それの、舞台挨拶部分のレポートというか、メモを自分用に見やすくまとめた感じのやつ。
登壇者は、監督の山田尚子さん、北白川たまこ役の洲崎綾さん。
司会は、たまこイベではお馴染みの、松竹の宣伝担当の向井さん。
舞台挨拶後に、TVアニメの1,2,9,11,12話を上映しました。
各話サブタイトルは以下のとおり。
1話「あの娘はかわいいもち屋の娘」
2話「恋の花咲くバレンタイン」
9話「歌っちゃうんだ、恋の歌」
11話「まさかあの娘がプリンセス」
12話「今年もまた暮れてった」
ちなみに、山田監督自らが絵コンテを描いたのは、全12話中で1,2,11,12話の計4話。
つまり、今回上映した中に全て含まれているということに(9話のコンテは三好一郎さんが担当)。
最初にことわっておくと、トークのテンポが早くてメモが追いついていないため主観での補完があったり、追いついているところでも誤字や脱字があったりすると思うので、そのへんは、こう、うまく読んでください!!!!
開演20:04くらい
終演22:33くらい
舞台挨拶の時間は30分ほど。
まず、司会者の向井さんが登場。
「たまこラブストーリー」の舞台挨拶ではたまこのTシャツを着ていたけど、今日は普通のシャツ。
呼びこみで、上手側から洲崎さんと山田監督が登場。
洲崎さんは、たまこをイメージしたおさげのヘアスタイル。
髪留めはもふもふした感じの白いものでした。
おさげ大好きマンの僕にはどストライクでしたありがとうございます。
「たまこまーけっと」セレクション上映にお越し頂きました皆様、ありがとうございます!本日は新宿ピカデリーにて「たまこラブストーリー」上映です!画像は舞台挨拶を終えたばかりの洲崎綾さんと山田尚子監督です!もちもち pic.twitter.com/s6jlpA7PiL
— 映画『たまこラブストーリー』 (@tamakolovestory) 2016年9月9日
並びは下手から、向井さん洲崎さん山田監督。
まずは最初の挨拶。
洲崎「たまこの声で挨拶してもいいですか?『北白川たまこです!楽しんでいってください!』…では改めて(笑) 洲崎綾です、よろしくお願いします」
山田「監督の山田尚子です、よろしくお願いします」
向井「たまこまーけっとのイベントは久しぶりですね」
洲崎「たまこまーけっとをこの大きなスクリーンで見られるのが嬉しいです。今日のためにたまこまーけっとを見返したんですけど、わけも分からず涙が出てきて。私にとって原点で、大事な作品なので、こうしてファンの方と一緒に過ごせるのを本っっ当に楽しみにしてきたので、今日は喋り倒したいと思います!(笑)」」
向井「しかし時間には限りがありますから(笑)」
山田「そしたら1話分削って(笑)」
洲崎「さっき(控室で)、『削るなら12話ですよね』って話を監督としてて(笑)」
山田「久しぶりに洲崎さんにお会いできて、感無量です。元気でしたか?」
洲崎「元気です!(以前と比べて)髪も伸びて」
山田「都会色に染まってしまった(笑)」
洲崎「この機会を逃すまいと思って、今日のためにAmazonでこの髪留めを買ったんです」
山田「オーディションの時はショートカットでして、そこに私は目を付けたんです」
洲崎「髪切ろっかな(笑)」
向井「おふたりが会うのはいつぶりですか?」
山田「P's LIVE(2015年3月8日に横浜アリーナで開催されたポニーキャニオンのアニソンフェス。『プリンシプル』『こいのうた』を披露しました)ぶりですかね。あの時泣いてましたよね?『こいのうた』で」
洲崎「……いや?」
山田「この中に参加された方いらっしゃいますか?」(会場挙手)
山田「泣いてましたよね?」
洲崎「♪~(口笛)」
洲崎「たまこラブストーリーが終わってからもしょっちゅう出町商店街に行ってて、その度に監督にLINEしてるから、それほど久しぶりって感じもしないです」
