せーはくの備忘録

備忘録(びぼうろく)は、記憶すべき事柄を簡単にメモするための個人的な雑記帳である。

『こえ部 vol.12』に寄稿させていただきました

僕は小説を読むときにあとがきから読み始めるタイプの人間なんですが、同人誌の場合だと寄稿者紹介がそれにあたるのでしょうか。

QRコードから来てくれた人、ありがとうございます。ちゃんと読み取れるのか正直不安だったんですが、読み取れたなら何よりです。これからもインターネッツに染まって生きていきましょう。 

検索したりツイートを見たりして来てくれた人、ありがとうございます。それはつまり僕のファンということで良いでしょうか。良いですよね。

 

雨宮さんの『誓い』の感想は前にブログで書いたのでそっちを見てください(→こちら)。ほら便利。

 

 

 

久しぶりにブログを書きます。どひゃあ。

 

 

現在、2018年8月10日16時30分。品川から博多へ新幹線で移動中。はるばる5時間の長い旅です。

 

今日から平成最後の夏コミが始まりましたね。ワシは明日の2日目に発売される、サークル「aoiaki」さんの新刊『こえ部vol.12』に寄稿させていただきました。

今回はそれに関するブログです。

できれば『こえ部vol.12』を読んでからこっちを読んでいただけるとありがたいです。ネタバレがあるわけでもないしどっちでもいいんだけどね。

 

 

 

どこからどこまで書こうか迷うんだけど、とりあえず書きます。

 

僕が『こえ部』に初めて出会ったのは、2015年の冬コミ(C89)でした。

みやっちさん、ケイスケさん、ことぶきめぐみさんの3人がキッカケで『こえ部』を知ったんですが、弱冠二十歳の僕は「ひぇ~!」と衝撃を受けたわけです。そいでブログを書いたわけです。今とやっとること変わらんな。

 

その後、「aoiaki」のサークル主・ばんばさんに「感想書いたから読んで!!!」つってリプライで突撃して、お返事頂きました。内容は秘密やで(はぁと)

 

 

それから毎回のコミケで『こえ部』を買って、読んで、ひぇ~ってなってを繰り返してました。でも、ただひぇ~ってなるだけじゃなくて、心の奥底どころか割とど真ん中のところに憧れとか嫉妬とかもあった。俺もこん中に混ざりたいっていう気持ちね。そのくらい『こえ部』が好きでした。でも自分にはその実力がないことも分かっていました。

 

ちょいと昔話をすると、2014年の秋頃にイベントレポっぽいブログを始めていたんだけど、いつからかレポだけでなく好きを語る頻度が増えてきて、多分それは『こえ部』に影響されてのことなんだろうなぁと思います。待ってめっちゃ乗り物酔いした。新幹線でゲロしたくない。昔話は終わりです。過去は振り返らねェ主義なんだ…!

 

 

どんぶらこどんぶらこ。時は流れて2017年の冬コミ(C93)です。僕もそれなりの量のブログを書いてきて、「さけとめさんみたいな文章書きたい!書いた!なんやこれクッソつまんねぇ!」期間を終えて「俺は俺の文章を書くんや!俺の文章めちゃオモロイ!最高!!!」の境地に達していましたってマジで気持ち悪くなってきたので一旦寝る。起きた。新大阪なう。

 

C93には売り子として参加しつつ、ちょっと落ち着いた時間に「aoiaki」さんの場所へ行って『こえ部』を買いました。すると誰か(この誰かがマジで思い出せなくて今真剣に凹んでるので感謝されたい人は「ワシやで!」と立候補してください。早い者勝ちです)から「あそこにいるのがばんばさんですよ」と教えてもらいまして。ソワソワしながらご挨拶させていただいたところ、「C94で書きませんか?」とお誘いいただき、その場で快諾しました。確か「TrySail洲崎綾さんと田淵さんとふとももについてなら無限に書けます!」みたいなことを言った気がします。

 

 

そして2018年。新社会人としての生活に慣れてきた6月のことです。ついにばんばさんからメールが来て、「こんな内容で書いてください」「いつまでに書いてください」とかの概要を頂いて、よっしゃきたきた2年半越しの夢が叶っちゃったぞと意気揚々と書き始めました。書き始めたんですが、書けませんでした。

 

