せーはくの備忘録

備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。

20210618

  • 金曜日。晴れ。ただいま8時。気温は23℃くらいでちょうど良い。汗をかかないくらいに暑いのが好きです。
  • 昨晩聞き逃した梶裕貴さんのラジオを聞きながら出勤しています。ゲストは雨宮天さんでした。

Spoon presents 梶裕貴 声のひとさじ | TBSラジオ http://radiko.jp/share/?t=20210617213000&sid=TBS

  • 生放送はいいですね。あとさすがに付き合いの長いふたりという感じで、その関係性があるからこそのトークをしていたのがとてもよかった。
  • 七つの大罪』はもうしばらく前に離脱してしまった(作品がどうとかでなく単に俺の問題)ので、完結を迎えようとしている今を真の意味で楽しめていないことに、少し後ろめたさを感じています。誰に対してというわけでなくね。漠然とね。
  • でも、7年くらいですか。1クールで終わる作品が大半なこのご時世で、それだけの期間にわたってひとりの人生を演じられる機会を、私の好きな人が得られたことは、純粋にとても嬉しいし誇らしい気持ちです。という言葉で俺は俺を慰め誤魔化すことしかできない……!

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  • 移動中。ばちこり暑いな汗止まらんやんけなんなん?
  • このあとは涼しい屋内で優雅に珈琲を飲みながら働きます。俺は勝ち組だ。

 

  • 23時。退勤。やることがモリモリすぎて土曜も働く可能性が極めてタカオスズキです。
  • タカオスズキといえば、UNISON SQUARE GARDENのオンラインライブが7月23〜24日にあります。バンドの17周年にあたるのかな。
  • この配信ライブはFC限定での開催で、1日目はアコースティック編成、2日目はバンド編成で行われます。ちなみに2日通し券が2000円。頭おかしいて。2000ドルの間違いだろ。
  • んで、今回もファンの投票を参考にセトリが組まれます。私は下記の楽曲に投票しました。

  • アコースティックは定番曲のアレンジを見たい気持ちから『シュガーソングとビターステップ』と『フルカラープログラム』、そんでファン人気がなさすぎる上に他の「スノウ」シリーズに埋もれてしまい日の目を見ないものの俺がめちゃくちゃ好きな『スノウループ』の3曲。
  • バンドは単純に「俺が今聞きたい3曲」を選びました。
  • で、そのライブに先んじて、明日の20時から生放送があります。エェッ!?あのUNISON SQUARE GARDENが生放送!?

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  • 生放送はFC会員じゃなくても見られます。田淵のポロリを見逃すな!!!!

 

  • おわり。寝過ごさないように帰ります。

20210616

  • 水曜。雨が止むまで在宅勤務して、今は出社中です。
  • 昨日はバタついて日記をサボりました。書くことが溜まってる!

 

  • 日曜夜に「明日のたりないふたり」のアーカイブ配信を見た。期限ギリギリ間に合ってよかった。
  • たりないふたり」は南海キャンディーズ山里さんとオードリー若林さんのコンビ名で、2009年から活動しています。今回のは、解散ライブにあたる配信ライブだった。
  • TBSラジオの広告でめちゃくちゃ流れていたので「こんなオモロイのあるんだ」と元から興味はあったのだけど、私が全幅の信頼を置いているふたりが共に視聴しやられていたので、何がなんでも見たるぞとなっていました。

