せーはくの備忘録

備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。

『BLAME!』感想とか諸々

大人の悪ふざけというものは、大人の勇気でもあるのです 

ー超!A&G+「阿澄佳奈 星空ひなたぼっこ」2017年5月22日放送回より








2017年5月20日に2週間限定で公開されている、映画『BLAME!』。

作品公式サイト→こちら


それを見て思った、真面目なことからどうでもいいことまで書いておこうの記事。
ネタバレあるので嫌な人は閉じてくださいな。
てか、みんな映画館で見て!凄いから!







鑑賞履歴

5月4日丸の内ピカデリー(完成披露上映会)
5月20日新宿ピカデリー(公開初日舞台挨拶)
5月25日立川シネマシティ(東亜重音・極上爆音上映)
5月25日川崎チネチッタ(東亜重音・7.1ch LIVE ZOUND)

幕張のドルビーアトモスでも見る予定。







わりとどうでもいいこと。
順番は適当。



づるちゃん

  • 泣き虫可愛い
  • 霧亥に「目を見せろ」と言われて、何故ヘルメッタル全部外したの可愛い
  • ヘルメッタル外す時の蒸気可愛い
  • 駆除系初邂逅時、指示ちょっと遅かったり自分に言い聞かせるような「皆落ち着いて」だったり可愛い
  • 自動工場で駆除系湧いてきたときの焦り可愛い
  • 誰と結婚したの可愛い


霧亥

  • どこからともなく現れるドラッグ
  • サナカン先生と霧亥の踏んで踏まれての関係


捨造

  • 腐れ祠の伝承にビビる捨造。1回目づるちゃん「捨造…そんなこと信じてんの」→2回目づるちゃん「くだらない話はやめて」→3回目づるちゃん「(スルーしとこ)」
  • クソ重い霧亥を村まで運んだ捨造→いったん寝かせる→おやっさん「部屋まで運んどいてくれ」→捨三「へい」←従順すぎやろ怒ってええで
  • づるちゃんに夢中な捨造、自らを危険に晒してまでヘルメッタルをづるちゃんに渡す→数分後、 そのヘルメッタルはフサタに
  • 捨造「くそ!あいつらバケモンかよ!」←バケモンやぞ


その他

  • 霧亥が結界に近づいた時に見張り台から飛び降りるおやっさん、着地時の身のこなし軽すぎ問題
  • フサタ成長したやん→戦闘終了後の「タエ……」←期待通りや!
  • フクさん大好き可愛い飼われたい
  • 1752万6000時間≒2000年
  • 自動工場へ出発時、「俺は別に文句言ってない」←言ってたやん
  • 「私の脳は腕にあるのよ」←登場時生首やん!
  • 最後のエレベーターから見える敵デカすぎワロタ 





真面目な話。
これも順番は適当。


  • シボさん霧亥にしか興味ない感じ→統治局に「せめてあの集落への攻撃を止めて」の違和感

人間が話しかけても無視すること多かったり、サナカン先生が襲撃してきた時も「霧亥、助けに行ってあげて」ではなく「急ぎましょう」だし。
なのに、最後は完全に味方。
「急ぎましょう」から統治局との接触までに、人間と絡むシーンは無くて、強いて言えば捨造がサナカン先生の銃を弾いてシボさんを守ったことくらい。
それで心変わりした…と考えるのは難しいかなぁ。


  • シボさん駆除系つくったのはわざと?

というところから、シボさん実は駆除系わざとつくって人間を殺そうとしてたのでは!とか思った。
いやないと思うけどな、さすがにな。
いずれにしても、目的は「ネットスフィアへの接続」なわけで、それに人間そんな要らんし、完全に味方だったかは分からないですな。


  • 霧亥に対し、橋や階段で語られる村のあれこれ

水平方向に空間を繋ぐ「橋」、垂直方向に空間を繋ぐ「階段」。
それらの「物」と、外部の存在である霧亥を迎え入れるという行為。
どこかの一室ではなく、橋や階段で村の歴史や現状を伝えるというのは、なんだか象徴的な意味があるような。
もちろん歩きながらだと画が持つってのはあるかもしれんけど!



  • るちゃんの霧亥に対する気持ちは愛?信頼?憧れ?好奇心?

何でしょうなぁ。



  • タエと2人で脱ぎ脱ぎしつつ「どこまで都市は続いてるんだろう、どうしてセーフガードは人間を駆除するんだろう…私たち何も知らないね」

確かBLAME公開前ニコ生特番(違うかも)で瀬下監督(違うかも)が、「シドニアでもそうだったが、肌色シーンは視聴者の集中力がぐっと上がるから、重要なことを描写するときは脱がせる」みたいなことを言っていました(ソースがクソ曖昧)。
なので、「づるちゃんたちは何も知らない」、つまり「づるちゃん≒視聴者」という構図を明確にしたかったんじゃないかな、と。
まぁ最初見た時はづるちゃんの裸に夢中でセリフ入ってこなかったけどな!アハハ!!








原作読んでないから詳しくないんだけど、原作ではほんの少ししか触れられてない「電基漁師」のづるちゃんが実質主人公、というか語り部

いろんなインタビューや舞台挨拶で仰っていたことだけど、まぁざっくり言うと「同人映画の凄いやつ」なのかなって思いました。

ストーリーはめちゃ簡潔で、「出会って、救って、別れる」。

ラストに向けて伏線が!とか、カタルシス〜ッ!!とか、成長物語!とか、そういうのはあまり無いけど、とにかく凄いもん見たなって言うのが初見の感想でした。
105分間ずっと集中してるから疲れるし、なんか五感フルに活用した感じ。
体験型映画とはこういうことか、と。



ことの発端は、アニメ『シドニアの騎士』の劇中劇で『BLAME!』が描かれたこと。
シドニアファンとしてとても嬉しい。

原作のシドニアでは、劇中劇は『BLAME!』ではなかったんだけど、それをポリゴン・ピクチュアズさんがノリで『BLAME!』にしちゃったとかなんとか。
つまり、悪ふざけです。

で、その悪ふざけが回り回って映画化したわけで、ポリゴンさんのスタッフも監督が指示してないところまで作り込んでいたそう。

そういう、「大人の悪ふざけ」はいちエンタメファンとして良いなって思うんだけど、それを商業映画にしていいかは別問題で、きっと製作委員会とか、プロデューサーとかは「よーしやっちゃいますか〜」でゴーサインは出してないと思う。

ずっと映像化不可と言われてきた作品を、しかも悪ふざけから始まった企画を、ちゃんと形にしようと踏ん切りつけられたのは、紛れもなく「勇気」だと思います。

とか思ってたら、公開直後の星ひなで、阿澄さんが最高にかっこいい言葉をぽろっと仰ったのでここぞとばかりに拝借。
阿澄さんはひだまりスケッチに関して仰った言葉だけどね。



素敵な体験をさせてもらった。
可愛いづるちゃんをありがとう。


おわり