ワイやで。
2017年の冬コミ(C93)にて、サークルaoiakiさんの新刊「こえ部 vol.11」を購入したので遅ればせながら感想を書きます。
今年の冬コミでは寄稿したり売り子したりでも参加したので、それについてはこちらの記事でどうぞ(暇なら読んでね)。
目次だよ~読みたいとこだけ読んでくれたらいいよ~
- 表紙
- 特集① スフィア「"We are SPHERE!!!!!"」
- 特集② ミュージックレインフェスティバル「Ray'n drops」
- 雨宮天「音楽で彩るリサイタル」
- スフィアのここが好き!パーツレビュー
- CDレビュー/スフィア『Heart to Heart』
- Sphere's Short Story
- Music Ray'n's Comics
- regulars
- 別冊こえ部 とよさきあき
感想書けるやつだけ書いていくゾイ。
僕はイラストについて感想を書ける語彙がだいぶ無いこともあり、文章中心になってしまうと思います。
ここに書かなかった方の文章やらイラストやらも全部舐め回すようにベロンベロン拝見しましたが、月並みな表現ですが愛が詰まっていて本当に素敵でした!
表紙
文章中心と言いつつ、さすがに表紙については書きたい。
今回の表紙イラストはことねさん。
最初にTwitterの告知でこの表紙イラストを見た時に「めっちゃ強いやん!」って思ったんですけど、ことねさんのイラストって「強い」っていう形容詞がぴったりだと思っていてですね。
絵の知識が無いから技術的なことはよく分かんないんだけど、なんかこう、絵柄を人に例えると姿勢が良さそうというか、肉体美というか、燕尾服を着こなしてそうとか、そういう印象があります。絵柄を人に例えるのめっちゃ難しいですね。やめればよかった。
そして、表紙デザインがYM_Designさん。本文ロゴ・扉デザインがヨシダタツヤさん。
デザインとか、ばんばさんによる編集とか、「こえ部」の同人誌って体裁的にも凄いなぁと思います。
僕の友人にも何人か同人誌を出したりサークルやってる人がいたりして、そういった友人は客観的に見ても頭が良かったり能力が高かったりするけど、それでも「こえ部」と比べると見劣りするというか。
そもそも比べるものでもないし、体裁的に見劣りすることがイコール悪いことではないんだけど、「こえ部」の外見的な完成度ってもの凄いと思います。
まぁ感想つっても「凄い」で終わっちゃうんですけど、手に取った時点で「こえ部だァ…!」となるのは凄いですね。また凄いって言っちゃった。
特集① スフィア「"We are SPHERE!!!!!"」
- 景色の名前(さけとめさん)
さけとめさんの文章って、一文字一文字を逃してはいけない感じがして、とても集中して読んでしまう。
だから、読むと死ぬほど疲れるんですよね。二度と読みたくない。読むけど。
疲れるけど、読み終わった後に腑に落ちるというか、「この感覚は元々自分の中にあったものだ」って思える。いや、錯覚できるというか。たぶん無かった感覚なんだけどね。
僕にとってはそれって「こえ部」を読む理由そのもので、「こえ部」といえばさけとめさんなんです。
こえ部に初めて出会ったvol.7のときに衝撃を受けて、それからさけとめさんの文章が大好きで、憧れで、さけとめさんみたいな文章が書きたくて藻掻いたのが、C91で寄稿したやつ(冒頭でリンク貼ったブログにエピソードが書いてあるよ)。
でも僕はさけとめさんにはなれなかったから、ちゃらんぽらんな文章を書くことにしたんです。恥ずかしいねコレ。
と思ったら、さけとめさんが(多分)僕の文章に対して「凄い」「自分にはそんなふうにできない」と言っていて、いや待てそれはこっちの言葉だぞと思ったんですけど、意外とそんなもんなのかもしれないですな。
後半にある「サクラクエスト」についての文章も読みましたが、作品を見てないので感想っぽい感想が書けなかったです。でもやっぱり疲れるくらい良い文章でした。
- あの日、私が見たキセキ(もぎさん)
それに対してもぎさんの文章はとても分かりやすく、良い。
いい意味で平易な語彙で、とても素直に感情の色を記述しているような印象があります。
