- 今日は晴れた。のわりに寒い。まだ五寒二温くらいだ。三寒四温は遠い。
- 21時過ぎ。退勤。そこから約1時間、今晩の麺をめちゃくちゃ真剣に調べていた。
- 今からすすります。
- 完食。
- にんにく臭にまみれながら店のブラウン管テレビで見る「カメラを止めるな!」、今までの映画体験で最もシュールだった自信がある。
- とても美味しかったが、これは翌日休みじゃないと行く勇気が出ないな…というらーめんだった。
- カメ止めである。
- これ以上テレビ放送に向かない映画があるだろうか、という作品だが、これを劇場に観に行った人(特に初期に行った人)はこの先しばらくドヤ顔できるだろう。紛れもなく偉大な作品である。
- 私が思うに、本作が偉大であるとされる理由は、300万円という超低予算で製作されたにもかかわらず大ヒットを生み出したからでも、初見マン全てを騙す仕掛けを施したからでもない。そこに作り手の魂が込められているからである。
- 世のクリエイター、あるいはクリエイターになることを一度でも夢見た人にとって、この作品は憧れである。
- 「こんなことをやりたい。やってやろうじゃないか」という気持ちがこれほど伝わってくる作品はない。少なくとも私は知らない。
- クリエイターもしくはクリエイター志望者には、たぶん「やりたいこと」が各々あるだろう。私にもある。
- しかしそれを実現するのはとても難しい。技術がない。金がない。立場がない。環境がない。勇気がない。私たちの前には様々な壁がある。
- おそらく本作にも壁はいくつもあった。そしてそれをぶち壊して、ここまできた。
- それが伝わってくる。だから私は本作に対し、心からの賞賛と、尊敬と、少しばかりの嫉妬を込めた拍手を送るのだ。
- 本作が世間に見つかったことを、私は嬉しく思う。間違いなく5年後か、10年後か、何年後かに「カメ止めを見て映画監督を志しました」という人が現れる。
- そしてきっと、映画監督に限らず、しんどい時とかに本作のことを思い出して「俺もやったるでコノヤロ」と頑張れるクリエイターがいるはずだ。
- だから私はこの作品を多くの人に見てほしい。
- マイベスト映画である「ばしゃ馬さんとビッグマウス」が夢を諦める大変さを描いた作品であるならば、「カメラを止めるな!」は夢を諦めないための心の拠り所となる作品だ。
- 明日は田淵に会えるぞ!!!!!!!!田淵を止めるな!!!!!!!!!!(?)