水樹奈々さんの配信ライブ「NANA ACOUSTIC ONLINE」に参加しました。それの感想です。
公演概要
- 開催日時:2020年11月7日(土)開場15時 / 開演16時
- アーカイブ配信:~11月14日(土)
- 開催形態:収録済みライブの配信
- 配信プラットフォーム:PIA LIVE STREAMING
- チケット価格:2,800円+手数料
- 公演時間:2時間弱
- 備考:10月7日発売の40thシングルに封入されたシリアルコードを入力すると購入可能
セットリスト
01. エデン
02. Invisible Heat
MC1
03. マーガレット
04. Nostalgia
05. ONE
MC2
06. 愛の星 -two hearts- / 水樹奈々×上松美香
07. 宝物
MC3
08. COSMIC LOVE
09. ドラマティックラブ
MC4
10. NEVER SURRENDER
11. Sing Forever
MC5
12. No Rain, No Rainbow
AFTER TALK
視聴に至るまで
11月7日、めっちゃ暇してたんですよね。
起きて、食って、寝て、起きて、食って、寝て、起きて、YouTube見て、ラジオ聞いて、食って、アニメ見て
なので、夕方になってもベッドに寝っ転がりながらTwitterをしていたんですが、そこに水樹奈々さんが配信ライブをやるという情報が流れてきました。
僕は水樹さんのライブに参加したこともなければ曲もまともに知らないのですが(『ETERNAL BLAZE』と『Synchrogazer』は好き)、配信ライブ大好きマン&声優さん大好きマンとして、これは見ないわけにはいかないだろうと。で、検索するわけですね。「水樹奈々 配信ライブ」と。そして気付いてしまったのです。
水樹奈々さんの配信ライブ、シングル買ってないと見られん仕様なの……???
— せーはく (@sehaku_) 2020年11月7日
正直、「意味わからん」と思いました。「直前でも買える」「キャパが無限大」という、配信ライブが持つ最大のメリットが失われてしまっていることに対し、疑問を持ったわけですね。
しかも、それを天下の水樹奈々チームがやっているのが失望感でしかなかった。業界トップランナーとしておかしいだろうと。
そんな感じで拗ねていたんですが、なんとお奈々の宴さんからシリアルを譲っていただきました。
お奈々の宴さんはもちろん、繋いでくれたななしさんにも感謝。
誰かシリアル譲ってあげて。 https://t.co/hPujkGTObN
— ななし@noteでオタク長文 (@crystal7letter) 2020年11月7日
「水樹奈々チームの気持ちはマジで解せないが、せめてもの礼儀として……」と、シリアル封入対象の40thシングルに収録されている2曲をiTunes STOREで購入。「これを買った前提のライブなら、聞いてから臨めってことなんだよな」と思って一聴してから(めっちゃいい曲だった)、いざアーカイブで視聴開始。公式HPによると公演時間は77分らしい。コンパクトで好感ですな。
視聴中の感想
楽曲パフォーマンスについて
- 大嘘じゃん…………(配信時間のタイムを見て)。
- 歌うめえなぁ。
- 曲名出るの、新規向けなのか?あの販売形態で?それとも曲数が多すぎて既存ファンも曲名を把握してないのかな?(気持ちめっちゃ分かる)(俺は曲名が覚えられない人だ)
- 生で弦楽器あるのすごいな。楽器ごとに別ラインで収録してチャンネル分けてるし、チームの拘りが感じられて良い。収録ライブにしてるのも、音まわりを拘れるという点が理由なのかな。
- アコースティックver.なんだろうけど、原曲知らんからこういう曲なのかと思っちゃうな。
- 今回のライブって恋愛曲縛りなのかな。水樹さんの曲ってそんなに恋だの愛だの歌ってる印象ないんだけど(2曲目終わりの感想です)。
- もっと歌姫めいたステージングなのかと思っていたけど、バンドメンバーの存在感がある配置だし、カメラ割もバンドメンバーのカット多めなんだね。
- 曲間の楽譜めくり、いい音だな。図書館みたい。iPadで譜面を出す現場も多いけど、あえてこの音を演出として取り込むために紙の楽譜でやってるとしたら凄い。
- 『マーガレット』、好きですね。
- 『ONE』、途中でパッヘルベルの『カノン』のフレーズをバイオリンで入れるのヤバくないか????