そういう意味では僕の文章と近いのかな?とも思うんだけど、そのキラキラ具合が全然違うよね。文字が発光してるもんね。
もぎさん自身が能動的に色々と挑戦されているようだし、そういうエネルギーを変にこねくり回すことなく、ちゃんと放出できるのってカッコいいなぁと思うのです。
- 『We are SPHERE!!!!!』幕張公演を終えて(ことぶきめぐみさん)
まずビビるよね、手書きだもんね。
前にもどっかで書いた記憶があるんだけど、ことめぐさんってとても愛生ちゃんに近い人だと思うんです。
元から近かったのか、愛生ちゃんと一緒におさんぽする中でそうなっていったのかは分からないけど、文字とか絵とか、愛生ちゃんだなぁと思うことが本当に多くて。
だから、実際にお会いしたこともあるしお話したこともあるというのに、今回のことめぐさんの文章が愛生ちゃんの声で脳内再生されちゃった。
今回で「こえ部」からは卒業するそうで、正直めっちゃ寂しいですが、またどっかで文と絵が読めることを願っております。
- 異国の地で見る懐かしい光景(かっきいさん)
まずびっくりしたのが、スフィアライブを見るために台湾に行くことに対しての葛藤(行くかどうか悩んでいる、的な)が全く書かれていなかったことでした。
かっきいさんが台湾に行き慣れているっていうのもあると思うけど、少なくとも自分はちょっと躊躇っちゃうなぁ…と感じたので、もし何かのタイミングで台湾行きを検討することがあればQ&Aコーナーを参考にしたいと思います。
文章内にあった「この空は繋がっている」というMC、なんか愛生ちゃんが言ってそう。愛生ちゃんの言う「空」、良いよね。
- 夢を紡いだMemory(みやっちさん)
富山公演で田淵メドレーをやったことは知っていたはずなのに、前半のレポート部分を読んでいて「田淵じゃん…これも田淵じゃん…めっちゃ田淵じゃん…!!」となってしまった。恥ずかしい。
みやっちさんの凄いなぁと思うところは、自分がなかなか関東の公演に行けないことに対して「悔しい」という気持ちがあることを認めていて、その感情をちゃんと真摯にファン活動に活かせているということだと思うんです。
例えばラジオへのメールもそうだし、こうやってひとつの公演を大事にすることもそう。
僕は首都圏在住かつ学生なので、お金さえあればいつでもどこでもイベントには足を運んでいました。
そういう意味でとても恵まれていたと思うけど、来春からめでたく新社会人になるし、土日勤務の可能性もある業種なので、多分これまで通りイベントに参加することは難しくなると思うんです。
だから、これまでもそうしてきたつもりだけど、見習わなきゃいかんなぁと思いました。
特集② ミュージックレインフェスティバル「Ray'n drops」
- コウハイ。(あでいるさん)
あでいるさんの文章、ずっと前から好きでした。
なんていうのかな、読み心地が良いというか、目触りが良いというか、さけとめさんとは違った意味で憧れちゃいますね。
お菓子に例えるとかっぱえびせんですね。どんどん食べ進めちゃう。
なんか急にかっぱえびせん食べたくなってきたので持ってきます。持ってきました。開けました。美味しいですね。これぞあでいるさんの味…!
雨宮天「音楽で彩るリサイタル」
- Your Song(うじゃのさん)
うじゃのさんとはホントに仲良くさせていただいてですね、もうマブダチと言っても差し支えないと思うんですけど、うじゃのさんの文章って何言ってるか全然分かんないんです。
それは、同じ空気を共有しているはずなのに見ている景色が違うからだと思うんですけども。
例えるならば、うじゃのさんが照明と影を見ている間に、僕はふとももばっかり見てるくらい、見ている景色が違います。これはあくまで比喩表現だぞ。
でも、だからこそ、うじゃのさんの文章を読むのが楽しいんですよね。
愛生ちゃんについての文章を読む時は共感する部分があると嬉しいって思うんですけど、天さんについての場合はそうではなくて、疑問符まみれのほうが楽しくて、それの代表格がうじゃのさんだと思っています。
なんかオタクしてるって感じで楽しいね!わぁい!
