せーはくの備忘録

備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。

結婚に向けての備忘録

これはもうあれよ、俺のためのメモ。THE備忘録。

ということでざっくり振り返る!

 

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  • 5月3〜4日先方のお宅にご挨拶@兵庫

1日目の夜、ちゃんとジャケットを羽織って向かって、とても素敵なお店に招いていただいたんだけど、ウナギうめぇ酒がうめぇばっか言ってたら本題を言い忘れてしまったんですよね。で、翌朝改めてお宅に伺って、「結婚させてください」と伝えました。ちなみに2日目はめちゃくちゃラフなTシャツでした。

 

  • 5月23日こちらに招いてご挨拶@神奈川

一方うちは、出前の寿司をとって自宅でまったりというお気軽スタイル。これもそれぞれの家の味が出ていておもろいわね。いつもの最寄駅からの道中、通っていた中学校とかを紹介できたのが嬉しかったです。

 

  • 6月5日ハナユメデスクに突撃

右も左もわからないまま、「とりあえず名前を聞いたことがある」という理由で、新宿のハナユメに突撃した。担当のOさんが本当に優しくて、これからのスケジュールとか、挙式会場はどんな雰囲気がいいかとか、なんならハナユメの業務外のことまで、結婚に関する全てのことをひとつひとつ導いてくれたおかげで今の生活があります。本当にありがたかったな。

 

  • 6月19日両家顔合わせ@大阪

コロナ禍ということもあり、駅にほぼ隣接したお店の個室で顔合わせ。もともと、挙式は関東、顔合わせは関西でやるつもりでした。自分らがどうというよりかは、初対面の家族同士が仲良さそうに話していたのが嬉しかったです。父親同士の仕事が繋がっていたり、兄同士の仕事が似ていたり、共通項が多かったおかげかも。食事後はそのまま観光もせずに直帰した。それもこのご時世ならではですね。話のネタになるし貴重な体験になって楽しかったです。

 

この日から、ハナユメさんに「おふたりならこの式場がいいかも」と言われた会場の見学がスタート。1会場目はJR大塚駅(池袋の隣ね)にある、ホテルベルクラシック東京。担当のKさんがマジでいい人だったことと、式場もいい意味でこじんまりしていた(家族挙式にはうってつけ)だったことと、希望ドンピシャの日程(10月2日)が急遽その場で空いたことが重なって、「ここで式をやろう」と即決しました。ほかの会場の見学には行ってないけど、ベルクラさんでよかったなと思います。

 

  • 6月26日結婚指輪購入

これもハナユメさんに「おふたりならこのリングショップがいいかも」と言われたお店を巡った。マジでハナユメさんすごいよ、プロだよ!

1つ目のお店で良さそうな指輪があったんだけど、「うちの強みはここでして!対して他店では……」という姿勢の営業トークがあまり好きになれず見送り。

一方で2つ目のお店である銀座ダイヤモンドシライシのMさんが本当に良い人だった。親身さと業務感のバランスがちょうどいいと言うか。カウンセリングして、合いそうな指輪をざーっと持ってきてもらって、この中だとこれかなぁと伝えたら、それに近いものを持ってきてもらって……の繰り返し。そのレコメンドが本当に素晴らしかったなぁ。ほとんどSpotifyレベルでした。有料プラン入っちゃうぞ。

ちなみに購入したのは「クレール9」という指輪。

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「信じる」という意味を持つマリッジリング「クレール」。お互いを信じる気持ちをいつまでも大切にしたい、という二人の想いが込められています。

1つ目のお店で「良いかも」と思ったのが「フローラ」という商品で、『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』的な意味でいいかも、と思っていたわけなんだけど先述の理由で見送っていて、その辺なにも考えずにダイヤモンドシライシで選んだのが「クレール」だったので2人してびっくりしちゃった(スタァライトの劇中劇のW主人公の名前がクレールとフローラです)(オタクすぎる)。

ちなみに、指輪購入後、帰りながら「たっちレディオ」のオンラインイベントを配信視聴していたら、開演前の影ナレサンキュータツオさんにメールを読んでもらった。4月末に送ってたやつね。

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(長文)(たっちレディオなら許される文量)

番組のオンラインサロンメンバーにもお祝いしてもらって、電車に乗りながらあったけぇなと思った記憶。世界って素敵だね。

 

