せーはくの備忘録

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20180603 寿美菜子「emotion」

「エモい」って何なんだろうか。

 

最近急速に市民権を得つつある単語だと思うんだけど、その半面「エモい」が軽々しく使われている印象があって(個人的には悪いことだとは思わない)、いやエモいって何やねんと思わなくもない。

そもそも、「え、めっちゃエモーショナルだけど…」っていう心の動きを表したモンだと思うから、それを言語化したり定義をウンウン考えたりするのは間違ってるのかもしれんけど、曖昧なまま使っちゃうよね。便利だもんね、「エモい」。

 

 


 

 

2018年6月3日にZeppTokyoで行われた、寿美菜子さんのソロツアー「emotion」のファイナル公演に参加してきました。

 

開演18:05くらい

終演20:30くらい

 

セトリ。

01 Sun Shower
02 ミリオンリトマス
03 Bye Bye Blue
MC
04 アンブレラ・アンブレラ
05 I wanted to do
06 Candy Color Pop
07 LOVE JOY FUN
08 プリズム→Believe×→Startline
MC
09 feel in my heart
10 タイムカプセル
11 black hole
12 カラフルダイアリー
13 “YES”
14 Ambitious map
15 girly highester!
16 Another Wonderland
MC
17 Piece of emotion
Encore
18 ミュージックスター
MC
19 ココロスカイ
W Encore
20 Ambitious map

 

 


 

 

僕が寿さんのライブに参加するのは、今年2月の360度ライブ以来二度目でした。当時の感想がこちら

二度目ということからも分かるように、マジで謙遜でもなく本物のにわかオタクなので、なんかあの、ガチ勢の方を怒らせてしまうかもしれんけど、寛大な心で続きを読んでくださるとありがたいです。ちなみにいつもは豊崎さんとかTrySailのライブに参加することが多いです。好きな男性のタイプは田淵智也です。

 

 

印象としては、単純にパフォーマンスのレベルが高ぇ。歌、上手ぇ。踊り、カッケェ。

 

MCで「ダンスの武者修行でLAに行ってきて」「まぁ今回はそこまでダンスって感じでもなかったですけど」って言ってたけど、いやアンタ普通にバキバキ踊ってたやんと。なんなら傘使って踊ってたやんと。

 

その超絶上手いダンスもそうだけど、歌を上手に歌ったり、座って歌ったり、新曲全部作詞したり、早着替えしたり、ギター弾いたり、かと思えば緩いトークをしたり、振付講座をしたり、バンドメンバーを弄ったり。それらが全部自然なんですよね。肩肘張ってないというか。「やれるからやる。それだけ」みたいな。「やれるならやらない理由がないじゃん」みたいな。話によるとギターはこのツアーのためにゼロから練習したらしいけど。超人かよ。

 

最後のMCで、冗談半分に「次はベースかドラムかな~」と言ってたけど、平気でやれちゃいそうなのが怖いし楽しみ。いろんなオタクが言ってたけどさ、寿美菜子は常に僕らの先を走ってしまって、僕らの想像の上を行ってしまうんだなって思い知らされたような感じがしたなー。 

 

 


 

 

セトリがとても良くて。

ちょっと珍しいくらいに予習をバチバチにして臨んだライブだったんですが、つまりここ数週間は「emotion」をアルバムの曲順でヘビロテしてたんですが、とてもセトリが良かった。

 

【02 ミリオンリトマス~03 Bye Bye Blue】と【04 アンブレラ・アンブレラ~05 I wanted to do~06 Candy Color Pop】のところ、アルバムの流れそのままなんですよね。

ひとつのアルバムを何度も聴いたことがある人には分かると思うんですけど、「この曲のアウトロの後にあの曲のイントロが脳内再生されてまう~」という経験、あるでしょ。「emotion」を聴いていてそれが起きやすかったのが、ちょうどこの辺のブロックなんですよね。つまり、多分だけどなんか親和性が高かったんじゃなかろうか。それがちゃんとライブで再現されていて、嬉しかったと言うよりも単純に気持ちよかった。欲しい曲が来てくれた!っていう気持ちよさ。

 

セトリでいうと、本編の中で「emotion」収録曲を全て披露してくれたのも良かった。個人的なこだわりになってしまうけど、「アルバムを引っ提げてツアーやるなら本編で全部やらんかい!アンコールに甘えてんじゃねぇ!!」と思ってしまうので、そこだけで好感度がマシマシでございました。

 

 