20210531 日記151|ケイスケ|note

精神的自傷行為を厭わずに(「明日のたりないふたり」を観た)。/2021年6月8日|ななし|note

  • 私は山里さんも若林さんもそれほど追っておらず、お茶の間テレビで見るふたりのことしか知らない。若林さんのエッセイも買ってるけど積んでしまっている。
  • ただ、私が心酔してしまっているUNISON SQUARE GARDEN田淵智也さんが、ふたりにめちゃくちゃ影響を受けている様子をここ5〜6年見てきて、私はその田淵さんに半端なく影響を受けているので、間接的に山里さん若林さんにも深く触れている、のかもしれない(ちなみに山里さんも田淵さんのことがめちゃくちゃ好きらしい)(嫉妬)。
  • みたいなふんわりした距離感でライブを見たのだけど、「お笑いに人生かけるってこういうことなんだな…………」と思わされた。震えた。
  • 抱腹絶倒!という感じでもないのだけど、彼らの言葉ひとつひとつが時に優しく時に鋭利にこちらに訴えかけてきて、それら全てが笑いに昇華されていく。
  • そして2時間後、配信ライブが幕を閉じたときに私が思い出したのは、芝生と土と汗と風の匂い、つまり、私の青春の匂いだった。
  • 齢40を超えたおじさんたちにそんな気持ちにさせられたことが、私にとっての本質だったように感じていて、それ故に「人生かけてんなぁ」と思ったんですよね。めちゃくちゃ、めちゃくちゃカッコよかった。

 

  • 昨日はこちらのニュースが。

中元日芽香、文化放送で生ラジオ 『乃木坂46の「の」』スタッフ集結に喜び【コメントあり】 | ORICON NEWS

  • 聞くか聞かぬか、真剣に悩んでいます。
  • ひめたんこと中元日芽香さんは私の元推しで、2017年秋に乃木坂46を卒業し、同時に芸能界を引退しています。そしてそれ以降、私は意図的にひめたんの情報を絶ってきました。

なんかもう、めちゃくちゃ好きだったなぁ。でももう終わり。あとは、最後のブログと最後のメールを待つだけ。それでアイドルひめたんは死にます。そしてドルオタせーはくも同時に死にます。僕にとって、たったひとりで、最高のアイドルでした。大好きをありがとう。そしてさようなら。

「春にテーマを決めた時はこんなことになるとは思わなかった話」 - せーはくの備忘録

  • なのだけど、ひめたんは中元さんとして帰ってきてしまった。しかもラジオという場に。

「らじらー!」を聞いてイチコロでした。ラジオ半端ないって。アイツ半端ないって。推し増しするとき絶対ラジオがキッカケだもん。そんなんできひんやん、普通。

  • 多分、俺はこのラジオをめちゃくちゃ聞きたい。聞きたいのだけど、それは4年前の宣言に背くことになる。だから迷っています。
  • ぶっちゃけ、背中を押してほしい。「聞きなよ、それを中元さんも望んでいるよ」って言ってほしい。気休めでも言ってほしい。けど、そう言われたら「俺が好きなのはアイドルのひめたんであって人間の中元さんのことはどうでもいいんだ」って言っちゃう。言っちゃうんだけど、心のどこかで「アイドルひめたんの時代を肯定した上で人間の中元さんのことも好きになれたらどんなに素敵だろう」と思ってもいる自分がいるのを否定できない。ウァー!悩みすぎて無理!

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  • どこかで俺は4年前の俺に決着を付けます。見守っててくれ……!

 

雨宮天の語れ!青の歌謡曲スペシャル | 文化放送 http://radiko.jp/share/?t=20210615200000&sid=QRR

  • 番組的には大変面白かった。具体的には、こんな素敵な声の人が「好きな色は青です!ニッコリ」なんて言ったら普通は「青が好きなんだねぇニコニコ」となるんだけど、この人の「好きな色は青です!ニッコリ」は異常なまでの執着と愛と拘りとしつこさを内包した「好きな色は青です!ニッコリ」なので、文化放送を何気なくつけていた一般人たちが何も知らずに「青が好きなんだねぇニコニコ」としている様子を想像すると、大変面白かったです。
  • その番組内でナイスなお知らせもあった。

  • 雨宮さんが雨宮さんのために行う、雨宮さんが好きな歌謡曲を歌いまくるイベント「音楽で彩るリサイタル」も今回で3度目。要するに、めちゃくちゃ規模のでかいカラオケです。
  • 今年も無事に終われば、なんやかんやで2年に1回のペースで開催されていることになります。
  • 興味のある奴は来るといいよ。もしくは、私のことを少しでも信用してくれる人は来るといいよ。ここに私の好きなものが詰まっています。
  • ちなみに雨宮さんの曲はよくわからなくても良い。なぜなら『みずいろの雨』やら『かもめが翔んだ日』やら『DESIRE』やらはやるが、本人名義の曲は1曲くらいしかやらないからな……!