  • 6月30日より職場の人に順次ご報告

入籍と挙式は10月だったけど、仕事が7月から忙しくなるのが明らかだったので、早めのタイミングで報告を始めました。まずは直属の上司に、次は業務上で迷惑をかけてしまいそうな人に。「良かったな!」とか「先越されたか〜」とか様々だったけど、やっぱりここでもあったかい気持ちになった。

 

  • 7月10日ハナユメオンライン会議

この日、ウェディングフォト(前撮り)を予約した。ここまでハナユメさんに散々お世話になっていると書いてきたけど、驚くことに全て無料なんですよね。で、ハナユメさんに「ぶっちゃけ、どうやって利益得てるんですか」と聞いたら「前撮りとか……」と言われたので「じゃあ前撮りやります」とお返事した記憶。良い仕事をしている人にはお金を払いたいんだよな(オタクすぎる)。屋外のロケーションも選べたけど、天候に左右されないスタジオフォトを選びました。

 

  • 7月18日ベルクラ挙式打ち合わせ

見学の際にお世話になったKさんから、現場担当(Kさんの部下なのかな)のJさんにバトンタッチして打ち合わせスタート。挙式まで2.5ヶ月というスピード感だったので、とにかく即決即決の連続。私はもともと迷わないタイプなのでかなり気楽だったんだけど、嫁さんは悩んだり考え込んだりするタイプなんだなとこのとき初めてわかって、興味深いと同時に少しストレス与えちゃってたかもなぁと振り返ってみて思います。

 

  • 8月7日ベルクラ挙式打ち合わせ&ドレス合わせ&装飾打ち合わせ→ダイヤモンドシライシ指輪受け取り

私は土日の仕事が多い上に、お互い土日はイベントが入りがち(オタクすぎる)なため、とにかく2人が合うスケジュールがない。なので、いかに回数を減らして詰め込むかゲームになってしまい、こういう慌ただしい日もありました。

挙式打ち合わせは前回の続き。食事の内容とか決めたっけな。

そのあと、ウェディングドレスを選んだ。担当のOさんが良い人で(世の中、良い人しかおらん説)、すごく親身になって選んでくれた。嫁さん、試着時点でめちゃくちゃ綺麗だったな。恥ずかしくてちゃんと言えなかったけどな(オタクすぎる)。

装飾打ち合わせでは、挙式会場・披露宴会場の両方についてフラワーコーディネーターの方と、どんな色味にするか、どんな雰囲気にするかを決めた。あんまり拘りがなかったこともあり、「10月っぽい色合いの、めでたい感じで!」くらいで終わったような記憶。

指輪はダイヤモンドシライシに行って受け取った。Mさんがいなかったのが残念。ちゃんとお礼したかったな。

 

  • 8月15日物件下見その1

挙式合わせで同居を始める予定だったので、ぼちぼち物件周りも動き出すかということで、中野の不動産に行った。高円寺あたりのエリアを中心に下見して、良さそうな物件はいくつかあったけど家賃の問題で断念。ここではじめて、お互いの暮らしてきた生活水準に乖離があること(良い悪いではなくあくまで事実としてそういう感じ)に気付きました。

 

  • 8月21日物件下見その2

で、「家に求める条件は何なのか」「家賃の上限はどの程度なのか」あたりをきちんと話し合って、今の私たちには東京都内は無理だと判断し、エリアを神奈川県川崎市に設定。その中でも、OKストア(世界最強のスーパーです)があるところという条件を私が主張したので、それに見合う街の不動産屋に行った。

担当のSさんが本当に良い人で(世界マジ美しい)、希望ぴったりな物件を数個も出してくれた。お陰でめちゃくちゃ迷うことになったけど、その場で物件を決めました。

 

  • 8月28日ベルクラ小物打ち合わせ

新婦が身につけるティアラとか、手に持つブーケとか、その辺を決めた。ブーケは造花にしたので、今も家に飾ってあります。

 

  • 8月29日ベルクラメイクリハーサル

2日連続のベルクラ。新婦が当日どんなヘアメイクをするかのデモンストレーションだったんだけど、プロってマジですげえなと思うレベルで嫁さんが仕上がっていた。可愛いのは当たり前(これは惚気です)(ハイボールを3本飲んでいるので許せ)だけど、仕上がってる嫁さんを見るのは慣れておらず、ドキドキで壊れそう1000%LOVEでした。

 

