せーはくの備忘録

備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。

「Harbor × Arena」 #TrySailアリーナ 感想総括その2

「LAWSON presents TrySail Live 2017 Harbor × Arena」に参加したので、3公演全体に関しての感想。

7月9日に横浜アリーナ
29日と30日には神戸ワールド記念ホールで開催されました。 

出演者は、TrySail麻倉ももさん、雨宮天さん、夏川椎菜さん。 

公演詳細→こちら 

横アリ公演後のブログ 
麻倉さん→こちら 
雨宮さん→こちら 
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神戸公演後のブログ
麻倉さん→こちら
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横アリの感想ブログ→こちら
神戸1日目の感想ブログ→こちら
神戸2日目の感想ブログ→こちら



章立て。
  • セトリまとめ
  • 各曲について
ここまでは「感想総括その1」で書きました→こちら
この記事で以下について書きます。
  • 朗読劇について
  • 物販について
  • ダブルアンコールについて
  • 麻倉さんについて
  • 雨宮さんについて
  • 夏川さんについて
  • TrySailについて



朗読劇について。

横アリは「1912×豪華客船」、神戸1日目は「2017×潜水艇」、神戸2日目は「2040×宇宙船」と、3本立てになっていました。
それぞれ単独でも楽しめるけど、全部聞いてると微妙に関連性が見えたりもするやつ。

過去編はシリアスめで、未来編はコメディ寄りで、現在編はその中間といった印象。

個人的に好きだった…というか、あって良かったなっていうのは、神戸2日目の作品。
コメディ大好き!っていうわけでもないし、シリアス嫌い!っていうわけでもないけど、ライブには音楽を聴きに来てるし、だったらシリアスな作品で「なるほど、ウムウム」ってなるよりは笑い飛ばしながら休憩したい、という気持ち。

正直、横アリでは「これ大丈夫か…?」という感想を持ちましたが、感想を読んだり聞いたりすると、「横アリのが良かった」って言ってる人もいて、みんな違って面白いな~とも思ったり。

まぁアレだ、男性キャラ聞けて良かった!イエーイ!



物販について。

グッズはデザイン・機能ともに良かったのではと思います。
そりゃ「めちゃいい!最高!」っていうグッズってなかなか無いけど、かと言って「じゃあお前考えろよ」って言われても思いつかないし、これだけのクオリティなら全然満足。
ブレードも光量はないけど会場で見ていて綺麗だったし、ポロシャツも横浜では売り切れてたけど神戸で再入荷してたし。
ポロシャツで言うと、物販のお姉さんがすごーい平坦なテンションで「夏川さんもおすすめのポロシャツどうですかー」って連呼しててめちゃおもろかった。

あとは、パンフレットが個人的にすごく良かった。
一時期、パンフにコメントがない時期があって、これパンフちゃうやん激薄写真集やんって文句垂れてたんですけど、今回はコメント量たくさんあって嬉しかったなぁ。
そりゃ3人とも可愛いし綺麗だし写真も見たいけど、せっかくなら意気込みとか知ってからライブに行きたいしね、うん。

他にもレシートキャンペーン、CDの各種会場限定特典等々盛りだくさんでした。

あ、物販とは少し違うけど、物販ブースの横でやってた、ステッカー配布について。
ポータルスクエアのアンケートに答えるともらえるよってやつね。

アンケート答えるか~って気軽にアクセスしたら、想像以上にガチのアンケートで面食らった、と同時に嬉しかった。
昨年6月のの3rdライブ以降、Twitterで感想を募ったり、今回のように専用ハッシュタグを設定してくれたりするのって、それだけファン側の意見を考慮しようという姿勢の現れだと思うし、そういうのってなんかアレよね、ウィンウィンよね。
で、ちゃんとそのアンケートに対してプレゼントが貰えるっていうのも良い動機付けになったし、ライブみたいなタイミングで定期的にこういったアンケート企画をやってほしいなぁ。