スフィアのここが好き!パーツレビュー
コミケ会場でお会いした優しそうなばんばさんも、素敵な文章を書かれている面々も、ただの変態おじさんだったことに気付いてしまったコーナーです。
でもいいよね、身体。女の子の身体。
愛生ちゃんは足のつま先。彩陽さんは目。みなちゃんは肩。はるちゃんは首筋が好きです。
TrySailだと、天さんは眉…と言いたいところですが諸事情あって今は鼻とほうれい線の境目ですね…。もちょは膝下。ナンスは髪の毛が好きです。
ご査収ください。
CDレビュー/スフィア『Heart to Heart』
- 帰っていける最高の場所(みやっちさん)
CDレビューということで、各媒体でスフィアが話していることを中心に丁寧に記述しているという印象を受けました。
さっき書いたことと重複するけど、これもみやっちさんの真摯さの現れなのかなとか。
ただ、個人的にはみやっちさんのポエム感あふれるツイートが大好きなので、何かの魅力だけじゃなくてみやっちさんの魅力が全面に押し出された文章も読んでみたいですね。
もしかしたら、何かの魅力を語ることで初めてみやっちさんの魅力が出てくる、という可能性もなくはないので何とも言えないのですが。もっとみやっちみやっちした文章を読みたい…ッ!!
Sphere's Short Story
- 明日への帰り道(ケイスケさん)
絶対通販には屈しないぞ…最初は文学フリマで買うんだ…!という謎の拘りが影響し、大変申し訳ないことにふかふか団地さんの本を購入したことがないので、ケイスケさんの小説を読むのは初めてでした。
感想と言っても「めっちゃええ話やん…!」「早急に日高屋海浜幕張店をつくるべき」くらいしか無いのですが、めっちゃええ話でした。
僕は大学の構内でスフィアグッズを付けている人がいても声をかけられないし、「大学にスフィクラいたんだけど」とツイートすることしかできないので、ちょっとこういうの羨ましいですね。
- Be with you(あでいるさん)
めっちゃええ話でした。
こういう文章も書けるなんてズルいですね…。
これが実話を元にしたお話なのかは分かんないんですけど、実際にあったらいいなと思ったし、こういう奇跡みたいなことがあってもおかしくないなって思いました。
Music Ray'n's Comics
- スフィアクラブ~ヤンキー部~(パチもんさん)
めちゃくちゃ面白かったです。
天下無双!桃色遊戯!菜食主義!ヤバいユニットですね。
パーフェクトに面白かったです。
ざるそばさんの絵はもちろん普段のツイートもユニークで大好きなので、充電が無事に終わって帰ってきてくれるのを気長に待ってます。はぁと。
regulars
- 声ラジ!(万丈千秋さん)
千秋さんがshowroomで配信していたラジオ、毎回ではないけど時間が合う時は聴いていました。
僕の思う「良いラジオ」って色々定義があるんですけど、そのひとつに「良いBGMになる」というのがあります。
言い方を変えると「聞き流せる」「生活に馴染む」みたいな感じですかね。
そういう意味で、千秋さんのラジオはとても良いラジオでした。
また聴きたい。
- 衣・食・住・天(れんれんさん)
イラストを描く人の文章って良いですよね。
着眼点もそうだし、それをちゃんと自分で可視化できる能力もそうだし、良い…良いですね…。
どっかでれんれんさんに伝えたことがあったら被っちゃって申し訳ないんですけど、僕、れんれんさんの絵が好きなんです。
好きなイラストレーターさんを挙げてくださいって言われたら、和遥キナさんとか、フカヒレさんとか、はねことさんとか、なんかああいう感じの透明感!綺麗!みたいな傾向の絵風が好きで、れんれんさんの絵ってそんな感じではないけど、好きなんですよね。何故なんだろうか。なんでもいいか。好きだから好き!イェイ!