 

  • さすがに長くなりすぎた。そろそろ「2021年上半期楽曲10選」のやつを考え始めます。おわり。

20210614

  • うぉぉ!仕事おわらねぇ!メール溜まってる!各所の皆さんごめんなさい!うぉぉ!!
  • 今日はちょっと凹んだ。俺、先輩が下手すぎる。後輩……こんな先輩を持った君は不幸だ…………俺、もっと頑張るよ。

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  • そしてもうめちゃくちゃに顔面が痙攣している。今日は凄かった。震度0.3くらいはあるんじゃなかろうか。
  • こないだ健康診断があったのでこの症状を伝えたところ、「脳神経の異常であれば、痙攣が起きない時も常に筋肉が引き攣っているはずなので、おそらく神経ではなくストレスや疲労が原因です」と言われた。ま、それだけでなく「それを確認するだけで安心すると思うので、神経系の病院に行くのも良いと思いますよ」とも言われたのだが。
  • 健康と安心は金で買うに越したことはない論者なので、「いやマジでそうっすよね病院行きますわ〜」と返した。なお、まだ行けていない。そのうち行きます。

 

  • 野球の時間です。

  • ワイ監督の答えはこれや。

  • スタァライト知識はそれほどないが、それなりに根拠があるオーダーとなっています。
  • 1番ライト星見。頭いいし出塁率高そう。ライトなのは弓矢のようなレーザービームで走者を釘付けにしそうだから。
  • 2番センター天堂。2番打者最強論者なのでThis isさんを2番にしました。センターなのはセンターだから。
  • 3番ショート神楽。ひかりちゃん、友沢みあるやん(伝われ)。あと、絶対に露崎と二遊間を組ませたかったのでショートに。華麗な守備で魅せてくれそう。
  • 4番サード西條。プライド高そうだし4番。天堂に「あたしが4番よ!」って言っててほしい。あとガッツがあるからホットコーナーのサードに。
  • 5番ファースト花柳。精神的にタフそうだからチャンスで回ってきやすい5番に。あと扇子でひらひらする手捌きがワンバウンド送球を処理するハンドリングと似てるからファースト。
  • 6番レフト石動。足速そうだからレフト(秋山在籍時の金子侑司的な考え)。打順は花柳の後ろがぴったりやろ的な。
  • 7番キャッチャー大場。7番はばななだから。キャッチャーなのは、9人の中で唯一違う方向を向いているポジションだから。
  • 8番ピッチャー愛城。8番は「八」が東京タワーみたいな見た目しとるから。ピッチャーなのはそらそうやろみたいな感じ。
  • 9番セカンド露崎。9番なのは九九組を後ろの方からちゃんと見守ってそうだから。セカンドなのは、神楽とふたりでピッチャーの愛城を後ろから支えてほしいから。
  • 野球…………楽しい!!

 

  • おわります。明日も楽しく生きよう!

20210613

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  • 2回目の鑑賞でしたがやっぱりアチアチになってしまいましたね……。海苔〜〜〜!!!!
  • 昨晩、魂で初見時の感想を書き上げたこともあり、心晴れやかに二度目アの騎士をできました。

  • 初見時からの知識アップデートとしてはパンフレットくらいだったんだけど、普通にウオオ!となってしまってパンフの内容を反芻することなく終えてしまった。シドニア、エンタメ性が高すぎる。
  • それと、ツイートにも書いたけど、チネチッタのLIVE ZOUNDがめっちゃ好き。Dolby Atmosもいいけど、チネチッタははいドーン!バーン!キモチィィィ!って感じなんだよな。それが良い。
  • 各所インタビューを読んで、3回目を見て、という感じで締めくくりたいですね。

 