山田「本物見ると生きてるわーっと(笑)」
向井「他に会ったキャストはいますか?」
洲崎「直近だと田丸氏ですね」(会場笑い)
向井「名前を言っただけで笑いが起きるという」
洲崎「お立ち台で踊ったりしていました」
山田「そんなことする人でしたっけ」
洲崎「あとは階段をのぼったりとか」
山田「そんな癖が…見抜けなかったです。彼も都会色に染まってしまったのかな(笑)」
洲崎「たまこを見返していて、田丸氏ともち蔵が完全に別人だと思ってしまっていました(笑) きっと田丸氏も私とたまこをそう思っていると思うんですけど。やっと客観的にたまこを見ることができて、たまこって本当にかわいいな、幸せな作品だなと思いました」
山田「たまこはかわいいですよ」
向井「セレクション上映の話数は監督自ら選んだと」
山田「はい。”たまこラブストーリーセレクション上映”だと、1,2,5,9話なんですけど、今回5話分やれるということだったので、デラとたまこの話として選びました。もし異議があるならどうぞ」
洲崎「異議あり!(笑) 3話がない!」
山田「ですよねぇ」
洲崎「今回の5つにプラスするなら、3話と5話と10話です。今回監督が選んだのを見て、『”Everybody Loves Somebody”を選んでる!』と思いました」
※3話「クールなあの子にあっちっち」…史織回
※5話「一夜を共に過ごしたぜ」…もち蔵回
※10話「あの子のバトンに花が咲く」…みどり回
洲崎「そうだ、商店街の掛け声をやりたくて。皆さん覚えていますか?『うさぎぴょこぴょこ!うさぎ山!今日も元気な!商店街!』っていうやつです」
洲崎山田「うさぎぴょこぴょこ!」
観客「うさぎ山!」
洲崎山田「今日も元気な!」
観客「商店街!」
洲崎「これがやりたかった」
山田「幸せだー。皆さん商店街の人です」
洲崎「そのへんからデラ出てきそう(笑)」
山田「いないかな、ご本人登場って(笑)」
洲崎「部屋の整理(たまこのファイルがどうとか言っていたような。もともと整理してあったのを引っ張りだしたのかも)をしていて、 第1回のアフレコの設定資料が出てきたんです。それを見たら、監督からの指示で『デラはディナーショーの美川憲一』っていう書き込みがあって(笑)」
山田「覚えてないですね」
洲崎「分からなくもないですよね、脚を組んでる感じとか。(山崎)たくみさん元気かな」
山田「(背中側の幕をめくって)いないかな」
向井「ほかに初回のアフレコで覚えていることはありますか?」
洲崎「ほんとに緊張していたので覚えてないです」
山田「大人数でした。別録りもせずに、みんな集まって」
洲崎「コの字型にマイクを囲んで座ったんですけど、新人は固まらないほうがいいと思って、(コの字の各辺に)かんな、たまこ、みどりって座って。それで、たくみさんと(藤原)啓治さんに挟まれて(笑) 当時はほんとにアフレコの経験がなかったので、家でペットボトルをマイクに見立てて練習してからアフレコに行っていました。いろんな角度でマイクに入れるようにって思って練習したんですけど意味がなくて。皆さんが気を遣ってくれて、私の収録の時はマイクを1本確保してくれたんです。でも、たまに田丸氏が空気を読まずに入ってきて(笑) たくみさんが『おい田丸』って怒るという(笑)」
山田「(洲崎さんと田丸さんは)身長差もだいぶあるのに(笑)」
洲崎「誕生日当日にアフレコがあって、チューベローズ(1話でデラが埋もれていた花。たまこの香りの元)のアロマキャンドルを頂いて。今でも大切にしています」
山田「豆腐屋(清水屋)の川原さん(川原慶久さん)元気かなぁ」
洲崎「そういえばこないだ私の家に樹里(牧野かんな役の長妻樹里さん)が来て、猫を愛でて帰っていきました」
山田「何猫なんですか?」
洲崎「アメリカンショートです…ってたまこに関係ない(笑)」
向井「お互いの第一印象は?」
洲崎「美人!」