ダブルアンコールについて。

TrySailで初のダブルアンコール。
嬉しかったです。

2月のツアーファイナルでは、すぐに退場アナウンスが流れたかなんかでダブアンにならなかったし、もっと言うと昨年秋の雨宮さんワンマンでも出来なかったのが悔しい…というと違うかもしれないけど間違いなく心残りではあったので、実現できて良かった。
てか、実現させたろうと思って2日目会場入りしたら、アリーナ最後方のブロックだったので、こりゃ「もう一回」を叫ぶのにはうってつけの場所だと。
でも、「ひかるカケラ」まで終わったときには、そういう予定調和みたいな気持ちも雰囲気も全然なくて、自然と「もう一回」コールが沸き起こっていたように記憶しています。

すぐに3人が出てきてくれて、喜んでくれて、めちゃくちゃ嬉しかった。
そのあと「何にする?」って打ち合わせしてて、イヤモニかなんかで裏のスタッフさんとサイン送り合ってたのかな、「adrenaline!!!」に決まって、あとはお祭り騒ぎでした。

ダブアンあるとしたら「Sail Out」かなって思っていたけど、予想に反して自分のいちばん好きな曲を歌ってくれてやったー!っていう気持ちでいっぱい。
かと思ったら、「これでアリーナライブは終わりなんだ」ってようやく気付いて、ちょっと泣きそうになったりもして、でもめちゃ楽しい曲だし3人も笑顔だし。
「ずっとまわるまわる夢の中で繰り返し君と踊った」とか、「何度も越えて行けるから境界線」とか、歌詞の中にもダブアンと重なる部分があって、喜怒哀楽、怒りはないけど、なんかいろんな感情が爆発したままはしゃいでいました。

そんな中でも、2番入る直前のところで、
あど3
これの振りコピが出来て死ぬほど笑いながら喜んでいた3連番、楽しかったです。

曲が終わった後、スクリーンに【祝 Harbor×Arena 完走!】の画像が出てきて、ああ、終わったんだなぁって。
この画像を用意されてたってところに、スタッフさんにダブアンを見透かされてた感じがして「このやろ~結局手のひらで躍らされてるのかよ~!」ってワクワクしたけど、終演後みんなと話してて「ツアーBlu-rayのメイキングに出てきたシーンみたいに、リハで3人に見せる用に準備していたやつをファンにも見せてくれたのかも」とか、「想定外のダブアンに、「adrenaline!!!」やってる間に超有能な神スタッフが緊急制作してくれたのかも」とか、いろんな妄想をして、結局どれも幸せで、なんかもーヤバい。

会場のカメラ数的に映像化はしないのかもしれないけど、どっかの特典でもいいからダブルアンコールで嬉しそうにする3人の様子とかを見られたらいいなぁ(チラッ



麻倉さんについて。

「トクベツいちばん!!」はセンターステージ映えする曲だなぁと感じました。
いろいろな方向を向きながらいろいろな方向に「キミが好きだよ」を放っていろいろなオタクを殺していて、こりゃとんでもねえ可愛さだァ…って思いながら僕も死にました。

一転して「箱庭ボーダーライン」は、メインステージ奥から登場してて、昭和の歌番組や!ってめっちゃ高まった。
こちらも同じく、いろいろな方向に視線を向けていたけど、どちらかと言うと不安や緊張のほうが大きかったという印象。
直後のMCでも「聴いてる人いて良かった」と言っていたし、自分の好きな曲調だけに期するものがあったのかもしれない。

今回は、衣装替えのタイミングとアンコール前のタイミングで、ソロの長尺MCがあったので、それについて。
ちなみに、各公演の衣装替えMC担当は、「adrenaline!!!」の「まだまだアドレナリン出せますか!」担当と同じ。

麻倉さんは、神戸1日目の衣装替えと、神戸2日目のアンコール前を担当。

神戸1日目は、トラハモの話、2ndシングルの曲の話、食べ物の話。
リリイベのようなテンションだったなぁと今思います。
「福岡も神戸もざっくり西だから同じ」とか、そばめしが有名という知識を得た後、衣装替えを済ませた2人に対して「何かが有名なんだって!」とか、やっぱこういう瞬発力は特別だなぁと感じました。

神戸2日目は、大切に大切に言葉を選んで話してくれました。
あんなふうに言われたら心が震えてしまうですよ、素晴らしいMCだった。
こういうところも麻倉さんの魅力ですなぁ。
音だけじゃない、温度のある言葉を届けてくれる。