- 『愛の星』、ヤベェ楽器が出てきたな。アルバって言うんだ、へぇ。しかも上松さんの妹さんて。夫が藤間さんて。なんなん……わけわからんて……。これ、原曲があって、それのアレンジver.がもともとあって、それをライブで披露してるってことか。「この曲のアルバアレンジを音源化しましょうよ」の発想をした人、絶対に飲み会テンションだろ……。
- 『愛の星』がこの配信ライブの核になっている感じがあるわね。「『愛の星』をやりましょう」からセトリが組まれているというか。だから選曲も恋愛曲で統一されてるのかな。
- 『COSMIC LOVE』の「音楽してる感」、めちゃくちゃ凄いな。音楽に愛された神々たちの遊びみたいだ。
- 水樹奈々さんってダンスするんだ…………。
- 心情や曲調の変化が足元に出るタイプの人なんですね、良いですね。
- 1曲目の雪の演出と、本編ラストの紙吹雪の対比。大変良い。
MCなどについて
- MCになるとこんな可愛い人なんすか…………!?
- 「チェリーボーイズ」!?LGBT的なアレで色々な団体から怒られそうだな!?
- それにしてもMCゆるすぎやろ。
- バンドメンバーに捻ったあだ名つける様子、言い方あれだけど近所のお節介なおばちゃんみたい。雨宮さんも、前の配信ライブで似たようなことをやってたけど、もしかして水樹さんを意識してたのかな。
- MCから曲にぬるっと入るの素敵だなぁ。パフォーマンスはヤベェことやってるのに、そうと思わせない感じがカッコいい。
- 「これを見てるってことはCD持ってるってこと」……懺悔!!!
- EDロールが全てローマ字で表記される中、スペシャルサンクスに燦然と輝く「なか卯」の文字。「俺はうどんを通して日本文化を届ける企業だ」という固い意志が感じられて良いですね。
全体の感想
大変楽しかった。「歌番組としてのクオリティ」と「人間・水樹奈々のパーソナリティ」を両方感じられる、素晴らしい催しでした。
と同時に、なるほどこれはクローズドな空間・コミュニティで届けられるタイプのライブなんだろうなと。なので、冒頭に書いたような疑問や失望は的はずれな感情で、「はじめから水樹奈々チームはそのつもりだった」ということなんだろうなと腑に落ちました。
「水樹奈々のライブ」のパブリック(かどうかは分からんが、少なくとも僕が抱いていた)イメージって、でっかい乗り物が出てくるとか、甲子園でド派手にやるとか、そういう空間で制圧してくる感じだと思うんですけど、それと配信ライブの相性が悪いことは想像に難くなくて。
だから、色々な選択肢があったと思っているんです。「世界が元通りになって、従来のライブをやれるようになるまで待つ」というのも含めてね。
でも、年10本くらいのライブを15年くらい継続してきた(調べて知りました。とんでもないですねコレ)水樹奈々さんチームとしては、今年に入ってライブをやれていないということもあって、「いま、水樹奈々は変わらずちゃんと生きていますよ」というのを、ファンの人たちに伝える必要があったんじゃないかなと想像しています。だから、配信ライブの実施に踏み切ったんじゃないかなと。
その上で「従来のライブの縮小版ではなく新しい試みを届けましょう」という思考回路はめちゃくちゃカッコいいですね……。これまでやってきたことへの誇りも感じつつ、未体験なことを面白がろうという精神性。カッコいいなぁ。
それに、水樹さんはご結婚されたこと・ご妊娠されていることを発表したばかりです。ファンの中でも色々なざわめきがあっただろう中で、「水樹奈々が変わりなく生きていること」を伝えるのは、タイミングとしてもコンセプトとしても完璧すぎる。
さらに、それについてMCで一度も触れずにただ楽曲でのみ語るという、そのプロフェッショナリズムたるや。
「NANA ACOUSTIC ONLINE」。紛れもなく、業界トップランナーの配信ライブでした。参りました。
※配信終了後のブログ↓
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— 水樹奈々オフィシャル (@NM_NANAPARTY) 2020年11月14日
「NANA ACOUSTIC ONLINE」
ハイレゾ含むダウンロード販売開始💫
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「NANA ACOUSTIC ONLINE」のライブ音源をハイレゾ含む各ダウンロードサイトにて配信開始しました!
配信サイトはこちら✅https://t.co/ZQM28MyFxg
アコースティックアレンジされた楽曲達をぜひお楽しみください✨#水樹奈々 pic.twitter.com/uCz6R4BhmD