山田「またまた(笑) 私はさっきも言ったんですけど、ショートカット!でした。この子がたまこだったらいいなと思っていたので覚えています」
洲崎「Blu-ray BOXのときにふたりでコメンタリーを収録して、その時にも触れたんですけど。『チューリップ』を下手に歌うというのがオーディションの最初の項目にあって、それが幸せそうだったと」
山田「いいアホっぽさというか」
洲崎「うっ」
山田「わざとじゃない下手さ」
洲崎「私がしんどく!(笑) 本当に音痴ってわけじゃないですからね!」
山田「あぁ、そうなっちゃうか。わざと下手に歌っているのが出ないように。おおらかに、世界が幸せですって」
洲崎「おおらかで、家の手伝いをしっかりしていて…という資料だったので。私もともと生き急いでる感じだったんですけど、受かってからは生き急ぐのをやめようと思って、特急に乗らずに各駅停車を使うようにしました。そしたら家を早く出ないといけなくなって、結局間に合わず駅まで猛ダッシュという(笑)」
山田「そんな役作りがあるんですね」
洲崎「今でも覚えています。渋谷のサイゼリヤで、マネージャーさんから『オーディション合格したよ』って言われて『うぇぇぇぇ、ぶぇぇぇぇぇ』って泣いていたら、店員さんが『あの…ご注文は…』って(笑)」
向井「映画をつくると聞いた時はどう思いましたか?」
山田「続きがつくれるとは思っていなかったです。居心地がいい現場だったので、嬉しかったですね。どうこの子たちをもう一回かわいくしてあげられるかと考えました。面白かったのが、”ラブストーリー”と聞いても、洲崎さんたちがたまこともち蔵の話だとは全く予想していなかったことですね。もち蔵がかわいそうだと思いました」
洲崎「謎の転校生!とか、豆大そっくりな高校生!とかも最悪あるんじゃと思っていましたが、もち蔵でよかったです」
山田「豆大といえば、ちょっと注目してほしいんですけど、たまこと豆大は頭の形が似てるんです」
向井「それは似せたわけではなく?」
山田「堀口さん(キャラデザの堀口悠紀子さん)がやったのかなぁ」
洲崎「私が注目してほしいのは、OPのとき、岸本屋(商店街に実在する服屋さん)でストッキングを見てる男子小学生がいるところです」
山田「たまこが頭にデラを乗せているところです。たまこに気を取られないで、その後ろを見てください」
向井「では話を戻して。洲崎さんは映画をつくると聞いた時はどう思いましたか?」
洲崎「嬉しかったですね。でも、『ラブストーリー?』とも思いました。TVシリーズのたまこはどっしりと構えていたけど、ラブストーリーになるとどうなるの?と。それこそ私も、”宇宙の入り口に立ったような気分”でした」
向井「明日は同じ新宿ピカデリーで『たまこラブストーリー』の上映があるのですが、来られる方はいらっしゃいますか?」挙手多数。
向井「では、来られないという方にも朗報です!9月16日の19時から、TOKYO MXで地上波初OAが決定しました!」→こちら
洲崎山田「わー!」
洲崎「9月16日…ナイン…ナイム……」
向井「(笑)」
洲崎「その日の何時からですか?」興奮のあまり、この日いちばん大事な宣伝を聞き逃す洲崎さん。笑
向井「19時です!」
洲崎「早い!」
山田「深夜でもない時間に!」
向井「そろそろお時間です」
洲崎「OPカットすればもうちょっと話せるんじゃないですか?」
向井「さっきOPに注目と言っておいてですか(笑)」
向井「では最後のあいさつをお願いします。洲崎さんから」
洲崎「あ!『聲の形』の番宣はいいんですか!?」
向井「それはあとで監督がやります(笑)」
山田「(笑)」