アリーナ前、パンフやラジオで「広い会場だからこそ、一体感を」という意気込みを、最も頻繁に言っていたのが麻倉さんだったと思います。
んで、ライブ中もトロッコで近くに行けることを、麻倉さん自身の喜びとして感じ取っていることが伝わってきて、とても嬉しかった。

「ついてきて」だとか「これからも前に進んでいきます」とか、いつからか麻倉さんにそういう頼もしさを感じるようになってきました。
中打ち上げでちらっと聞いたら、ミリオンの3rdツアーあたり、らしい。
僕はアイマスあんまわからんし、麻倉さん(と雨宮さん)がリーダーを務めた福岡公演のLVも見てないけど、もしアイマスがキッカケだったならば、そうやって歴史と伝統のあるコンテンツがもたらしてくれる覚悟みたいなのって、やっぱデカいんだなぁと思いました。



雨宮さんについて。

ソロ曲は、3公演とも新曲「irodori」を歌唱。
発売日を挟んでのアリーナライブだったし、その間にブログで裏話などを連日更新してくれたので、よりこの曲が立体的に解釈できて好きになれました。
つっても、ライブで聴くと「かっこええ……」って感想以外出てこないし、マジクソかっこよすぎて逆になんか笑えてきて、ほんととんでもねえ人を好きになれたなぁって嬉しくなる。

ソロMCは、横アリの衣装替えと神戸1日目のアンコール前。

横アリのMCは、全部「irodori」の話。
後にブログで語られることと重複する部分もあり。
初披露の場に来てくれた人に伝えたいっていう気持ちと、その話を多くの人に知ってもらいたいという気持ちの両方を感じました。

神戸1日目は、「最高を更新」「トライ」といった言葉が印象的でした。

他にも、各公演のMCで「届けられるように」「受け取ってほしい」という言葉を多用していたように感じました。
ブログの「戦果」じゃないけど、元々雨宮さん自身の幸せのためにやってきた努力や挑戦が、実はファン側にとっても幸せなことでもあって、その関係性の尊さをもっと感じたいと思うようになったり、そういう感情に気付いたりした、とかかもしれない。わからんけどね。

あとは、「前の席から後ろの席まで」というのも少し前から必ず盛り込むようにしているなぁと。
他の2人がそう思っていないとは思わないけど、そういった言葉だったり、背中で引っ張っていけるのは雨宮さんなのかな、とはよく思います。
年齢的にもそうだし、ソロデビューも早かったし、ユニットとして活動していく中で、自然と指針になっていった感じはある。

パフォーマンスで言うと、曲中で最も遊んでいたのは雨宮さんだった。
「primary」や「Baby My Step」では、アドリブを効かせたパフォーマンスをしていました。
「ひかるカケラ」を筆頭に、歌いながらいちゃいちゃするのはこれまでもよくしてきたし、これからも是非たくさんやっていただきたいユニットだけど、踊りや歌で遊ぶっていうのはあまりなかったと思うので、そういうところでの変化が感じられる3公演でした。
夏川さんには「High Free Spirits」間奏前の叫び、麻倉さんには「ホントだよ」の「よくできました!」があって、雨宮さんにはそういうアドリブ効かせられる見せ場があまりなかったけど、もしかしたら今後の「Baby My Step」はそういう見せ場になるかもしれないですね。



夏川さんについて。

ソロ曲は「グレープフルーツムーン」と「フワリ、コロリ、カラン、コロン」。

グレープフルーツムーン」は、もうだいぶ板についてきた感じあるけど、この曲ってリリイベ以外では初披露…なんだよな…だよな…??やばいな??
世界観のある曲だし、それをちゃんと数千~1万人相手にパフォーマンスできちゃうなんてとんでもねぇですわ。
何度も言うけど、大サビ前の「よろしく」がめちゃ好き、目線も表情も声の色も好き。