  • ふたつめ。同じく川崎チネチッタにて『映画大好きポンポさん』。

  • 途中で「これは……俺の映画だ……!」となってしまって、そこからは常に鳥肌ビンビンの涙ブワァでした。
  • 本作が万人にとっての「俺の映画」かは分からないけど、少なくとも、俺の映画ではあった。本当に見てよかった……。こうなることを予感して、先週時点でパンフを購入済みなので、帰ったらじっくり読もうと思います。
  • ま、あんたにとって「俺の映画」かどうかは置いといて、一本のエンタメムービーとしてめちゃくちゃクオリティの高い作品に仕上がっているのは間違いない。音楽も良かった。劇伴&オープニング主題歌担当の松隈ケンタさん(BiSHの人ね)、才能の塊かな……?
  • というわけで、普通におすすめです。あわよくばやられてしまえ。私はとりあえず原作全巻を購入しました。

劇場アニメ『映画大好きポンポさん』公式サイト

 

  • 見た。3度目ともなるとさすがにストーリーは覚えているので、心置きなくキャラクターの感情と映像美を堪能できた。今まででいちばんスタァライトされた感じがあります。
  • スタァライトはこれでひと区切りかもしれない。楽しい体験をありがとうございました。

 

  • 24時。アルピーのDCガレージを聞きながら帰宅してお風呂。飯を食いながら「明日のたりないふたり」を見て寝る。

映画『シドニアの騎士 あいつむぐほし』感想

2021年6月4日(金)より新宿バルト9ほかにて公開された映画『シドニアの騎士 あいつむぐほし』の感想です。

 

 

■概要

 

■映画の感想、の前に自分語り

 

全ての感情はこの「ありがとう」に集約されるのですが、ここからその中身について、初見の感想をウワーっと5,000文字にわたって書き殴ります。ちなみにネタバレはゼロです。

ま、暇な人だけ読もう!知らんからな!!

 

***

 

まずは改めて、本当に本当に、製作陣の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。TVアニメ第1期で『シドニア』を知ってから7年間、ずっと大好きでいられて、そしてこの結末を見届けられて幸せでした。

 

さて、さっそく自分語りを始めます。TVアニメ『シドニアの騎士』が放送された2014年4月、私は都内の大学に進学しました。これはすなわち、「ある程度の自由」を人生で初めて手に入れたタイミングだったということでもあって、それが私と『シドニア』の関係においてはとても重要なポイントだったなぁと、いま振り返ってみて感じています。

 

中学生のときに『けいおん!』を見てから豊崎愛生さんのファンだった私は、しばらく豊崎さん以外の人に興味を広げようとしていませんでした。金銭的にも時間的にもその余裕がなかった、と言ったほうが正しいかもしれません。

そのまま大学生になろうとしていた2014年3月、今では毎年恒例となっている「AnimeJapan」の第1回が開催されました。REDステージで開催された『シドニア』のステージに豊崎さん目当てで参加した私は、

OP映像も流れましたが、先週の先行上映会に参加していなく初見の自分は衝撃を受けましたね。

これは劇場で見たい…!と思っていたら、4月27日(だったはず)に、「1~3話振り返り&4話先行上映会」を劇場で開催するとか!行くしか!しかも出演者トークイベもあるとか!行くしか!

楽しみな作品になりそうです! 

という感想を抱いていたらしいです(古のブログを遡りました……)(リンクは貼らないぞ)。

 

ここからもわかるように、当時は「どの声優さんが出ているか」によって視聴するアニメを選びがちだったので、そういう意味では豊崎さんが科戸瀬イザナ役で出演されていたことが、まず1つ目の「ありがとう」ですね。豊崎さんが出ていなければ、私は『シドニア』の名前すら知らずに過ごしていたと思います。

豊崎さんのおかげで『シドニア』に興味をもった私は、4月11日からのTVアニメを見て、4月27日の「第一回『シドニアの騎士』宇宙最速上映会」に参加して(豊崎さんも登壇していた)、という流れで『シドニア』に触れていきます。はじめは3DCGのアニメーションに対してアレルギーをもっていた記憶もありますが、実際にアニメを見ていく中でその良さを知り、抵抗感はあっという間に無くなりました。それほどに『シドニア』のTVアニメは素晴らしかったのです。

 

***

 

話は若干脱線します。先述の上映会の前日である4月26日に、あるアニメ映画が公開されました。それが京都アニメーションが制作した『たまこラブストーリー』です。そしてその主人公・たまこを演じるのが、『シドニア』で星白閑を演じる洲崎綾さんでした。