洲崎「今日はありがとうございました。たまこまーけっと、そしてたまこラブストーリーと、こうやって劇場で見られる日が来るなんて、本当はちょっとだけ期待してましたけど、嬉しいです。たまこまーけっとを通して、大事な人や大事な場が増えていったので、たまこに出会えたことに感謝しています。『たまこで知りました』や『たまこが大好きです』という手紙を今でもよく貰うんです。声優になって、たまこを演じられて、良かったです。みなさんの中にも、たまこが大事な作品のひとつとしてあってくれると嬉しいです」
山田「今日はありがとうございました。たまこまーけっとが新宿ピカデリーの1番スクリーン(ピカデリーで最大のシアター)で上映されるなんて、感無量です。たまこまーけっとは本当に大事な作品なので、嬉しいです。いい事を言いたいんですけど、思いが大きすぎて……とにかく、楽しんでください。また、17日から『聲の形』が公開されます。京アニが作った、良い作品です。みどり役の金子有希さんも出てるのでよろしくお願いします」
3人が退場し、舞台挨拶は終了しました。
その後、アニメの上映があったのですが、洲崎さんは2階のプレミアムシートで見ていたようで、全5話終了後に「みなさんありがとうございましたー!」と声をかけてくださりました。
遅い時間の上映なのに…ありがたいことです、本当に。
最終話ED、気づいたらスクリーンを見ながら自然とねぐせを口ずさんでいました。たまこまーけっと、大好き!足を運んでくださった皆さん、ありがとうございましたっっ!! pic.twitter.com/WP2hE0R9rh
— 「洲崎綾の7.6」公式 (@suzakiaya7_6) 2016年9月8日
山田監督、それから司会の向井さん!❥ヾ(@°ω°@)ノありがとうございましたっ!!! pic.twitter.com/l756smXIaC
— 「洲崎綾の7.6」公式 (@suzakiaya7_6) 2016年9月8日
(9月10日追記)
翌日の『たまこラブストーリー』もご鑑賞されていたようです。
たまこラブストーリー…最後、黒の画面に白字でtamako love storyって出たときに、ちっちゃな一歩、でもたまこにとっては大きな一歩、これがたまこの恋なんだって、上手く言えないけど、繊細であたたかくて、大事に大事に紡がれたもの
— 「洲崎綾の7.6」公式 (@suzakiaya7_6) 2016年9月9日
感動がとまりませんでした。。またスクリーンで見れて本当に嬉しかったです。
— 「洲崎綾の7.6」公式 (@suzakiaya7_6) 2016年9月9日
2014年の『たまこラブストーリー』の舞台挨拶にも何度か足を運びましたが、それのどこか(確か、同年10月4日開催のリバイバル上映)で、洲崎さんが涙を流していたのを覚えています。
メモとってなかったりブログやってなかったりして、記録には残っていないのですが。
でも、今回「客観的に見られるようになった」と仰っていたり、 最後の挨拶も、ちょっと声は震えていたけど真っ直ぐ前を見て話していたり。
たまこが洲崎さんにとって大切な作品であるのは変わらなくて、でもたまこを演じ始めてからの数年間で洲崎さんの環境は大きく変化していて、そういう、なんていうのか…うううう、難しい。
懐古できる場があるって素敵だと思うし、帰れる場があるって素敵だと思うんだけど、そこに縛りつけられてたら成長できないなぁとも思うんだけど。
洲崎さんはしっかり成長していて、変わっていて、でも、その大事なところには、いつでもたまこがあって。
たまこが初めて声を発した瞬間をこの目でこの肌でこの心で体験できていることとか、それからの洲崎さんを応援できていることとか、これからの洲崎さんを応援したいと思えることとか、そういうひとつひとつの奇跡を、たまこがもたらしてくれたんだなぁって思うと、ただの「好きな作品」じゃなくて、「たまこまーけっと」として唯一無二の存在であるというか。
もうあれだ、語彙が足りないんだけどさ。
たまこに会えて、本当によかったなぁ。
っていう、そういうのを噛みしめるイベントでしたとさ。
おわり