- 衣・食・住・美菜子(あでいるさん)
愛生ちゃんの結婚について、僕も愛生ちゃんファンのひとりとして色々と感じたことがあって、そのひとつに文章内にもあった「表現力が豊かなファンが多い」というのがありました。
僕も結婚についてうだうだブログ書いたりしましたけど、今になって振り返ると「好きな人が幸せだから僕も幸せ!」という超単純な回路で気持ちを表すことができる気がします。
TrySailの誰かが結婚しても同じだろうなぁ。
別冊こえ部 とよさきあき
- We are SPHERE!!!!!!!(南にこさん)
南にこさんは、たくさんいるスフィアファンの中でも分かりやすく頑張っている人だと思っていて、尊敬できるし、眩しいし、夢を託したくなります。
その文章もとても真っ直ぐで、スフィアを応援することがそのまま自分の夢を叶えるためのエネルギーになっているのが、簡単にできそうでなかなかできないことだなぁと。
めちゃくちゃカッコいいよね。
- 海の時間(ケイスケさん)
「猫森集会」のことは僕も大切な記憶として残っているんですが、その記憶の残り方というのは「愛生ちゃんの夢が叶った、そしてそこに居合わすことができた」という事実の記憶であって、その中身についてはあんまり覚えていなくて、ふわふわした夢のような時間だったことだけを覚えています。
あの「猫森集会」を境に、愛生ちゃんが夢について語ることが増えたような気もするし、間違いなくターニングポイントとなったイベントであったと思うので、そういう意味では何か結婚へと進むキッカケにもなったのかもしれない。
あと、唯ちゃんについてのインタビューは僕も読んだことがあって、「声優さんってすげぇなぁ」と初めて思ったのがコレだった記憶があります。
- ひととして(ヨシダタツヤさん)
愛とは本来独りよがりな感情だと思うので、最後のひと段落についてはあんまり共感できないんだけど、タレントさんの結婚って難しいですよね。
そもそもタレントを人間としてみるのか、人間を辞めた存在として見るのかも、そのタレントを見る人によって違うと思うし。
『叶えたまえ』と『トマト』の関係性についてはとても面白かったです。
純粋に聴いても邪推しても楽しい音楽、最高よね。
- うちゅういちすきな愛生ぽん。のこと。(ことぶきめぐみさん)
まずビビるよね、手書きだもんね(二度目
ことめぐさんの愛生ちゃんに対する愛情って、語弊あるかもだけどめちゃくちゃ重いなぁと思っていて。
僕も愛生ちゃんのことは大好きだけど、重さのある愛情ではないから羨ましいというか。
重い愛を抱けるようになりたいわけではないけど、その重さをちゃんと自身で認められているところとか、その上で「本当の想いはここにはおさまりきらない」と書いてあることとか、本当に愛生ちゃんのことが好きなんだなぁ…と強く感じます。
- 祝辞(みやっちさん)
全ワイ待望のみやっちみやっちした文章が来ました!
結婚してる人がコレ書くのめっちゃセンスありますよね。
目次読んでめちゃ笑っちゃったけど、みやっちさん以上に相応しい人はいないなぁと思いました。
はい。
感想書くのって疲れるよね、これ書き上げるのに何時間かかったんだよって感じだもんね。少なくとも10時間はかかってるよね。ヤベェ。
今になって振り返ると、文章を書きたいとか、好きなものについて語りたいとかを強く思うキッカケになったのは「こえ部」だったと思います。
初めて読んだのはvol.7だったから、もう2年も経ってしまうのか。
2年前の自分のブログを読み返すとクッソつまんねぇことを長々と書いてるなぁと思います。
今僕は僕の文章が大好きで、自分で何度も読み返しちゃうくらいなんですが、それも2年後にはクッソつまんねぇなぁと思うのかなぁと思うと感慨深いものがありますね。
今回のコミケではばんばさんにお会いすることもできましたし、なにやらワクワクするようなお話もできました。
ですが、これからも「こえ部」のファンであることに変わりはないですし、アレですね、今回も読んで良かった。とても読んで良かった。
もうお腹が減ったので終わります。
おわり