私が『けいおん!』きっかけでオタクの世界に足を踏み込んだのは先ほど書いたとおりですが、そのおかげで、もともと京都アニメーションは好きなアニメスタジオだったのと、山田尚子監督の才能に目をつけていたので、『たまこラブストーリー』には相当な期待をしていました。そして、蓋を開けてみると、その映画は期待を遥かに上回る出来栄えだったのです。結果的に私は『たまこラブストーリー』『シドニアの騎士』の2作品による連続攻撃を受けるかたちとなり、いつの間にか洲崎さんのファンになっていました。

 

この過程の中で、冒頭に述べた「大学進学」が大きな意味を持っていて、おそらく高校生までの私だったら、TVアニメや映画は見たとしても、イベントには行っていないし、豊崎さん以外の人を応援するという発想にも至っていません。それだけ進学がもたらした環境の変化・心情の変化は大きく、とても気軽に色々なことに手を出していたような気がしていて、そのときちょうど『シドニア』と出会えたことが、クサい言い方をすると「運命的だったな」と思っています。

 

***

 

もともと好きだった豊崎さんと、新たに好きになった洲崎さんと、回を追うごとに強く惹き込まれていったTVアニメのおかげですっかり『シドニア』の虜になっていた私は、5月末の「第二回『シドニアの騎士』宇宙最速上映会」にも参加しました。ちなみにこのイベントは「第三回」まで開催されたのですが、最後だけチケット争奪戦に敗れてしまい完走できなかったというホロ苦い記憶が。先着ノウハウが溜まっている今なら……勝てた…………ッ!

そして11月に開催された「『シドニアの騎士』プレミアムイベント」にもBlu-ray先行応募券で当選して参加。ちなみに、TVアニメのBlu-rayを買ったのはこれが初めてのことでした。

翌2015年3月の劇場版(総集編)を経て、4月から放送された第2期『シドニアの騎士 第九惑星戦役』もワイワイと楽しみ、やっぱり「宇宙最速上映会」は3回中2回だけ参加し(悔しい)、第2期の放送を終えた頃には、京都アニメーションと同じくらい、ポリゴン・ピクチュアズは特別なスタジオになっていました。そういえば『シドニア』と『楽園追放』のスタッフトークショーにも参加したなぁ。

 

シドニア』のアニメーション展開がひと区切りして以降、ポリゴン・ピクチュアズが制作した『亜人』『GODZILLA』『BLAME!』も視聴。その全てに洲崎さんが出演していて、私の好きな人が、私の好きな作品をきっかけにお仕事を繋いでいっていることがとても誇らしかったのを覚えています。さらに言うと、『BLAME!』には豊崎さん、そして雨宮天さん(洲崎さんの少し後、2014年6月頃にファンになっていました)も出演していて、「俺のための映画か……!?」と感じたり。岩浪さんはじめ音響スタッフさんの拘りが詰まったサウンドを聴き比べるために、南関東の劇場に足繁く通ったりもしました。

 

***

 

そんなこんなで時は流れ、私も社会人になって数年が経った2020年7月3日、『シドニアの騎士 あいつむぐほし』の制作が発表されました。もう続きを見られる機会は無いと思っていたので、また長道たちに会えるのが本当に嬉しかったです。

2020年といえば、ですが、日に日に世界が変わっていく世の中でも、私は割とウッキウキで日々を過ごしていました。それは何かに縛られたり何かを呪ったりせずに、自分の心が躍ることを見つめ、与えられたルールの中で楽しむ、という思考回路が育っていたからなのだと思います。そして、そう思うようになるキッカケをくれた存在のひとつが、ほかでもない『シドニア』です。

 

3DCGの映像を楽しむこと、好きな人を増やすこと、アニメのイベントに参加すること、Blu-rayを買うこと、スタッフさんのお話を聞くこと、劇場ごとの音響を聴き比べること。そんな魅力あふれる体験を、全て『シドニア』が教えてくれました。例えるならば、『シドニア』というひとつの大きな木に、ワクワクする枝葉がたくさん付いているような感じです。もしかしたら他の作品にも似た枝葉は付いているのかもしれませんが、そういう細部に目を向けたくなるほどに、私の目には『シドニア』という木が魅力的に映りました。