フワコロは、正真正銘の初披露。
一応フルが先行配信されてるんだっけね。
夕花ちゃん合わせでポニテだったけど、ポニテがまぁよく跳ねて素敵でした。
ダンスも完コピだったし、「夕花ちゃんがおる!や、夕花ちゃんはもちょだけど!夕花ちゃんおる!!」という大混乱状態。
夏川さんのダンスって独特のテンポ感と跳ね方があって、うっとりするくらい可愛いんだけど、その特徴とフワコロの感じが絶妙にマッチしてた。
「タドコロック」「寿ロック」などなど、「ロック」という概念が最近幅広くなってきて、その人それぞれのロック色を打ち出している傾向があるなぁと思っているんですけど、「ナンス流EDM」という宣伝文句も定着しちゃったりするんかな、とか妄想してるよ。

ソロMCは、横アリアンコール前と神戸2日目の衣装替え。

横アリでは、「皆さんの笑顔は私にとってのご褒美」という言葉。
これはアリーナライブ中頻繁に言っていて、特に神戸2日目では「改めて伝えたいこと」として強調していました。
ありがたすぎる言葉でございます。
起承転結が上手すぎるせいか、MCにライブ感をあまり感じないんですが、いつか心の内から湧き出てくるような、言葉にできない感情を吐露するMCも聞いてみたい。

神戸2日目は、全部フワコロの話。
ジャケ写、MV、カップリングについて。
僕の席からはよく見えなかったんですが、ステージ上を往復しながらMCしていたみたいで夏川さんらしいなと。
グレープフルーツムーン」のジャケ写大好きだし、同じデザイナーさんということで期待値上がりまくりです。

物販宣伝ブログもそうだし、自撮りも可愛いし、夏川さんはセルフプロデュース力がかなり高いんだなぁと感じます。
CDとライブでは、パフォーマンスから受ける印象も全然違うし。
なんか、こう、パワプロで能力オールDなんだけど特殊能力がバカみたいに付いてるからオートでペナント回したらベストナイン獲っちゃう、みたいな感じ。

セルフプロデュースというか、自分自身を客観視する能力が高いのかな。
もちょ天を引き立たせるような所作とかね。
かと思えば、歌詞を忘れちゃったり歌い出し遅れたりっていう抜けてる部分もあって、ほっとけない感じはすごくある。

あと、汗で濡れた前髪がおでこにくっついてて可愛かったです。



TrySailについて。

「これがおそらく、最初で最後の全曲披露です」っていうのは、もしかしたらスタッフさんから言われてたのかな。
そうじゃないと、夏川さんも麻倉さんもブログにそんなこと書かないと思うし。

まぁ、とにかく全曲披露でした。

それぞれの曲に、それぞれの思い出やそれぞれの見てきた景色があって、それらがこのアリーナライブで更新されたというのは嬉しかったです。
そして、その20曲を、ライブ本編で全てやり切ったというのも、本当に嬉しかった。
アンコールありきではなく、アンコールが本来の「アンコール」として存在している感じがね、たまらなく熱かったですね。

客観的に見て、今の声優ユニットで一番と言ってもいいくらいに、TrySailは勢いのあるユニットだと思っています。
でもその一方で、今後どこまでの会場規模でやれるかっていうのを想像した時に、横アリ以上というのは難しいのかなぁ、とライブが始まるまで思っていました。
早い話、SSAで単独ライブをするTrySailは想像できなかった。

でも、神戸2日目を終えて、「このライブ見て、『もうTrySailはいいや』って思う人いないでしょ?」って思った。
それがずっと続けば、いつかSSAにも立っちゃうかもしれないなぁ。

今回は珍しく新規告知がなくて、ユニットとして決まっているイベントは秋のトラハモ公録くらいしか無いけど、それでも未来を確信できて、次のライブはいつなんだろうってワクワクできるのって、めちゃくちゃありがたいことだよね。
その未来がどこまで続くかわからないし、いろいろなものが終わったり充電したりしているけど、もっともっと思い出を重ねたいし、いろんな景色を一緒に見たいし、「『どんなタイプの女の子が好き?』って歌ってるけど、私たちもう全員三十路だよ」とか言って笑い合ってる姿も見てみたい。


ここまで2記事に渡って書いてきてそれかよっていう単純な結論だけど、TrySailに会えて、TrySailを好きになれて本当に良かったって思うし、きっとこれからもTrySailについていくんだろうなって確信できるようなライブでした。
参加できて、本当に良かったです。




おわり