とかであり、それが「日常系」と言われる所以なのだというのが私の解釈です(「日常系なので成長もしない」云々の言説はマジでセンスがないので苦手です)(突然の棘)(にっき・ざ・ろっく!)。
  • 一方の『ぼっち・ざ・ろっく!』も、まぁ同じようなもん(バンドって良いよね、という着地に至るまでの物語)ではあるのだろうけど、ぼっちちゃんがぼっちであるが故に、「交流」の中において「音楽」が占める割合がとても大きい。そもそも学校も違うので、結束バンドの4人を繋ぐ接点は「バンド」しかないんですよね。
  • 今の私は、それが本当に良いなぁと思ったんです。バンドってこれだからカッコいいんだよなぁ、と。
  • もちろん、『ぼっち・ざ・ろっく!』が良くて『けいおん!』がダメ、とかではなく、それぞれにそれぞれの良さがあって、昔の私は『けいおん!』のそんなところが好きになったし、今の私は『ぼっち・ざ・ろっく!』のそんなところを好きになりました。人には人の音楽性がありますからね。

f:id:sehaku:20230103234555j:image

(「人には人の」かと思ったら「人にはヒトの」だったので震えています)(もしかして深い意味があるの!?)

  • で、それぞれ良いよねっていう両作品の中で、私がグッときちゃったのが学園祭ライブのシーンでした。
  • けいおん!』の物語の根幹に「音楽」はない、と書きましたが、それが珍しく表に出てきているシーンがひとつあって、それが、『映画けいおん!』の教室ライブのシーンなんですよね。
  • このライブで、唯ちゃんは『U&I』のギターソロを、客席ではなくあずにゃんに見せつけて披露するわけですが、このパートって、唯ちゃんがずっと苦手にしていて、あずにゃんにいつもしごかれてたパートなんですよね。それを、最後のライブだからってことであずにゃんに「どう?今日の出来は」と見せて、あずにゃんから「合格点あげます」の笑顔を貰うという、セリフはないけど音と表情で表現されるシーンがあります。
  • 『ぼっち・ざ・ろっく!』のライブシーンでも、ぼっちちゃんの弦が切れてしまったトラブルを、喜多ちゃんがこっそり練習していたバッキングで支えながら「みんなに見せてよ、後藤さんがカッコいいってところを!」という視線を送り、その演奏や目線によってぼっちちゃんが復活するというシーンがありました。
  • 私にとっては、このふたつのシーンはすごく重なるんです。音で会話する感じが。学校でのライブなのに、ふたりだけの世界でギターで通じ合っている感じが。
  • それがね………………熱かった。

f:id:sehaku:20230104000249j:image

  • あんまり他作品と比較するような見方はよくないのかもだけど、私は私の人生を送る中で『ぼっち・ざ・ろっく!』に出会ったので、私にしかできない感想を残してみたかった次第でした。もちろん、それを抜きにしても普通にめちゃくちゃ面白かったです。
  • あとは余談。学祭ライブでの新曲の歌詞が学校に関連したワードがあったんだけど、歌詞自体はちょっとポジティブに聞こえた記憶があり、ぼっちちゃんも少し前向きになれてるのかなと思って嬉しかった。
  • あと、ラストのぼっちちゃんのセリフ「今日もバイトかぁ」は理想オブ理想の終わり方でしたね……。「アニメで描かれているのは彼女たちの人生のほんの一部分でしかなくて、物語は終わっても彼女たちの日常は続いていくのだED」が大好物なので……。

 

  • というわけで、『ぼっち・ざ・ろっく!』、とても楽しかったです。アルバムも聴きます。おわり。