その本編の中にも、「emotion」収録曲ではない曲がいくつかあって。

メドレーで使われていた「プリズム」「Believe×」「Startline」、そして「カラフルダイアリー」「girly highester!」の5曲なんですけど、これら全てに共通するのが【色】という概念なんです。

 

元々、「emotion」を聴いていて「やたらと【色】使うなぁ」と感じていて、それは別にアルバム新曲に限らず既存曲でも感じることで。つまり、きっと寿さんにとっては「emotion=感情=色」なんだろうと思ったわけです。

セトリ本編に組み込んだ5曲全てに【色】というキーワードがあって、それは偶然じゃないと思うんだな。てか偶然だったら逆に凄いな。寿さんの曲の95%くらいに【色】が使われてたりしたらそれはそれで笑っちゃうけど。

 

照明も7色に光るような演出が多用されていたし、この人にとっては【色】が大事な要素なんだなぁと感じました。凄く良いセトリだった。 

 

 


 

 

そんなこんなで本当に素晴らしいセトリの最後を締めくくるのが、「Piece of emotion」。紛うことなきバケモン級の名曲です。もし自分が好きな曲でアルバム組めって言われたら、最後の1曲は寿さんの「Piece of emotion」か鷲崎健さんの「ワルツ」のどっちかにします。くらいの名曲です。

 

この曲が本当に、本当に凄くて。

寿さんがアコギを弾きながら(バンドメンバーも普通に演奏してた)歌ったんですけど、本当に凄かった。

もうちょい遡ると、この曲に持っていくまでのMCの間、籠島さんがキーボードを後ろで弾いていて、そこからの流れが凄まじかったです。

 

 

照明が、確か金色と銀色だったんだ。

それまで赤とか青とか緑とか白とか紫とか黄色とか、そういうのだったんですけど、この曲はずっと金色と銀色で。なんか、うわ~~~ってなっちゃった。全部の色を手に入れた女だけが纏える色だ~~~~!!!!!みたいな。

 

なんかもうわけわからんくらい凄くて。そうだ、フロアの様子がおかしかったんだ。

それまではとてもよくある感じのライブだったんですけど、なんかこの曲だけおかしかった。

動きがみんなバラバラというか。もはやスローモーションというか。こうしよう、みたいなのが全く無かったんですよね。

僕の前にいた二人組、頻繁に二人で顔を見合わせながら「ヘドバンしようぜ!w」「クラップしようぜ!w」みたいなノリで参加していて、個人的には「テメェ!ステージ対お前だろうが徹底的に1人で楽しめ音楽はいいぞ!」と思っていたんですけど、「Piece of emotion」のおかげで彼らは音楽を知ったに違いない。

 

ほんと、わけわからんかったなぁ。

君の名は。」を最初に劇場で観たときに「うわ~なんか凄いモン観ちゃった~!」って意味もわからず泣いたんですけど、それに近い感じの涙を流してしまった。でもそれよりももっと刹那的で、それなのにスローモーションで、なんか世界がキラッキラ輝いてた。周りオタクしかおらんのに。わけわからんかった。多分、こういうのを「エモい」って言うんだろうなぁ。もう軽率に「エモい」言えねぇなぁ。

 

 


 

 

そんな「Piece of emotion」で本編が終わったわけで、アルバム収録曲も全部やったわけで、アンコールやる意味ないやんと思ってしまって。それほどに完成度の高いセットリストだったんです。

でも皆アンコール大好きやん。叫ぶやん。出てこなくていいよ~~~!と思ってても出てきてくれるやん。

 

いやマジ何やっても蛇足だって…と思ったら「ミュージックスター」ですよ。寿美菜子、天才かもしれんな???ってしばらく震えてたもん。

たくさんの色を、感情のかけらを集めてきて、それを完璧にパフォーマンスし切った寿さんはまさに"ミュージックスター"そのまんまだった。

 

 

 

そこからポジティブで未来に向かってる印象のある「ココロスカイ」で爽やかロックに締めて、こりゃたまらんお手上げですわ~って思ってたら、皆ダブアン叫ぶんだもん。意味わからんて。もっとこう、ケレン味を理解しようというアレはないのかい。

そりゃ呼ばれたら出てくるもん。あー出てきちゃったー、やるならもう「Ambitious map」しかないやん。ほら「Ambitious map」だ~!はい神~!全然神~~~~!!!!

 

 

 

 

みたいなライブでした。とても楽しかったです。

 

 

おわり