今だから言える裏話ですけど、C93でばんばさんにご挨拶した時は「もしかしたら次回作に誘ってもらえるんちゃうか?」という期待感がありました。そしてそれは現実になりました。フッ、策略に嵌めてやったぜ。

なぜそんな期待をしていたかというと、端的に言って自信があったからなんです。自分の文章が大好きというだけでなくて、今の俺は『こえ部』に掲載されちゃうレベルの文章を書いているぞという自信がありました。憧れて真似して落ち込んでた頃とは違うぞという。

 

でも、いざ依頼されてみて、書き始めてみて、書けなかった。文字数はいくらでも書けるんですけど、自分で読んでも面白いと感じられないんです。どんだけ直しても面白くならない。あんだけ自分の文章が大好きだったのに。困った困った!

 

 

冷静になって自己分析をすると、多分仕事が原因なんです。4月から始めたエンタメ系の仕事が本当に楽しくて、同期も先輩もいい人ばっかりで、家に帰っても仕事のこと考えちゃうし、寝てる間もマジのガチで毎晩仕事の夢を見るし。やりたいこともどんどん思いついて、企画書もバンバン書いて、めちゃ充実してるな~!って気分でした。

ただ、仕事楽しい!って思考で過ごしていると、学生時代は純粋な気持ちでインプットできていたことがそうではなくなってきて。例えば、自然とライブ中に観客席の反応を確認しちゃうとか、漫画読んでても「これはビジネス化しやすそう」と思っちゃうとか。この上なく不純ですね。

 

当然なんですけど、インプットが止まるとアウトプットは枯渇していく一方なんです。持ってる貯金を吐き出して終了。興味は銀行から借りられません。思いつく企画も、いつの間にか似たようなものばっかりになっていました。

 

仕事が大好きなのは間違いないんだけど、その大好きなことを考れば考えるほど大好きなことのクオリティが下がっていくのが、本当に悲しかったです。

 

そんなメンタル崩壊の時期が『こえ部』の原稿を書くタイミングに重なっていたもんだから、あんまりいい文章が書けなかったんだろうなぁと思います。自己分析終了。

 

 

ここまで読んでいただいて分かったかもしれんけど、これは懺悔のブログです。大好きな憧れの『こえ部』に面白くない文章を寄稿しちゃってごめんなさいのブログです。

 

ただ、僕も現物を見ていないけど確かに言えることがあって、それは僕の大好きな同人誌はどうせ今回も最強の同人誌に仕上がってるに違いないということです。今回さけとめさんが不参加だということを知って若干動揺しているがそんなことは知らん。最強はいつだって最強だから最強なのだ。

 

 

最近になって、興味は銀行では取り扱ってないけど他人からは借りることができることに気付いて、ひとりラジオを始めて、リスナーさんの興味のあることを教えてもらって試してみたりしています。

他にも、先輩や同期やオタクに人生相談をしました(付き合ってくれた人ありがとね)。そしてつい先日、ルーム長(たぶん一般的な課長とかそのへん)と一対一でみっちり話す機会をつくって、思ってることとか悩んでることを全部ぶちまけました。色々な人から本当にありがたいアドバイスをたくさん頂いて、ちょっと前向きになれる予感がしているよ。

 

だから、もし次の機会があれば、今回なんて比にならないくらいにクッソ面白い文章を書けると思います。てか書きます。もしかしたらC94のときのほうが面白かったって思われるかもしれないけど、自分ひとりだけでも「今日も世界一面白い文章が書けた!」と思える文章が書きたいし、それが許されるのが同人誌ってもんでしょ。待ってろC95。俺はやれるぞ。「手荷物は嘘以外の気持ちと少々の自信過剰」ってロックバンドおじさんも言ってたしな。

 

 

最後になりましたが、誘ってくださったばんばさん、『こえ部vol.12』を買ってくださった皆さん、このブログを読んでくれたあなた。本当に本当にありがとうございました。「『こえ部』に自分の文章を載っける」という夢が叶ったこと、それをちゃんと見届けてくれている人がいることが嬉しいです。

せっかくの初参加がこんな結果で悔しさばっかりあるけど、それもちょちょいと抱えてナンボだと思うので天性のお気楽さでもって乗り越えつつ、次の夢である「『こえ部』にクッソ面白い自分の文章を載っける」を叶えられるように、これからもいい感じに生きていきたいと思います。

 

 

ちょうど博多に着きました。外の空気を吸いたい。

 

 

 

おわり