もちろん、先ほど書いたように大元のキッカケ(言うならば「根」の部分)は豊崎さんですし、その豊崎さん自身も「何かと何かの架け橋になること」を大切にされているのですが、そんな豊崎さんの考えに惚れ込む私にうまくフィットしてくれたのが『シドニア』だったように思います。だから、やっぱり運命なのかもしれません。

 

そんな感じだったので、公開延期を受けてもそれほどショックは大きくなく(製作陣からするとヒヤヒヤだったと思いますが)、「ま、ほかの楽しいことしてりゃいいか」くらいの自然体な気持ちで、6月の公開を迎えられました。

 

 

えー、やっと『あいつむぐほし』の話ができます。自分語りが長くてすまんが俺は俺の話が大好きなんだ……!許せ!!!

 

 

■映画の感想、というか、やっぱり自分語り

 

アニメって、物語って、何もしなければ何も生まれないんです。

 

それって当たり前のことかもしれないけど、ちょっとした木漏れ日の揺らめきとか、何気ない傷跡とか、聞き逃してしまうような足音とか、そういうひとつひとつの描写は誰かの意志のもとに生み出されいて、その原動力になっているのは「拘りと魂と愛」で、それはつまり、人生を浴びているのと同義だと思っています。

そして「物語」ということは「モノで語る」ということで、だからひとつひとつのモノ(物/者)が意味と言葉を携えて、1コマ=24分の1秒に凝縮されているんです。アニメってそういうエンターテインメントで、私はそこに強くロマンを感じています。

シドニア』では「3DCG」の技術が主に採用されていて、そうと聞くと「お手軽」「コピペ」「手抜き」といった印象を持たれがちだけど(実際、私も最初はそう思っていた)、全くそんなことはなくて、CGだって手描きのアニメと同じくロマン溢れる表現方法なんですよね。先ほど書いたように、私にそう教えてくれたのは『シドニア』です。

 

***

 

講談社弐瓶勉先生が「0から1」を生み出して、製作委員会のみなさんが「1をもっと大きくしよう」と思って、ポリゴン・ピクチュアズさんはじめアニメスタッフの皆さんが「1を10」にして、宣伝担当とかグッズ担当とか放送局とか配給会社とか劇場スタッフとかの把握できないくらいたくさんの皆さんが「10を100」にしてくれたおかげで、私は『シドニア』と出会うことができました。

映画のエンドロールにはそういうたくさんの人の名前が載っていて、きっとそのひとりひとりが『シドニア』と関わっていく過程で色々なストーリーを帯びているのだと思います。出世しましたとか、はじめての仕事でしたとか、夢を叶えましたとか、前任から引き継いで頑張りましたとか、このツイートは俺が考えたんだぞとか。

なんというか、そういうのをエンドロールを見ながら想像していて、「あなたのおかげで今の私がいるんやで……!」と、ひとりひとりの名前を見ながら思っていました。

 

長道はシドニアを守った「シドニアの騎士」です。でも、作品名の『シドニアの騎士』は『KNIHGTS OF SIDONIA』と複数形で訳されていて、これは「イザナや纈や小林艦長や他の船員も、ひとりひとりが誇り高きシドニアの騎士なんだよ」だと示している、というのが私の解釈です。そしてそれは、キャラクターたちだけでなく、関わるスタッフの皆さんにも言えることだと、私は勝手に信じています。

 

だからこれは、勝手にあなたの人生を浴びて、勝手に私の人生に革命を起こされて、勝手に感謝しているだけ。それでも、その感謝をあなたに、シドニアの騎士たちに伝えたいのです。

 

本当に本当に、ありがとうございました。

 

 

……これが『あいつむぐほし』の感想かよ、という感じもしなくはないけど、私が抱いた初見の感想がこれだったのだから許してください。細かいところはまたいずれ書く、かも。

 

 

 

 

さて!明日は2度目の鑑賞です。 楽しみだ!!