  • 8月30日祖父母に連絡

ちょいと祖父母とは距離のある家庭なのでこのタイミングで電話で報告。久しぶりに会話したけどなんだかんだで喜んでくれて、やっぱり親戚には会いたいなと思ったり、生きてるうちに、意識がしっかりしているうちに伝えられて良かったと思ったりした。

 

  • 9月4日前撮り→家具を見る→レストラン

渋谷のスタジオで前撮り。挙式はドレス&タキシードと決めていたのでこちらは和装にした。初めて和服(紋付袴?)を着たけど、タオルでお腹をめちゃくちゃ締められて「しんど。」って思った。特に希望のシチュエーションを伝えていなかったのでベーシックな撮影だったけど、マイカメラを持っていったので隙間でお互いを撮り合った。嫁さんの良い表情を最も引き出せるのは俺だという自信が芽生えましたね。あと、カメラマンさんがQuizKnockのノブに似ていた(伝わらない)。

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んで、スタジオの近所にあったので、終了後についでにニトリに行って家具を見た。カーテンひとつ取っても種類がたくさんあって混乱してしまったので、Googleスプレッドシートをつくって購入リストをつくることに。元々Googleカレンダーでお互いのスケジュールは共有していたのと、別案件でよくスプレッドシートを使っていたのでそれを導入したかたち。以降、ほぼ全ての段取りをスプレッドシートに集約していった。同棲していない分、話しながらすり合わせをする回数は少ないけど、「シート見といて」のLINEで完結できて便利でした。それまではLINEのノート機能をメモがわりに使っていたけど、やっぱ頼るべきはGoogleだなと思ったり。

そのあとは、同じく渋谷の和食レストランに。少しだけ背伸びしたお店で、言えていなかった「僕も結婚してください」を伝えました。はじめは照れ半分で「結婚してくだちゃい」とか言っちゃったけど、「それがプロポーズの言葉になるけどいいの?」の言葉でいかんいかんとなって言い直したり。もっとかっこいいプロポーズもあるんだろうけど、身の丈に合ったやり方だったなと思います。

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  • 9月5日ベルクラ最終打ち合わせ、タキシード試着

最終打ち合わせでは、引き出物とか入館時間とか席次表の確認をした。家族挙式なので気楽ではあったけど、やることやろうとすると結構大変ね。ベルクラさんで、担当がJさんで本当に良かった。

タキシードはドレスと同じくOさんに担当してもらって試着。ふだんスウェットかTシャツしか着ていない自分がタキシードを着ている(もはや着られている)事実にモゾモゾしていしまい、嫁さんチョイスの中でなるべく地味なやつを選びました。

 

  • 9月19日引っ越し開始、家電設置

前日に新居の鍵を受け取り、この日から引っ越し作業開始。朝イチに拭き掃除をして、昼ごろから洗濯機・冷蔵庫・エアコンの設置をしました。

洗濯機は欲しいやつ(日立のドラム式のヒートポンプの風アイロンの洗剤自動投入)(細かい)がギリギリ生産終了してしまっていたんだけど、運良く現品限りで購入できたやつを。冷蔵庫は野菜室が真ん中にあってスリムなやつを。エアコンはフィルター自動清掃機能があるやつをそれぞれ選んでいました。ノジマの担当(名前忘れちゃった……)がとても良い人だったな。

お昼は、近所の有名な中華料理屋でテイクアウトした餃子や炒飯を、床に座ってもそもそ食べた。引っ越したてって感じがして趣深かったですね。めちゃくちゃ美味かった。ちなみに既に何度かリピートしています。

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お次はニトリで購入した家具を設置。ソファか机とかカーテンとかだったっけな。一気に家らしくなりましたね。この日から嫁さんはひと足先に新居生活をスタートしました。

 

  • 9月23日実家から大型家具を移動

私の実家から、PCやら椅子やら冬服やらのかさばるものを移動。ヤマトの単身引越しサービス、ほんと便利なのでおすすめです。在宅ワークがメインなので椅子に対してわりと拘っていて(ゲーミングチェア)、配送スタッフさんがあまりのデカさに少し困惑していました。

 

  • 10月2日挙式

いよいよ当日。別記事つくったからそっちを見てね。

20211002挙式・披露宴 - せーはくの備忘録

 

  • 10月3日同居開始

挙式後、挙式会場であるホテルで一泊して帰宅。というか、同居スタート。寝泊まりしたことがない家だから帰宅感がないんだよな。

感慨に浸る暇もなく、諸々の荷物を置いたらすぐに実家に移動して、せっせと荷造り(9/23以降の衣類やら)をして、父の運転するレンタカーに詰め込む。そして私はクロスバイクで新居に移動しました。実家の近くって便利ね。

