せーはくの備忘録

備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。

20220123

  • 日曜。休日。
  • 昼前に家を出て在来線に揺られる。向かう先は高崎、UNISON SQUARE GARDEN。Patrick Vegeeツアー。今は帰りの電車です。
  • UNISON SQUARE GARDENさん、昨年は4本のツアーに対バンにと、相も変わらず通常営業だったんだけど、私はCIDER ROADツアーとfun time accident 3のチケットを持っておきながら不参加だった(仕事がマジで死んでいた回、ワクチン副反応の回)。
  • そのリベンジマッチみたいな気持ちと、マジの名盤である『Patrick Vegee』を引っ提げたツアー(かつ、諸々あって2020年9月の発売から期間が空いていた)ということもあって、めちゃ期待感が高まってしまっていたんだけど、しっかり楽しませてくれてさすがですねという気持ちです。
  • あと、高崎芸術劇場、綺麗だし音がいいし椅子の座り心地がいいし新幹線降車駅から歩道橋で一本だし、めちゃくちゃ良いですね。ライブハウスの窓枠、ホールの高崎芸術という感じがある。

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  • あ、ネタバレあります。つっても来週でツアーファイナルだけど。

  • そう、つまりセミファイナルなんだけど、アンコール前に「セミの死に際をセミファイナルと名付けた人は天才」という季節感ガン無視のMCをしてからの「残暑 時計は5時(=crazy birthday)」「ジリジリ ほらアツがアツいですな(=オトノバ中間試験)」が続いて、こんなとこでセトリ組む才能見せないでくれ〜って感じ。本編中も「ジョークってことにしといて(=摂食ビジランテ)」「30度を超えた日曜(=オーケストラを観に行こう)」でめっちゃ笑ったし(今日は日曜日だけど高崎の気温は8℃)、もう無茶苦茶だった。
  • 『Patrick Vegee』というアルバム、歌詞による曲繋ぎがとても強烈で(「そして僕らの春が来る」→『春が来てぼくら』等)、それ故にアルバム曲順通りに聴き込んできた1年3ヶ月だった。だから、ライブ冒頭で『Hatch I need』→『マーメイドスキャンダラス』が来たときは「アルバムで聴いたやつ〜〜!!』となって、イメージしていたとおりのアルバム再現ライブを待つ身体になってしまった。
  • ところがどっこい、振り返ってみれば曲順通りに披露したのはこの1セットのみ。しかも、「聴き込んできたであろう『Patrick Vegee』を壊します」の口上から始まった第2ブロックでは、ひとつもアルバム曲をやらないという。まさに「ぐちゃぐちゃのまんまの希望 そのままにして僕を笑う(=Dizzy Trickster)」だったな……。
  • アルバム曲以外でグッときたのは『夜が揺れている』だった。ライブで聴いたことあるっけレベルのレア曲だったけど、ドラムスがあんなにカッコいいとは。テニスとイカで鍛えた貴雄のドラムが冴え渡っていました。
  • 『天国と地獄』では、Patrick Vegeeツアーでありながら「白い壁投げつける fresh tomato」で、農家のパトリックさんに同情してしまった(と言いつつ、昼に「GARDEN PARTY(UNISON SQUARE GARDENっぽい名前だから入った)」というカフェでトマトのスパゲティを食べていたのでめちゃくちゃ私信を感じていました)(そのあとロイヤルホストにも行った)(満腹で臨むライブ)。

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  • 今日は指定席では珍しく田淵サイドだったのですが、代表的な振り付けであるところの『シュガーソングとビターステップ』の「蓋然性合理主義」、『オトノバ中間試験』の「制限タイムはあと少し?」のふたつを回収できたのもナイスでしたね。前者は最前センターのメンズが狙い撃ちされていて頭抱えており大変良かった。後者はこっちに来てくれて……感謝!
  • 本編ラストは『101回目のプロローグ』。バンドとファンにとって、好きとかの次元を超えたとても大事な曲だと思っていて、下手すると『お人好しカメレオン』と同じく歌われないまであるなぁと覚悟していたんですが、ちゃんとやってくれた。
  • と同時に、もうおそらくこの曲を聴く機会はなかなか無いだろうと思っていて、ひとつひとつを噛み締めるように浴びていました。ラスサビ前のアカペラパートは、武道館の『フルカラープログラム』と同じくマイクオフでの歌唱。最高だった。
  • で、アンコールの最後は『春が来てぼくら』。4月発売のニューシングルも楽しみ!ウオオ!!

 

  • まとめると、エンタメ性はしっかりありつつも裏切られ続けた1時間40分でした。めっちゃ、めっちゃ楽しかった。
  • あと、帰りの新幹線で飲んだ汽笛ハイボールってやつがすげえ美味かった。公式サイトが見つからない謎の飲料なのですが、スモーク感が好きな人にはオススメです。度数は8%とやや高め。New Daysで売ってたよ。
  • ちなみに今回の高崎には嫁さんも付き合ってくれた。楽しんでくれたみたいで何よりです。曰く、「バンドが勝手にやってくれてる感じで気楽だった」「MCが少なくて内輪感がなく、新規だけど疎外感がなかった」「歌詞を聞かせるタイプではないから、ライブの音響でも身体が動いた」らしい。なるほどね。さすが俺の嫁だな。
  • 正直、楽しめるか半々だなぁと思いながらも、俺の好きなバンドはこいつらですと紹介したい気持ちで見てもらったというところがあって、でもまぁ、疲れるくらいには遊べたみたいなので良かった。そういや、ライブで2人だけで連番するのはこれが初だったかもしれない。新鮮でしたね。どうせバンドは今年もライブをやる。気が向いたらまた呼びます。

 

  • おわり。とっても充実したバンド初めでした。今年もやるぞー!