 

  • 10月4日入籍

月曜はお互い休みをとり、入籍などなど役所の手続きをした。10月4日という日付は、豊崎愛生さんの「トヨ(104)」と、小山百代さんの「もよ(104)」の両方の意味があって、この日に入籍することはわりと序盤に決めていた記憶があります(オタクすぎる)(なんでこの日にしたの?の質問に対する回答が大変)(実体験)。日取り自体は2月くらいには決めてたっけな。思いついて調べてみたら運良く大安吉日だったので、「この日にしちゃえ」となったような。

天気もよくて、区役所まで散歩がてら歩きました。閑静とまではいかずともそれなりに人の気配があって、暮らしやすい街だなと思った印象。

役所では言われるがままに手続きをした。マイナビウェディングのこのサイトが本当に参考になったのでおすすめです。

結婚の手続き・届け出を順序よく進めるための完全マニュアル|マイナビウエディングPRESS

 

 

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時系列的にはいったんこのくらいかしら。

 

結婚なんて一生に一回のことで、それに関する商売をしている企業は、みんなそれぞれ一生モンの体験を与えるためにとても丁寧な仕事をしていると思っていて、そういう意味では本質的なクオリティは横並びなのだろうけど、それだからこそ、どこのサービスを選ぶか、の決め手になったのは「人」でした。

ハナユメのOさん。ホテルベルクラシック東京のKさん、Jさん、 Oさん。銀座ダイヤモンドシライシのMさん。不動産のSさん。本当に周りに恵まれた数ヶ月間でしたね。なんなら、ほとんどの判断を「この人が良いって言ってるんだから良いんだよ」で決めちゃうレベルで信頼していました。

結婚関連の諸々を振り返ってみて、もちろん2人で暮らせる幸せはとても大きいんだけど、それと同じくらい、その過程で「世の中にはこんなに素敵な人がたくさんいる」ということを体験的に学べたことが幸せだったなと思います。糧になる、と言うよりも、うおー!地球サイコー!みたいなポジティブ思考になれる感じ。

 

あと、取り立てて書くことでもないのかもしれんが、苗字は嫁さんのほうにしました。

特に深い理由があるわけでもなく、「当たり前のように夫の苗字を選ぶ世間の流れが癪だった」「私の苗字がレアすぎて、得もあれば損もあり、ハイリスクハイリターンな名前を他人(特に子供)(できるかは知らんが)に背負わせるのは少しだけ気が引けた」「苗字が変わった方が人生経験的に面白そう」あたりが決め手ですかね。最後のは完全に俺の話だけどね。親は本心では恐らく反対(男の子だった時点でそういう未来を見据えていただろうし、そりゃそうだろうなと思う)なのだろうけど、これまで自由奔放にさせてもらったの同じく「苗字変えてもいいよ」と言ってもらえた。ありがたいことですね、ほんと。

と言いつつも、やっぱ世間的にはマイノリティなんだなぁと感じることも多かった。例えば頂き物の宛名では、鈴村健一&坂本真綾夫妻で例える(オタクすぎる)と「鈴村 健一様・真綾様」みたいになってたりとか。「坂本 健一様・真綾様」の可能性を考慮しない風潮には、仕方ないと思いつつも閉塞感を抱くことが多かったです。

ほとんど唯一の例外として、会社の事務的な手続きのために人事総務部の方に報告したとき、「苗字はどちらにされるんですか?」と自然と訊かれて、あぁこの会社に入って良かったなぁと思いました。

 

7〜10月が仕事の山場なのは元々わかっていて、それでも10月4日に入籍することと、その周辺で挙式と引っ越しをすることを選びました。親や上司からは「ようこんなタイミングで……」と言われたけど、全部自分がやりたくてやってることなので、田淵智也の思想に感化されている私は「倍忙しくなるなら倍頑張ればいい」と思ったんですよね。

その結果どうなったかと言うと、このブログにも書いてきたように、精神的にかなりキツくなってしまいました。仕事だけをしていたらそうならなかったのか、むしろ仕事以外のことがあったからこの程度で留まれたのかはわからないけど、ひと区切りついた今、この選択をして良かったと思えていることが全てなのかなぁ、みたいな。何事も経験ですからね。

 

 

おわり。思い出したことがあったら書くかも。